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特別実習 ー産科看護師長から与えられた特別実習ー

この記録は、よつ葉が看護の初心を忘れないために綴った記録です。

人工妊娠中絶について書かれています。読む方にとっては辛い内容が含まれています。

辛い時は読まずに、戻ってくださいね。


応用臨地実習「母性看護」を実習中。


ここで看護実習生として学んでいる看護学生は、よつ葉を含めて12名。


今日も朝のミーティングから始まりました。指導看護師さんと看護実習生が今日学ぶ課題が告げられる。


残り2日になったこの日、いつもと違う空気が流れたミーティングルーム。


産科病棟の看護師長がミーティングルームに入室されました。


「看護実習生のみなさん、毎日の実習しっかり学べていますか? 貪欲に先輩の働く姿から得るものも多いと思います。そこで昨日、指導看護師と相談をしました。この先、産科病棟看護師として避けては通れない事案の看護を数名の看護実習生に学んでもらおうと思っています。選択理由は昨日までの実習の様子や患者様からの信頼度などで考慮しました。今から名前を呼ばれた実習生は、私からあなたたち看護実習生へ更なる成長を期待して単位には関係無いけど追加看護臨床実習を与えます」


と話され、看護実習生を見渡して名前を発表されました。


「今から名前を呼ばれた者は、特別実習を受けてもらいます。それでは発表します」



「菜須よつ葉、○○○○、◎◎◎◎、◇◇◇◇、□□□□以上5名 ミーティング室に残りなさい。他の実習生は持ち場に行きなさい」


と言うことで、この場に残された5名の看護実習生。


産科病棟看護師長より詳しい実習内容が説明されました。


「あなたたち5名は、実習課題項目全て最高得点でクリアしているので、私達先輩看護師としてあなたたち更なる成長を期待して、辛い看護も体験してもらおうと思っています。この看護は母性看護に含まれないから無理に受けなくても問題ないです。受けるか受けないか選択してください」


と言われました。私達看護実習生5名は、看護師長に看護実習生として認められたのが嬉しく誰一人辞退する学生はいませんでした。



与えられた実習内容は「中期妊娠中絶」の看護です。


人工妊娠中絶できるギリギリ数週だったため、堕胎処置ではなく出産という形の人工妊娠中絶となっていました。子宮口を開く処置を行い、子宮収縮剤を投与し陣痛を起こしました。数週が進んでいて胎児は死産という形で出産となりました。指導看護師さんの指導で看護実習生5人で死産で生まれた胎児を綺麗にしてあげて小さな小さな棺に収めました。妊娠12週以後の中絶手術を受けた場合は役所に死産届を提出し、胎児の埋葬許可証をもらう必要があります。


この1週間と3日、笑顔の絶えない中で実習を行ってきたので、特別実習を体験させていただけたことはこれからの私たちの糧になっていくことでしょうが、心がついていかなかったのです。


病気で亡くなる方を看取ったこともありますが、それとは違う何かが心に押し寄せてくるのです。


そしてそのことばかりに浸ってはいられないのです。その後、新生児室の看護に就いたのですが、抱っこしてあやしながら涙が溢れそうになりました。いやいや、我慢しましたけどね。学生とは言え実習服を着ている時はプロでなくてはいけないのです。



新たに学んだ違う形の「死」と言うものに考えさせられた看護実習生5人。

共に助け合いながら頑張った、特別実習でした。



この記録は、よつ葉が初心を忘れないために綴ったものです。







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