違う違うそうじゃない
『先ほどから其方らの口からことの次第については聞かせてもらった。観念して縄につけい』
「く! あなた達、いらっしゃい!」
「こんなところ早くトンズラでゲス!」
黄門様が出現する時のお約束みたいやり取りをすると周りは静まり返って、誰も出てこない。
まあ道中の奴らは俺がやってたからな。
くるはずはないが。
とりあえず赤ババアではない方の娘さんとよろしくさせてもらえるかもしれないのでアピールでもしとくか。
「道端にいた手下はすでに私が全員片付けました。観念しなさいゲスとカス」
「クッ!」
「我々を捕縛するというのならこの学園長も捕縛するでゲス! こいつも私から賄賂を受け取るようなゲス野郎でゲス!」
おめえ、人がアピールしてる端でネガキャンしてんじゃねえ!
今のでゲスの人としてのランクがジジイと同じランクまで下がったわ。
安らかに眠れゲース。
「陛下騙されてはいけません! いけしゃあしゃと姑息な嘘を! 言語道断です! ほら、さっさと行くぞこのゴミ野郎!」
「本当でゲスぅ! 陛下ぁ!」
『あまりにも見苦しい。民のために尽力する少年がそんなわけはないであろう。早く余の視界に入らないところまで連れて行きなさい』
「ほらささっと歩け! 見苦しいぞ! 嘘つき野郎! カスお前もだよ!」
「蹴るのはやめなさい!」
とりあえず蹴って国王の視界に入らない場所に二人を移動させるとこれ以上余計なことを喋らないようにウォーターボールで口を塞ぐ。
『マウントよ。此度のこと本当にご苦労であった。民のために奮起し、父の仇を打つために八面六臂の活躍を見せた其方の姿に余は酷く心を打たれた。其方には余が大切にしている宝を褒美として与えたいと思う』
二人のところから国王の前までリターンするとUR確定演出が入り始めた。
これは来ますよ、メインヒロインのアリシア様が。
赤ババアはやめてください。
赤ババアはやめてください。
『余は其方と余の愛娘であるレーナとの婚約を結びたいと思う』
「おお! 陛下! 孫になんたる名誉を!」「え!?」「当然の結果ですね」
はい、URヒロイン赤ババアです。
婚約破棄したいと思います。




