第八話~少女の日々~
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きらきらふわふわ、髪を靡かせて。
周りはたくさんの少女と少年に囲まれて。
優美で優雅で煌びやかな世界。
勿論、その中心にいるのは俺じゃありません。当然です。
中心にいるのは俺の可愛い妹・ルーナです。
ルーナももう7歳になりました。俺は10歳になりました。精神年齢は39歳です。
アラフォーとかもうおっさん極まりないよね。
おっさんなのに外見は少女とか詐欺にも程があるよね。
一人、自分って本当に詐欺だよなぁと頷いていた。
そう、一人で、だ。
俺には友達がいない。
寂しい奴とか言うなよ!?
ただ、どうにも子供とは気が合わないってだけだ。
俺とルーナを比較して俺を見下して、俺に話しかけてくる奴もいないし。
たまに、勝手に周りが「ルーナに嫉妬してる」とか言うけどそんなことは絶対にない。
あんなに可愛くて頭もよくて親の手伝いもきちんとする子が可愛くないわけないし、俺より愛されて当然なんだから。
別に親に区別されてるとかはない。
物凄く甘やかされてるからな、俺もルーナも関係なく。
そういう周りがいて俺は日中殆どルーナと過ごせない。
ルーナは俺と遊びたそうにしてるんだけど周りがそれを許さないんだ。
その分家では凄いべったりなんだけど。…俺が、じゃなくてルーナが、ね。
母さん曰く昔の自分とおばさんを見てる気分、だそうだ。
シスコンだったんだね、おばさん(あ、今もか)
だから暇な俺は母さんやばあちゃんに料理を習ったり、村の最年長である薬師のおばばのところで薬の勉強をしたりしてる。
編み物に裁縫、刺繍とかもするし、あとは本を読んでる。
これが結構性に合うというか…楽しい。
俺って女に向いてたのかもしれない。
今日は何作ろうかな…。
ぼっちな主人公。妹は大分シスコンです。
姉も大分シスコンです。
ちょっとハブられてる主人公ですが、ぼっちが全然気にならないタイプなのでどうでもいいようです。




