僂魔(ろうま)の杖 (寄稿者:もり 様)
「あなたも『退魔の盾』のスピンオフを書きませんか?」
との問いかけに、応えて下さいました。
「壬申の乱」の頃を舞台としたストーリーであります。
戦で乱れた世の中。乱あるところに『鬼』あり。それを払う退魔もまた。
「今昔物語集」を思わせる語り口で紡がれる物語。
おどろおどろしさの中に流れるのは、人間の優しさと強さへの賛歌。
鷹樹が描く『退魔』とは一味も二味も違います。ご照覧あれ。
ご投稿いただいたのは もり 様
私の「お気に入りユーザー」の中に入っておりますので、気に入った方はチェックしてみてください。
目の前の老翁は、醜貌反して人好きのする笑みを湛え、皺だらけな額の汗をしきりに拭うていた。
足元には黒い靄が蠢いている。翁はその靄と何やら言葉のようなものを交わしていた。
時、既に一刻(二時間)か。我はいつでも靄を射抜けるよう、再び弓を構えた。腕、胸、背、そして指がだるい。
それまで相槌だけを打ちていた翁は、ここで嗄れ声を出した。
「ですが、こんなところを彷徨うては鬼となりますぞ。そろそろ、居るべき場所に帰られてはいかがですかな」
そして翁は声を張り、宣処言を宣う。またしても聞き及んだことも無き詞。祓詞とも呪詞とも異なる。奏上する神も祀る器もない。
ただ之の『穢』と呼ばれる黒い靄のためだけに詠んでいた。丁寧に、丁寧に。
嗄れ声が独特の拍子を取るに従い、釣られ靄が震え霞み消えゆく。
そして靄は、霧晴れるかのように散りてしまう。浄められた、そう見てよいであろう。
「傴僂殿、お疲れ様でございました」
労う言葉に悪意が篭もる。仕方なかろう。見るに耐えぬのである。
土色の肌かさつき、細く縮れた毛、疎ら。眼球白濁せり、歯、黄ばみ脆く崩れていた。
節くれた指、朽木の如き歪に曲り、幾つも吹いた腫物は、膿み、臭いていた。
腰傴み、背に虫を僂まわせているかの如き。その風貌から付いた名が『傴僂』。
だが、傴僂は虫ならぬ『穢』を僂まわせていると云う。その数、百八ツ。傴僂とは、かくもよく仇名したものよ。
「彦殿も、お疲れ様でございました」
と、我の心持ちなど気が付かぬのか、気に留めぬのか。傴僂は鷹揚に返した。
傴僂の杖がとつとつと土を鳴らす。薄暗い森道を艮(北東)に向かい歩む。
じきに森も開け、近淡海(琵琶湖南側)に至るであろう。
傴僂に付き従いはや半年。之の汝人の旅は長い。長いと云うか切りがない。野垂れ、死にゆく事を惜しまぬのであろうか。惜しまぬのであろうな。
黙して歩くこと半刻。風が葉を揺らす音、鳥の囀り、遠く獣が下草に擦れる音、それと我の歩む音。雑多な音がゆるり融け合う。
ふと、呆けた頭に予てからの疑問が過り、そのまま口をついた。厭忌の情までも込めてしまう。
「傴僂殿、何故あのように手間を掛けられるのですか。『穢』など、『式』を用い祓えばよかろうと存じますが」
傴僂は『式』『術』『呪』の類は使わない。型あるものを由としないのであろうか、とも考えもした。が、単に使えないのであろう、そう結した。
と、思わぬ答えが返りてきた。
「祓うは払う。穢れても人様の命。埃のように扱うては可哀相ではありませぬか。救える『穢』は救う。其れが人道と存じます」
「解せませぬ。人世に外道と誹られておるのですぞ」
使えぬ、と正直に云えばいいものを。屁理屈に腹の虫がざわめきだした。
「救いは巣食。一ツ巣食えば目が眩み、二ツ巣食えば手が振るう、と聞き及びます。浄めるのは由としましょう。然りとて、己の身に巣を拵て僂まわす所業、到底人道に在りませぬ。今もこうして杖なしでは歩けぬでは在りませぬか。汝の躯に巣食う『穢』は百八ツ。然しもその身に宿すゆえ、昼夜問わず苦しまわれておられる始末では在りませぬかっ」
「彦殿、お気遣いは無用でございます」
またしても笑顔。人の話をまともに聞いておるのであろうか。
「しかしっ」
我はここで言葉を止める。何を怒りておるのであろう。傴僂などどうでも良いではないか。放て於けば良いものを。
「彦殿」
声がした。嗄れ優しい声音だ。
「ありがとうございます」
傴僂は笑うていた。そう云えば何時の頃からであろう、之の笑顔を人好きのする笑顔と思えたのは。
夕に差し掛かる。辿り着くは山間の村。だが見るも無残な景色と成ていた。之れでは給物は疎か、水も乞えぬであろう。
「正しきことを成すと云え、吉野の天朝様も無下なことをなさる」
杖を片手にただ前を向く傴僂が、寂しく呟く。
「天が歪んだままですと、いずれ厄災に見舞われましょう。已む無きことかと」
「之れが厄災と云わずして、何と云うのですかな」
我は黙る。答えに窮した。そして朽ちた亡骸を見下ろし、其の背に刺さる青銅の太刀に手を掛け抜いた。之の行いに意味は無い。偲んだわけでもない。ただ、抜いたのだ。
と、か細い鳴き声の様なものが聞こえた。猫の類であろうか。我は見渡すと、遠く茂みが揺れた。何か居る。
我は太刀を抜きそろり近づく。足の長い茂みを掻き分けたそこには、女童子が小さく膝を抱え、しくしく泣いていた。
「怖い思いをしたであろう。大丈夫だ」
我は優しく声を掛け、女童子に手を伸ばそうと太刀を鞘へと納める。すると、
「彦殿、逃げなされっ」
行成の傴僂の張声。我は一時、強張り止まる。そして後ずさり太刀に手をかけた。
「上手く隠しましたな。気付かぬところでした」
今度はいつもの穏やかな嗄れ声。女童子に向けてのものであろう。隠したとは如何に。
が、考えるに確かに可怪しい。この村は見ように廃れて日が経うている。到底幼子が活きてゆくに能わず。なのにこの女童子、垂髪滑らか、窶れは見えぬ。まさか之れも『穢』の所業であろうか。
傴僂は我の前へと歩を進める。我を護るかの様に。
「彦殿、今のうちに立ち去れよ」
何を云うか、傴僂。汝を護れと我は仰せ使うた身。一人残して去れるものか。
我は再び傴僂の前へと出る。太刀を抜き、女童子にその鋒を向けた。
「我は彦。傴僂殿の差添なり。童、汝も名告られよ」
すると女童子は垂れた頭を擡げ、両の肱で覆うた顔を顕にした。
「泣いていると思うたが、笑うていたか」
目に映るは女童子。だが其れは人とは違うた。『穢』とも違うた。なれば何ぞや。
「汝、何故気付いた」
女童子が口にした其れは男の声音。我の背に汗が吹き出し、着物がぐしょりと濡れた。太刀を握る手も滑る。
躯はわなわな震え、陰嚢が縮こまる。視線がぶれるは膝頭が笑うていたからだ。恥ずかしながら、之れは誰の目にも明らかであろうと思うた。
「『鬼』です。彦殿は初めてですかな」
落ち着き払う傴僂の声。我は女童子を見据え、こくり頷く。
「こう成りて仕舞えば、我には手に負えませぬ。今、隙を拵えます。逃げなされ」
「無用っ」
我は太刀を被うた。
その時、肩に痛みが走る。次に腿、次に脛。跪く我の耳に傴僂の声が入りてきた。
「闇雲に、石だけを飛ばすのでしょうな」
見ると飛礫が空を交うていた。
其れは傴僂の云う通り、何処に飛ぶかは定かで無きように見えた。地を穿ち、幹を砕く。遠き空に消えるも在れば、己が躯にも当たりていた。
またも我に飛礫が向かう。しかし水面に浮かぶ波紋のごとく空が歪んだ。其れに取り込まれた飛礫は、力を失うかのように、ぽとり落ちる。
「何をしたのです」
傴僂に問う。
「『穢』が護りてくれたのです。己の棲家を護ろうと、之の仔らも必死なのですよ」
我は傴僂を護らぬとも良い訳か。
なればと傷む脚を堪え『鬼』へと踏み込む。飛礫が一つ我へと飛ぶも、またしても波紋が我を護る。
また一つ、二つと踏み込む。
「止しなされ」
傴僂が叫ぶも、我、聞く耳を持たぬ。そのまま女童子に近づき太刀を薙いだ。
だが斬るは空。思わぬ事によろけ体を崩した。途端、杵を突かれたかのように、何かが背をどすんと衝く。
我は、たまらず伏した。肺腑が強張り息ができぬ。
目の前には小さき履。しくじり嘆くも時既に遅きこと。女童子は死を招くように笑うているであろう。
覚悟決した時、景が揺らぐ。またしても波紋が我を護りた。堪らず女童子は後退り、其処へ傴僂が割入る。だが、見上げ映る躯は疵を負うていた。
「傴僂殿。その疵、いかに」
「いくら『穢』とて二人は骨が折れるようでして」
『穢』の護りを我へ給うたと云うわけか。忝なさに歯噛みする。
「祓いまする」
傴僂はぼそりと云う。そして杖を持たぬ左腕を、波紋に取り込まれ身動き儘ならぬ女童子に向ける。躯に浮き出る幾つもの染や痣。其れが、一つ二つと掌へと集まる。
ぼこりぼこりと傴僂の躯が蠢く。其れは全身に及んだ。其の度、傴僂は顔を歪め、女童子を囲む波紋は不規則に揺らいだ。
「何が起こりておるのです」
堪らず我は口を衝く。
「我に巣食う『穢』が苦しんでおるのです。『式』を編むと之の仔らも祓われてしまいますゆえ」
「なれば止しなされ」
「大丈夫。汝も『穢』も護りてみせましょう」
嗄れた声が掠れる。聞くに耐えぬ。見ておられぬ。
がくり傴僂が両膝をついた。何が起こりた。
「すみませぬ、彦殿。我に『式』を編む力、もう残されてはおりませんでした」
力なき声。
「詫言は不要です。我こそ聞く耳持たぬばかり」
我も負けじと力なき声を出した。
女童子は其の躯を滅茶苦茶に動かし始めた。頸も肩も肘も股も、非ぬ方向に曲りている。顎が外れぬとばかりに口開き、絶えず獣のように吠え、己が躯を食い千切りていた。
「もう保ちませぬな。さてと、どう致しましょうかね」
何を呑気に。
我は痛む躯を確かめ、ゆるりゆるりと起き上がる。足元に転がりし太刀を拾い、杖の如く躯を支えた。
「草の根の意地。一太刀、浴びせまする」
傴僂に告げ、牛の歩みで女童子に向かう。肩で息する傴僂は黙している。もう言葉を返す力も残りてないと見えた。
女童子の脚が一つ前を踏みしめる。波紋が乱れ、拘りが解かれる。
女童子は前にのめり、ばたり倒れた。そして、そのまま蜘蛛の如く這いて我へ迫る。
我は息を一つ飲み、太刀を正中に構える。が、またしても飛礫が飛ぶ。
頬を掠め、足元の土を抉る。四方から、目に止まらぬ速さで襲い来る飛礫。とても躱せるものでない。全てを見渡す鳥の目でも欲しいところよ。
我は意を決め飛礫を意中から放り、太刀を腰まで引いた。
がつり頭に響く音。景色が揺れ、ぼやけ、消えた。気づくと我は地に寝そべっていた。女童子が狂うたように笑い我を睨む。
諦めが我を包む。だがそれでも恐怖は治まらぬ。躯が震え歯が鳴る。心も躯も、ままならぬものよ。
為すが儘、瞼を閉じかけた其の時、視界の隅で何やら光りた。
目を凝らす。其れは光で編まれた大蛇に見えた。太い躯をくねらせ女童子へ向かう。そのまま胴に巻きつき、脚に絡む。身動き取れない女童子はまたしても吠えた。
女童子の躯は、軋み、潰れ、折れる。堪らず口から黒い靄のようなものが吐出された。『穢』か。いや違う。見ているだけで身の毛がよだつ。之が『鬼』と云うものか。
靄は徐々に人型を成す。が、大蛇はそれを逃さぬ。女童子は抜け殻のように、だらり力が抜けていた。大蛇はするすると女童子から離れ、今度は靄に巻き付いた。そして顎を大きく開き、靄に喰らいついた。喉、胸、腹と蛇腹が波打つ。
「喰うて、おるのか」
思わぬ口から出た言葉に返事が来る。
「そうじゃ。之の『式』は喰うて祓う。実も虚も双共の」
偉ぶる女の声、若い。だが、苦痛に耐えているかのように震えている。
「姫様、如何ですかな」
今度は低い男の声。反して、其の声音には余裕が感じられた。
「無理じゃな。少し残る」
「なれば我にもお鉢が回りそうですな」
我は其の場に身を起こした。未だ呆けた頭を振り、散らばる意識を集める。
程なくして大蛇は紐を解くように、姫様と呼ばれた女の臂へと戻りた。
「お久しぶりでございますな、姫様。助かりました」
と、嗄れた声。姫様は傴僂に笑みを返した。が、後に佇む男は、疵を庇い跪く傴僂に嫌な顔を向け黙していた。侮蔑、其れが傴僂に対する男の心根に思えた。
「汝なら、造作なきことであろうに」
「とんでもございませぬ、人には分があります。弁えなかった我の不徳でございます」
「そうよな。『巣』を護りつつ『式』を編む。無茶が過ぎるというものじゃ」
傴僂は黙る。姫様は、傴僂に優しく笑いかけていた。
「さて、仕上げましょうぞ」
男が振り向く。其の先には小さな靄。前の大蛇の喰い残しであろう。
男は靄に正対す。そして左で印を組み、右で腰に吊るした太刀の口金を切る。其れを頭上に振り被り、声を大きく張りた。
「斬ッ」
太刀はそのまま頭上で止まりていた。なぜなら、我が男の目の前に立ち寇していたからだ。何故にこう成りたのか、自分でも分からぬ。分からぬまま口を衝く。
「人の魂を祓うとは何事。浄めては如何なものでございましょう」
舌打つ音がした。男は顔を歪めるも、直に皮肉げに笑うた。
「ふんっ。傴僂如きに中てられよりて。なれば汝が、」
「双方止めいっ。汝、そこを退くのじゃ。早うっ」
男を姫様が遮る。そして我に怒鳴る。其の顔は攣りていた。だが我は其の気に呑まれ固まる。其の時、背に鈍き痛みが走りた。
「云わぬことだ。汝、『鬼』と成るぞ」
男は猶も笑ろうていた。だが姫様は焦りて見えた。そして悲しく見えた。
目がだんだんと暗くなる。耳も遠くなる。寒い、寒い。
我はどうやら蹲りているようだ。我に何が起こりているのか。分からぬ。分から、ぬ。
「こう成りてしまうと、之の男ごと祓うて仕舞わねばなりませぬな」
男の言に姫様は俯き黙した。肯う様子が窺える。我は其の男に祓われると云うのであろうか。
「彦殿、今、助けますゆえお待ちなされ。良いですかな『鬼』を拒むのです。気を強く持ちなされ」
傴僂はのそり立ち上がり、産まれたての仔鹿の如き足取りで、我の傍へ寄りた。
「止めよっ、傴僂。之の後に及びて躯に『巣』を拵えるは、限りを越えよう」
「限りなどとうに越えております。それでもこうして生きておるのです。案じなさるな、姫様」
傴僂はそろり我の背に手を当てた。
「彦殿、確かに軽率でしたな。ですが嬉しう思いました」
我の意を汲み、思いやる優しき言葉。心がじわり火照る。
寒気が背に集まり、躯から抜けてゆく。朧が晴れ、心と躯が自由となりた。
我は傴僂に気を配り、頸を回す。そして傍に倒れる傴僂を見つけた。生きておるのか、はたまた。
「傴僂殿、傴僂殿」
我は傴僂を揺する。何度も何度も揺する。息はある。だが傴僂は目を閉じ動かない。
我はそのまま向き直り、地に額を擦る。
「姫様。之の汝人を、傴僂殿をお助け願います」
だが返事は返りてこぬ。見ると姫様は黙り下唇を噛んでいた。
「無理だ」
男が云う。其の目は蔑み。我は男に声を張る。
「何故です」
「『穢』は汚れ。このような汚い男、宮どころか京にも入れぬわ」
我は姫様を見上げた。姫様は俯き目を閉じていた。そして一言、小さき声。
「すまぬ」
「それに安心せい。傴僂は死なぬよ。いや、死ねぬ」
男は怪しき笑いを我へと向ける。
「どう云うことでございましょう」
「『穢』は『巣』を護る。幾ら痛かろうが、幾ら苦しもうが、どうありても死なせてはくれぬのだ」
背筋がぞくりと冷えた。恐ろしく、そして悲しい。
我は傴僂を見下ろす。か細く、小さい。今頃になりて気づいた。我は傴僂の何を見てきたのであろう。いや、目に入れようとせずにいたのだ。
我は痛みを押して、傴僂を背負う。其の軽さに涙が溢れる。
「どうすると云うのじゃ」
姫様が問う。
「『穢』は傴僂殿が救うでしょう。我は傴僂殿を救います」
すると男が笑うた。
「力無き者が救うと。偉そうに。汝、太刀にも盾にもなれぬ。悪いことは云わぬ、止めておけ」
「我は弱い。太刀とも弓ともなれませぬ。盾とも鎧ともなれませぬ。なれば我は杖となりましょう」
「杖とな」
男は眉を顰める。
「我は護ることはできませぬ。なれば寄り添いましょう。弱き脚を支え、暗き目を助け、傍に寄り添う杖となりましょう」
「汝、一応、分は弁えておるか。杖とは、汝らしいの」
またも男は皮肉げに笑うた。
「うむ。真、汝らしいかも知れぬ」
姫様も微かに笑う。
「汝なら、かくも硬き杖になろう。決して折れぬ杖にな」
そして懐を弄り、包を出した。
「選別じゃ。暫くは凌げよう。それとこの先に社がある。そこで雨風を凌ぐと良い」
そう云い、包を我の懐へと仕舞う。
「恩に着ます」
我は二人にそう言い残し、其の場を後に森へと消えた。
傴僂殿の旅はまだ続くであろう。我はそれを助け、見届け、何処かで力尽き、野垂れ、死ぬであろう。
されどこれからも、この老翁と共に『穢』を浄める。美しく誇り高き老翁と共に。
背が温かい。傴僂殿の心が伝わりてくるようだ。
我は彦。京より仰せ使われし傴僂殿の差添なり。
我は彦。我は、幸せ者なり。
『僂魔の杖』 (了)




