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29話 公然の闇

「悪そうな顔してるなぁ……動画に何か仕込んだのか?」


真也の発言に、少々呆れ気味になった秀介が言った。


「ああ、今後の為にちょっとした策を打っておいたんだ」

「……策、ねぇ」

「リーサを脅したみたいな状況になったことは話したよな?」

「聞いたな」

「あれは単なる副次効果でしかない。森を燃やす計画にリーサを巻き込んだ真の目的は、今回の策の為の仕込み」

「マジか……」

「リーサ“を”、脅す気なんて殆ど無かったんだ。この解説動画の冒頭部分を見れば大体分かる」


そう言った真也は、パソコンに件の解説動画を再生した。


『全プレイヤー諸君に告ぐ。キミ達は恐らく、私を憲兵や騎士団に告発するつもりでいるのでしょう。ですが、それは不可能である、と前もって断言しておきます』


なんとも悪役らしい雰囲気で演説する真也の声が流れた。


『もし、私がどんな理由であれ捕まる様な事態が起きれば、こう証言することとなるでしょう。〈白夢の森〉の火災は、錬金術師リーサの指示のもと、私が放火を実行したと』


「……はあっ!? 何言ってんのお前!?」


素っ頓狂な声を上げて驚く秀介。


「仲良くなった女の子を道連れにするつもりか?」

「俺を告発させない為に、リーサを人質として、プレイヤーに明確な脅しを仕掛けただけだ」

「ヤバイ、ここに鬼がいるぞ」

「そうでもない。流石に俺も良心が咎めて本当に実行なんて出来ないさ。だが、今上げた俺のプレイ動画を見た連中は、どう考えると思う?」

「コイツならマジでやりかねない」

「その通り。そして他のプレイヤー達には、リーサを死なせられない大きな理由がある」



顔を引きつらせている秀介に、真也はその理由を説明していく。


「まず、リーサが重要なキャラだいうことは言うまでもない。あそこまであからさまだとゲーム攻略に関わりがあることは疑い用がないだろう。なんとしても仲良くしておきたいキャラの筈だ。そんな彼女が処刑されることは、プレイヤーにとって大きな損失と言える」


「だけど、真也がもう結構仲良くなってるんだから、その仲を妨害しようと、気にせず告発するプレイヤーも居るんじゃないか?」

「それはないな。なにせ、仲を妨害する必要性がない。俺はもうすぐ街を出る。すると、これからリーサと仲良くなるチャンスがあるのは誰だ? 俺以外のプレイヤーだろう? ならばそのチャンスを活かせばいい。街を出て行く過去の人間など放って置けばいい話だ。これからのリーサは、俺にとってよりも他のプレイヤーにとっての方が重要な人物。リーサが居なくなって困るのは他のプレイヤーだ」


「……なるほど」


「それに、もう一つ告発出来ない大きな理由がある。それはプレイ動画の視聴者の期待という問題だ。」


「……期待、か。確かにそうだな」


「美しく可愛い年頃の少女が、ゲームのストーリーに大きく関わっている。確実に人気が出るだろうし、今後のイベントに対する期待感があり、当面、視聴者の注目は彼女に向くだろう。そんな中、リーサを退場させるようなこと、視聴者が望まないことをして、そのプレイヤーは許されるだろうか? 答えは否だ。そして俺を告発することは、騙された無実の少女を死に追いやる悪事だと視聴者に認識されるだろう。このゲームの性質上、悪事は2つのものに分類出来る。やると喜ぶ視聴者が多い悪事と、逆に不満しか出ない悪事。俺が他のプレイヤーへの脅しを成功させた場合は前者で、リーサが捕まるような行動、俺を告発することは、明らかに後者だ。確実に視聴者は大ブーイングをするだろうな。告発者は致命的なまでに視聴者に嫌われることだろう」


そういったことを、プレイヤー全員に分かりやすく念入りに説明したものが先程の解説動画だ。

それは、ちょっとした気まぐれや思想の違い程度では覆せない強力な楔である。

日村の計画の件のような予想外はまず起きないだろう。


息を呑む秀介に、真也は話続ける。


「たかが盗賊一人を捕まえさせる為、という鬱憤ばらし程度しかメリットの無い行為に、ゲーム攻略の停滞と視聴者の不興を買うこと、そんな2つの大き過ぎるデメリットを甘受出来るのか? 出来るプレイヤーが居るとすれば、それは盗賊プレイヤーだ。同業のライバルが減るという明確なメリットがあり、元々視聴者からの非難なんて受ける前提の奴らだからな。だから、全員に退場して貰った。だが、盗賊以外のプレイヤーは違う。職業が違うプレイヤーは人気の取り合いになりにくいから、そこまで邪魔な存在ではない。更に、非難されるようなプレイをする気なら初めから盗賊を職業にするのが普通だ。あからさまに嫌われてもいいといった行動を取る盗賊以外のプレイヤーが居ないことは、プレイ動画を流し見て判断出来た」


「告発したプレイヤーが、非難の声を全てお前に向けさせることも出来るんじゃないか?」


「通報したプレイヤーが全て悪いといった、責任を転嫁する偏向的な誘導を解説動画に加えた。世論の形成なんて声のデカイ奴の意見が元になるものだ。再生数が異常に多い俺の動画は、さぞや大きな声になるだろうな」


「悪質だなぁ……。後から状況が変わって通報出来る事態になったらどうする?」


「それは全く意味のない仮定だ。そういう事態になっても、俺は何も困らない。情報なんて水物だ。すぐに腐る。少し時間が経ってから告発しても、何故今まで黙っていたんだ? と疑われ、その信用性は皆無となるだろう。今さえ凌げれば問題は無い」


「あー……そ、そうだな」


「最悪、密告されることがあっても、リーサを連れて逃避行をするくらいの気概はある。中々ロマンチックな話だろう?」


「お前が元凶じゃなければな。というか逃避行と言うより、危機を煽った上での誘拐と言った方が正しいんじゃないか? お前が証言しなければリーサちゃんは逃げる必要なんて無いんだし」


「ははは、そうかもな」


情報を開示しなければならないなら、それを逆手に取ればいい。

皆が情報を知った上で、活用出来ない状況に追い込めばいい

全ての悪事は、“公然の闇”へと葬り去ってしまえばいいのだ。


今回は、絶対に死なせてはならない人物を、本人にそうと悟られぬまま人質に仕立て上げ、あらゆる悪事が告発される事態を防ぐ。

誰も告発が出来ないのであれば悪事は犯罪ではなく、更には真也がリーサを脅しの材料にしたという事実さえ、闇の中。

全ては丸く収まるという訳だ。


「なんてこった、真也が汚い大人になってしまった」

「大人になるって悲しいことなんだよ」

「……それはトラウマだからよせ」


呆れ半分冗談半分といったことを言う秀介。

少し引いているが、秀介はこの程度で人を嫌う人物ではないことは分かっているため、真也は軽蔑されることを心配などしない。


「クロスト2を始める前は、ゲームなんだし気楽に遊ぶとか言ってた癖に、今じゃ随分と大人げないことをするな」

「いやな、あの名言の本当の意味を理解してしまったんだよ。これはゲームであるが遊びではない……つまりはビジネスということだろう? 大金が動くビジネスであれば本気でやっても普通だ」

「ちげーよ!! 何も理解できてないから!! 意味が完全に別物になってんぞ、そんな俗物的な意味じゃないから!! 折角の名言を何身も蓋もない解釈してんの? 怒られるぞ」


そんな馬鹿なやり取りをしつつ、真也は再び掲示板に目を通し始める。






【鬼畜・極悪】盗賊、一之瀬真也スレ1312【完全犯罪!?】



89: 名無しの視聴者 : ID:Bna86G4k6


おいおいおい、お前、リーサちゃんを人質にとるとか正気かよ!?


121: 名無しの視聴者 : ID:dkdoNxwOu


鬼畜過ぎるwwww


243: 名無しの視聴者 : ID:76skUaZX8


いやいや、それはちょっとどうなの!?


293: 名無しの視聴者 : ID:JaManze5m


鬼! 悪魔! 人でなし!

だが、 そ こ が い い ! !


367: 名無しの視聴者 : ID:ak2kA4k0B


この人マジで最高だわwwwwwww


432: 名無しの視聴者 : ID:BnWa27Z1S


一之瀬真也ァ!! 貴様というヤツはぁ!!

おもしろ過ぎて草生えるwwwwww


521: 名無しの視聴者 : ID:naKG4jk6Q


え、これは擁護出来ない


598: 名無しの視聴者 : ID:X1s6kKlJw


汚いなさすが真也きたない


681: 名無しの視聴者 : ID:akda8kGAk


誰か一之瀬真也を闇討ちしろ!!


767: 名無しの視聴者 : ID:CkrO8k1mM


誰かが告発しなきゃいい話だろ。リーサが死んだら告発した奴のせいだろ


823: 名無しの視聴者 : ID:sjiDjeKam


ただの脅しだよね!? ホントにやったりしないよね!? リーサちゃん処刑とかマジで勘弁してくれよ!!


911: 名無しの視聴者 : ID:6ma4mSZja


コイツなら マ ジ で や り か ね な い






【やっぱり公開】盗賊、一之瀬真也スレ1517【秘密会合】



325: 名無しの視聴者 : ID:6JaK5k7Mn


この人また秘密会合の音声上げちゃってるwww

なんという視聴者思いの実況者だ


342: 名無しの視聴者 : ID:aKxndg0K1


シャロットさんじゅうよんさいの飛来はそんな意味があったのか!?


389: 名無しの視聴者 : ID:aWnxiruSD


他の盗賊の動画では天馬騎士にみんな殺されるまでが上がってたりするよ


427: 名無しの視聴者 : ID:Nzbwi9k2O


ざまぁ! これで盗賊は全滅かな?


468: 名無しの視聴者 : ID:Kn8kG4UaE


え、もしかして全滅したから、みんな一斉に動画を投稿し始めたの?


489: 名無しの視聴者 : ID:aksHxNwEw


この人はそう簡単に死なないだろwww


541: 名無しの視聴者 : ID:5GaFms2wR


ネタバレ、これは日村の罠で盗賊は壊滅

日村は大勝利


591: 名無しの視聴者 : ID:57ZX9h8oa


ああ!! 最新パートで真也さんが、じゅうよんさいに接触成功したぞ!!


626: 名無しの視聴者 : ID:75wAdaBaJ


その言い方だと通報待ったなしのロリコンに聞こえるからヤメロ


692: 名無しの視聴者 : ID:Vb7eRtmnO


マッチポンプで出会いを演出www

シャロットさんの優しさにつけこんでるwww


713: 名無しの視聴者 : ID:o8Mk6kjCn


真也さんがテラ紳士wwwww


731: 名無しの視聴者 : ID:IhxBZseqK


誰だお前(真顔)


782: 名無しの視聴者 : ID:sdfF5k1IU


ギャー!!! 俺のシャロット団長が悪い男に騙されてる!!!


800: 名無しの視聴者 : ID:TshdiDnwU


逃げてー!!シャロットさん超逃げてー!!


816: 名無しの視聴者 : ID:sjdkUWnaS


もう騙されていいように利用される未来しか見えないんですが……


839: 名無しの視聴者 : ID:UyYnz55jR


さんじゅうよんさいさん強く生きて下さい


878: 名無しの視聴者 : ID:njZ8k6aHk


副団長ヒデェwwww


894: 名無しの視聴者 : ID:M7K19Iyt8


ムリです〜

ちょっと萌えた


925: 名無しの視聴者 : ID:sk7z6Xkwe


なんというゆとり臭、いや、それ以上かwww

だんちょ〜、よく我慢できるな


999: 名無しの視聴者 : ID:sB9k1o7jP


あ、この人苦労人だわ

頑張れさんじゅうよんさい






【貴族街区】盗賊、一之瀬真也スレ1821【潜入作戦】



127: 名無しの視聴者 : ID:7Ha6kJaka


騎士団専属鍛冶工房が盗賊に意味のない装備しかないとかwww なんという罠www


239: 名無しの視聴者 : ID:Kn7j64haA


なんか地下ダンジョン調べてたんだけど、もしかしてなんか企んでる?


288: 名無しの視聴者 : ID:Kcnr1mKo1


え?裏切るのは日村じゃないの?


349: 名無しの視聴者 : ID:S23kUy1uU


衝撃の裏切り計画

お 前 も か !?


412: 名無しの視聴者 : ID:6BjzjemKL


裏切り者が二人もいんのかよwww


443: 名無しの視聴者 : ID:84mZk6kHq


スムーズに侵入してるけど、この後……


521: 名無しの視聴者 : ID:akdnxU85K


やっぱりキター!!

先に裏切られたか


559: 名無しの視聴者 : ID:Hks8M1kaD


逃げるの早いwww

流石高レベルだな


638: 名無しの視聴者 : ID:a8sKaNuYe


逃げられると思ったらここでまさかのだんちょ〜さんか!!


712: 名無しの視聴者 : ID:IUamSzTrq


そこをどけBBA!!


723: 名無しの視聴者 : ID:8aksRkUYm


やべぇ、シャロットさんカッコヨス


729: 名無しの視聴者 : ID:UjW7h1kT1


ナイフかよ、縛りプレイ乙www


734: 名無しの視聴者 : ID:zU0ha8Nut


技術素早さ振りつおくね?

この段階でシャロットと渡り合ってるよ


747: 名無しの視聴者 : ID:55rZauuYC


ちょwwwナイフ折れたwww

もうだめぽ


761: 名無しの視聴者 : ID:auEsJdiUr


おお!!緊急回避からのナイフ投擲カッケー!!


782: 名無しの視聴者 : ID:Wid32akLo


当たんねーじゃねーかw

と思ったら狙いはそっちか!?


793: 名無しの視聴者 : ID:Skxj2kjY2


ナイス機転!

闇の中なら盗賊の本領だ!

シャドウハイチュウ!


801: 名無しの視聴者 : ID:9haV1iOqw


すげぇ、逃げ切っちゃったよ


822: 名無しの視聴者 : ID:Jhs0uwEer


行け! 日村を消せ!!


832: 名無しの視聴者 : ID:XiaU4raSq


ふははは、どこへ行こうというのかね


847: 名無しの視聴者 : ID:FakIFhMKl


裏切り者の末路を教えてやる

お前が言うな!


856: 名無しの視聴者 : ID:aSk7k7KLO


オマエが言うな!


872: 名無しの視聴者 : ID:Gm4Kk6WeT


今日のお前が言うなスレはここですか?


883: 名無しの視聴者 : ID:GsjWqakTi


逃げられそうだと思ったら、ここでまさかの協力者がwww

そんなとこで何やってんすか海堂さんwww


899: 名無しの視聴者 : ID:Va2kI3kE8


誰だ日村大勝利とか言ったヤツwwww

めちゃくちゃザマァなことになってんじゃねーかwwwwww


972: 名無しの視聴者 : ID:UisHTB9ar


次スレ立ったぞ

〉〉【アイアム ア】盗賊、一之瀬真也スレ1822【レジェンド】






「……そういやさ、一つ気になってたことがあるんだけど」


掲示板から目を離した秀介が、真也に話し掛ける。


「日村のことか?」

「そうそう。天馬騎士団に突き出したんだけど、アイツ、取り調べの問答のとき、シャロットさんに何か変な事言ってたんだよ。よう、さっき俺を逃した天馬騎士団長じゃないか、とか、騎士用装備は隠した、返して欲しければ俺を釈放しろ、とか、まるでお前の存在を隠すようなことをな。まあ、すぐその場で処刑されちゃったんだけど」

「だろうな」

「やっぱりお前の仕業か。一体どんな魔法を使ったらああなるんだ?」

「ああ、〈昏倒〉させた日村を秀介が騎士団のところへ持って行ってるとき、俺は臨時ログアウトをして日村に交渉を持ち掛けてた。〈昏倒〉状態時は強制的にログアウトだから、現実世界で話をしたんだ」

「交渉? あの直後によく日村が話を聞いたな」

「やりようを工夫すればどうとでもなる。俺が持っていた好条件を全て運で手に入れたかのように話して、日村が負けたのは単に運が無かっただけだと言い聞かせた。負けは全て運が悪かっただけで仕方の無かったことだと日村は見事に思い込んでくれたよ。そうやって奴のプライドを守って、交渉の席に着かせた」

「ははは……事実は違うのにな」

「そこで俺は用意してあった札束を見せつけてやったんだよ」

「げ……お前、まさか……」

「そのまさかだ。俺はカネで日村を買収した。今夜の計画で俺の存在を隠蔽させる代わりに、500万を支払う契約書を書いてな」

「アイツ、プライド高そうだから、そんな話、蹴られそうな気もするが……」

「アイツはここでリタイアだから、大して儲けられなかった筈だ。そこに、500万も貰える話が出て来たら、飛び付きもするだろう。安いプライドだ、と笑いそうになったが、条件さえ整えば、人の心はカネで買えるのさ」

「な、なんて嫌な奴だ」

「自覚はしている」


冷や汗を垂らす秀介に、涼しげな表情で返す真也。


「でも500万か……そんな金額ポンと出して平気なのかよ」

「プレイ動画の再生数が、数時間足らずで全パート合計1千万を超えた。1再生あたり1円とかいう破格の広告料が入るから、一夜にして1千万円以上もの収入が発生したことになるな。それでも再生数はまだまだ伸びている。所得税を考慮しても数字は現状でも黒になるだろ?」

「……それはヤバイな」

「ああ、そう言えば日村は交渉が終わった後、面白いことを言っていたな」

「面白いこと?」

「バカめ! 騙されたな! 俺がお前のことを隠しても、どうせ他のプレイヤーがお前のことを告発する! その500万は無駄金だよ! はははははっ! とか馬鹿笑いしてた」

「プッ! とんだ勘違い野郎だな。何を勝ったつもりになってるんだか。それで安いプライドを保とうと必死なんだな。日村がこの解説動画を見たらどんな顔をするんだ!?」

「はははっ、ポーカーフェイスには自信があったんだが、あの時ばかりは吹き出しそうになるのを隠しきれなかったよ。恵んでやったはした金で満足していればよかったものを、余計な意地を張るから恥をかくことになる」


二人して笑い合っていると、ふと、真面目な表情になった秀介が言う。


「今回の件は恐ろしいほど注目を集めたなあ」

「狙い通りだけどな」


この騒動で真也の動画の人気は不動のものとなるだろう。

その上、当面は悪事を視聴者に公開しても告発されない環境を作り出し、同業のライバルも蹴落とすことに成功した。

レベルだって圧倒的に高く、重要キャラクターとの繋がりも出来た。

大成功と言えるスタートダッシュだ。


「でも、このままじゃ、他のプレイヤーからの妬みややっかみが凄いんじゃないか?」

「いや、問題はないな」


秀介の心配を軽く流し、真也は余裕の表情で言い放つ。


「なんせそれが、トッププレイヤーとしての役割だろう?」

これで第一章は終了となります


感想返信が滞ってしまっているため、申し訳ないのですが活動報告の方である程度まとめた返事をさせて頂きます

一章を書き終えてのちょっとした感想なども書いてみるつもりなので、宜しかったら是非覗いてみてください


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