路地裏
「あんたらがこの街で悪さしてる反社か?」
「あ? なんだガキャア? 俺らが領主も黙り込むカースファミリーて知らねえのか! オラァ!」
事情を聞こうと路地裏のチンピラに声をかけるといきなり襲いかかってきた。
大通りは子供がソロで歩けるくらい治安良かったのにちょっと道外れたらこれか。
カタギに手を出すなんて反社の風上にもおけんやつだ。
龍が如くだったら即ケジメ対象だ。
「オラァじゃねえよ。 やかましい。 ファイヤーボール!」
「ぎゃああああ!」
チンピラはモロに食らうとゴミ箱に頭から突っ込んでいた。
目を伸ばしているところを見ると強さはゴブリンの少し上くらいか。
クエストで出てくるモブ敵としては最下級くらいだな。
『初級火魔法『ファイヤーボール』レベル10達成。中級火魔法開放』
お、今の使用で熟練度がたまったようだ。
これで中級が使えるようになったな。
「トラッシュさん! お前ら出てこい! ガキのカチコミだ!」
もう一人いたチンピラが叫び声を上げるとマンホールを開けて、仲間に呼びかけ始めた。
とんでもないところに潜んでいるなと思うとゾロゾロと一気に十人くらいチンピラが出てきた。
増えたな。
ちょうどいいし、中級火魔法の実験台にするか。
「ファイヤーサークル!」
「「グアあああああああ!!」」
俺を中心に360°に火炎の波が生じると初見だったようで、まとめて吹っ飛ぶと地面に伏した。
マンホールから追加のチンピラは来ないし片付いたな。
「う……」
さて誰から聞こうかと思うと一番最初に倒したチンピラがゴミ箱から這い出てきた。
こいつにするか。
「あんたのとこのカスファミリーについて聞かせてもらえるか?」
「ヒィ!」




