新情報
カナと2人、アプデ速報を眺める。
そんなユキのもとに、一件のメールが届いた。
あまりに唐突すぎる、運営さんからのコンタクト。
受信ボックスをみてみると、確かに一件の新着メールがたったいま届いていた。
カナに場を繋いで貰いつつ、中身を確認。
……ふむ。ふむふむ? ほー。なるほどね。
「おっけーカナ。ありがとう」
「ほいほい」
「えーーっと。お待たせしました。今視聴してくれてる皆に、サプライズがあります。
インクリ、未公開情報の発表ですっ!!!」
『お?』
『おー』
『これは』
『おーー!!』
『情報追加キター!』
『これは公認』
『運営フットワーク軽いなぁw』
『え、これ普通に流れ通りじゃないの?』
「いやー。本当にこれアドリブなんだよね。証明するものはないけど!
さて。じゃあ発表していくよ。まずは、直近のことから」
「因みにウチも当然知らんお話なので結構ウキウキしとんで」
「うふふー。えーっと。発表。第一回公式イベントについてです!」
『おっ』
『おー!』
『今ここでかw』
「あ、もちろん。ここで発表した内容は、近いうちに公式サイトにも掲載されるよっ。
えーと、第一回公式イベント。バトルロワイアル形式で行われます。
ソロで専用フィールドに飛ばされて、最後の一人になるまで戦闘。
スキルや称号、装備に制限はありませんが、後述のレベルダウンの分、アイテムのステータス要求値にはご注意ください!
エントリー開始は、明日。木曜日の正午から。ゲーム内のメニューに表示される専用バナーから申し込めます。
締切は土曜日の正午なので、お気をつけて!
イベント中、レベルは30に制限。
それを超えているプレイヤーは、申し込みの際にそのレベル分のボーナスポイントをステータスから引く必要があります。
上位にはもちろん報酬あり。トップ10には特殊な特典もございますっ。
以上!
公式様より、第一回公式イベントについてのアナウンスでしたっ!」
『おー!』
『イベント情報!』
『これは公認』
『報酬気になる』
『レベル制限越えてたらそういう扱いなのね』
『特典ってなんだろう』
『称号とか』
『ありそー』
「イベント情報に追加ってところか。かーなり盛り上がっとるけども。
まだ、あるんやろ?」
そう言って、カナはニヤリと笑ってみせる。
非常にナイスなバトン渡しに、ナイス! っと満面の笑みを向けた。
「えへへー。そうなのです! カナの言葉通り。まだもう一つ、ビッグな情報があるのです!」
「なんや? えらい勿体つけるなぁ」
「ふふふふ~~」
メールに載っていた情報は、二つ。
もう一つは中々に大きなものだったので、私もつい力が入ってしまう。
「では、二つめ。
なんとなんと、次回定期メンテナンスで、ギルド機能が実装されるみたいですっ!」
『ガタッ』
『ガタタッ!』
『ギルドかー!!』
『もう実装くるのか!』
『ギルド戦とかあるのかな』
『うおおおお』
「同時に、詳細は内緒ですがギルドホームっていうのが解禁されます。
ホーム内では、訓練場や生産用設備を配備したり、ギルドの専用ルームを模様替えしたりして楽しむことができる予定!
もちろん、いずれはギルド間の対抗イベントも予定されています。
気の合う仲間を集めて和気あいあいと遊ぶも良し。
イベントでの上位入賞を狙って猛者を集めるも良し。
生産に特化させた職人ギルドを構築するも良し!
ギルドの活用方法はまさに自由。続報をお楽しみに!」
「ギルドイベントかぁ~。当然来るよなぁ。楽しみや!!」
『これはアツイ』
『ギルド探さなきゃ』
『凄女サマは作るんかなギルド』
『結構ノリノリで新情報公開してて笑う』
『これがアドリブって凄いな』
『お、同接10万越えた!』
『マジ?』
『うおーー』
『すっごw』
『おめーー』
「うおっ、ほんまやん! 凄いなぁ。
唯一無二の新情報発信源ってことで一気に増えた感じあるね」
「かな~。
えへへ。ユキです。ご新規さんも常連さんも皆きてくれてありがと~」
『凄女サマの配信やぞ』
『新規向けに説明すると……凄女』
『凄女だな』
『猪突猛進で勢女で凄女です』
『最近悪魔にもなったよ』
『悪魔であり凄女でもあるのか……』
『なんだその存在(困惑)』
「あ~~ん~~た~~ら~~!!」
全く。本当に油断も隙も無いなっ!!!
◇◇◇◇◇◇◇◇
ところ変わって。
メンテナンスも明けて、ここはS5エリア。
『これまでの行動経験により[ドレイン]』を修得しました』
……ドレイン?
次回はメンテ明け直後からいっくよー!




