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インターンシップ【循環器内科】2

【インターンシップ編】

ん? じゃあ、前のページは?(笑)


*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*


榎本看護師が


『それじゃ、病室に行きましょうか?まず、挨拶とコミュニケーションタイムを設けてあります。患者さんに寄り添った看護ができるように自由に過ごしてみて。私は入り口に居ますから気にしないで下さいね』


……気になりますけど(笑)

でも、急変したり困った事があったときに心強い。緊張しながら榎本さんに続いて廊下を進む。


『今、俺達の心拍計ったらヤバイかもな』


紺野君が緊張してるの?

いつもしっかりした班長なのに…。


『計ってみる?』


『バカ』


ん? 酷くない? こうしてお互いに緊張を解しているのかも知れません。


看護学生それぞれの患者様につく。


『内海様、はじめまして。☆☆大学看護学部看護学科3年 菜須よつ葉です。宜しくお願いします』


丁寧に挨拶をする。担当患者様が


『こちらこそ。こんな可愛い看護師の卵ちゃんにお世話してもらえて光栄です』


と笑顔で応えて下さった。それぞれコミュニケーションタイムに。


内海様が、私に


『循環器は、何回目なの?』


『初めてです』


『じゃあ、聴診器持っているんだから俺の心音、聴いてみたら?勉強になるんじゃない。どうぞ』


って言ってくださった。えっ? 良いの? 榎本看護師に視線を移すと


『菜須さん、良かったわね。勉強させて頂きなさい』


榎本看護師から許可をもらったので内海様の心音を聴かせてもらう。


・・・、健康な人の心音ってどんなだっけ? 聴き比べたい。(よつ葉の心の声)


『ふふっ、菜須さん。紺野さんに心音聴かせてもらったら?』


榎本看護師に笑われました。ん? バレてるの?


『よつ葉、聴く?』


紺野君に言われた。


『ありがとう』


聴かせてもらう。ん? 速くない? あっ、緊張してるんだぁ。インターンシップ中だもんね。


あぁ、違う! 私の表情で理解したのか内海様が


『どうぞ』


とまた、心音を聴かせて下さいました。この優しさ忘れません! この音も忘れません!! きっと・・・。


紺野君の担当の患者様も紺野君に心音を聴かせてあげていました。


コミュニケーションタイムは、穏やかに過ごした看護学生。


内海様が、コミュニケーションタイムの時に


『身体は拭いてもらえてさっぱりするんだけど髪が汗で痒くてね』


と聞いていたので榎本看護師に、内海様の洗髪の相談をしてみる。


『あらっ、珍しいわね。内海さんがお願いしてくるなんて。菜須さん、信頼されたわね。PHSで坂下ドクターに聞いてみたら?』


えっ? 私が聞くの?

でも、内海様のお願いを叶えてあげたいと思いPHSを取りだし教えてもらっていた番号にかける。


坂下医師に事情を話す。坂下医師が診察してから判断する。と言うことでした。榎本看護師に報告する。榎本看護師が「内海さんに伝えていらっしゃい」と言ってくださった。


内海様につたえたら


『え? そうなの。ありがとう』


と喜んで下さったけど、診察次第なのでお礼は早いです。直ぐに坂下医師が来て診察してくださり許可出ました。


榎本看護師に「菜須さん、良かったわね」と言ってもらえました。処置室で洗髪の準備を整えて内海様を呼びに行きました。


『内海様、髪洗う準備ができましたので処置室へ移動してもらっても良いですか?』


問いかけると内海様は


『ありがとう。お願いします』


と言って下さいました。内海様のペースで歩いて処置室へ向かう。処置室で洗髪。


『菜須さん、泡凄いことになっていないかしら?』


榎本看護師に突っ込まれて気づく。


あっ、自分の髪洗う感覚でシャンプーボトルをプッシュしたかも・・・


『気持ちいいですよ』


優しい言葉を下さる内海様。泡切れが大変でした(苦笑)


無事に洗髪を終え病室に戻ると、小林さんの担当の患者様が急変していて処置中。この病棟は慣れているのかスッと自分のベッドへ戻る内海様。


榎本看護師に内海様のモニターのセットをしてもらいバイタルチェックをする。


同室の七川さんの急変が原因なのか、ちょっと心拍が速い。ベッドに横になってもらい手を握り


『大丈夫ですか? 何か心配事ですか? 心拍が速いです』


と声をかけた。内海様は、


『可愛い子に手を握ってもらって違う意味でドキドキしちゃいそう。』


『男子学生と交代しましょうか?』


と言ってみると


『男は勘弁して』


と笑っていました。会話をしていたら心拍落ち着いてきました。良かった。


紺野君の担当の相沢様の息づかいが荒く顔が赤く熱っぽいのに紺野君が気付き検温してナースコールをしていた。


看護学生それぞれの患者様と真剣に向き合い看護を学ばせてもらいました。


内海様は急変もなく穏やかに過ごされました。


インターンシップが終わる頃、内海様に呼ばれました。


『菜須さん、今日はありがとう。立派な看護師になれると思うよ。頑張って! 良い看護をしてもらったよ』


と言って下さいました。泣きそうになりましたが我慢しました。


素敵な患者様に巡り会いました。


内海様の回復をお祈りています。




*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*ー*



循環器内科のインターンシップを終えて・・・


心電図の重要性、急変した患者の対処の大切さは勿論ですが、同室の患者様への気遣いも大切だと感じました。


心音も聴かせて下さいました。看護学生を看護師に育ててくれる優しさをもらいました。私は、その気持ちに全力で応えなくてはいけないと思います。


内海様、坂下医師、榎本看護師。

本当にありがとうございました。


循環器内科を選択して本当に良かったです。


看護学生、ほんの少し成長しました。(たぶん・・・。)



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