短編作品のタイトルがだめで大コケ
「皆さまこんにちは、底辺なろう作家の二角です。いつもタイトルとオチを上手く決められなくてうだうだしています」
「二角、何をしているのじゃ?」
旅先案内人のフクロウのナロ様は明後日の方向を向いて挨拶している私に呆れた顔を向けてくる。
「第二層に入ったので、ちゃんとご挨拶をしておこうかと。第1弾のひよこ(話)は短編作品とその短編作品の周りの人物の短編を合わせたオムニバス形式の連載をします!」
いでよ、ひよこ!
(投稿ボタンをポチッ)
ぼふんっ
煙が落ち着いたと思ったらなんかぽてぽてと太ったひよこ。
第2層になっても、安全ヘルメットをかぶったまま。
「前回より作るのに時間をかけましたが、新しい世界観を取り入れたのと、タイトルが駄目すぎでそもそも見てもらえないと言う完全にやらかしちゃったので、今こうして書いていても身悶えしています」
「二角よ、心の声が漏れとるのじゃ」
ナロ様は翼を広げて飛び始めた。
わーん、私はダンジョンの地面を土汚れがつこうと関係なく転がり回る。
「それはそうと初めに投稿した短編がやらかしちゃっているんですよね⋯⋯」
「kwsk」
ちょちょちょっ!!
ナロ様、そんな古い言い方してたら年齢バレるから⋯⋯いい歳こいてこんな話ばっかり書いてってなるから。
せっかくなので、だめな例として大コケしたタイトルを公開します⋯⋯
僕だけが死ぬ世界
わーわーわー⋯⋯内容を要約したら、これだなって思ってつけたんです。
読者の方の配慮がありませんでしたよね⋯⋯
読みたいと思ってもらえないですよね⋯⋯
タイトルってなんて難しいんでしょう!
本当、びっくりするくらいpvつかないからね。
私投稿したっけ? と思うくらいつかないから。
私の興奮具合にナロ様は飛び回って避けている。
その後何度か直した結果
「グレイブの幸せな人生」
と言うタイトルに落ち着きました。
そうしたら評価がついたんですよね⋯⋯
初めからこのタイトルで出せていたら⋯⋯
壁に頭打ちつけたい⋯⋯




