表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/136

在宅看護から学んだこと

挿絵(By みてみん)


在宅看護での看護師の役割。

病棟看護と在宅看護での違い。


病棟では、自分達のホームグラウンド。

在宅では、お邪魔させていただく。


病棟でのターミナルケアと在宅での看護とでは大きく違いがあるようにみえるのは、ご家族の負担とお気持ち。


いくら在宅看護を希望してもご家族の協力が不可欠。ご家族の負担も相当だと思うのです。


病棟看護と在宅看護。

患者様、ご家族それぞれが納得できる看護が選択できると良いですよね。患者様よりご家族の負担が一番大きいですからね。



在宅看護を勉強させていただき今日で8日目。担当患者様が、未明より体調が悪化されました。夜中に医師が診察して処置をして落ち着いていたものの予断を許さない状況。「在宅看護」から「在宅診療」に変わり医師と指導看護師さんと看護実習生のよつ葉で向かいました。


行く途中で指導看護師さんより段取りなど教えられました。主治医より「菜須さん、覚悟をした方がいい」といわれました。


「成人急性期看護で4名のお見送りをしてきました。亡くなるのは初めてではありませんので心得てはいるつもりですが、違いますか?」と質問すると指導看護師さんは「学ばせていただきなさい。説明するより経験がものを言うから」と教えていただきました。


お宅にお邪魔させていただくと、ご家族全てお揃いでした。幼稚園生のお子様は、いつも通り元気で「よつ葉ちゃん、もしもし終わったら連想ゲームしよう!」と無邪気でした。医師の診察、看護師のバイタルチェック。


医師がご家族の皆様への第一声が「傍にいてあげてください」でした。その時が近いと言うこと。ご主人がお子様に向かって「○○、ママの横にいてあげよう」と声をかけますが、現状を理解していないお子様には難しいようで「よつ葉ちゃんと遊ぶ」とのお返事。


よつ葉の手をとり「よつ葉ちゃん、連想ゲームしよう」とおねだりをする可愛いお子様。


いよいよその瞬間が、という時でも医療スタッフではなくご家族の皆様が付き添います。医師がそのあとに「死亡宣告」をします。これは医師しかできないのです。ここでは、病棟のように抜管も無ければモニターを外す処置もありません。ここからはご家族の皆様が寄り添われるお時間なので邪魔してはいけません。


周りのいつもと違う様子に、驚きよつ葉にしがみつくお子様。ぎゅっと抱き締めて心の中で大丈夫だよ。元気に生きていくんだよ。とつぶやく。


指導看護師さんに「たっくん、抱っこ!」といつものように甘えるお子様。


おばあ様から教えていただいたんですが、その時のために幼稚園をお休みしていたそうです。大人の都合で行きたがっていた大好きな幼稚園に行けなくて唯一、在宅看護でくる私達医療従事者が遊んでくれるのが楽しみだったそうです。


病棟看護では学べない事を少しだけ学んだように思います。無邪気だったお子様に救われたような気がします。


最後まで「よつ葉ちゃん、連想ゲームしよう」とおねだりをしていた可愛い姿が思い出されます。


よつ葉は、何をしてあげられたんだろう?


たくさん続くと願いが叶うんだよ。と喜んでいたお子様の嬉しそうな笑顔に癒されました。



ー追記ー


以前も、させていただきましたが今回はよつ葉がお子様のためにしてあげたいと思います。


お子様の願い事であった「うさぎGET」と「幼稚園で偏見なく楽しく過ごせるように」願いを込めてしてあげようと思います。ご協力をお願いできたら嬉しいです。5月16日の活動報告で実施したいと思います。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ