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無法者たち

 

 俺達が今後のことを考えようとしていた矢先に現れたガラの悪い男達。

 なんだろうね? 俺はこの街ではまだ、そういう連中に絡まれるようなことはしていない筈なんだけどね。

 とりあえず、挨拶だけでもして話を聞くか。


「やぁやぁ、どうもどうも。俺がアッシュだけど、何か用かい?」


 俺が名乗りでると、ガラの悪い連中は睨みつけながら、俺に詰め寄ってくる。


「テメェか、ウチのシマで好き勝手やってくれた奴は!」


 ウチのシマ? 縄張りのことなんだろうけど、こいつらはどっかの組織なのかな?

 でもって、好き勝手? 参ったね、そんなことを言われても──


「俺はいつだって好き勝手やってるんで、どの好き勝手のことを言ってるか分かんねぇなぁ」


「市場でのことだよ! テメェのせいでウチがケツ持ってる奴らが商売あがったりなんだよ!」


 市場でのことって──あぁ、悪い商売してる奴らに難癖付けた時の事か。

 そういえば、あれから市場には行ってないから、すっかり忘れてたぜ。

 そうかぁ、商売あがったりかぁ、可哀想だね。でも、あくどいことをしてる連中も多かったし、自業自得ってことで許しては……くれそうにないようだね。


「詫びをいれてもらうついでに、ちょっと俺らにツラ貸してもらおうか?」


 ひぇぇ、怖い。チンピラに絡まれちゃったよ。

 なぁ、俺の使徒共、俺のことを助けてくれる気はないかい?

 そう思って俺は俺の使徒を見るが──


「俺は関係ねぇから」

「迷惑かけたんなら謝って来い」

「俺は人間の争いには関与しないんで」


 薄情な奴らだなぁ。

 まぁ、最初から期待してねぇけどさ。


「へへ、随分と冷たいお友達じゃねぇか。諦めてついてくるんなら、この場では痛い目には遭わないで済むぜ?」


 この場ではってことは後々、痛い目に遭わせるつもりってことだよな。

 事務所かどっかに連れ込むのかな? でもって、半殺しにしたうえで迷惑料を払えって脅しをかけるとか、そんな感じか。


「わかった、わかった。おとなしくついていくから案内してくれよ」


「へへ、素直じゃねぇか。厄介な奴だって聞いてたけど、そんなことはなかったな」


 こういうのは素直が一番だって知ってるからね。

 思い出すぜ、初めてヤクザの事務所に拉致られた時の事をさ。

 そんで、拉致られた事務所で大暴れして、無事に逃げ出した時の事もな。


「あんまり手荒なことをしないでくれよ?」


「今はしねぇよ、今はな」


 そんなことを言ったくせに、その直後にチンピラは俺のことを突き飛ばし、歩くように促した。

 は? 手荒なことはしないって言ったじゃん。

 そうイラついた瞬間、俺はチンピラの側頭部に蹴りを叩き込んでいた。


「大人しくついていく流れだったじゃねぇか」


 俺のことを見捨てたマー君が外野からなんか言ってるが無視。

 俺は殴り合いは良いけど、自分が上の立場にいると思ってる奴に何かを強制されるのが凄く嫌なんだよね。

 俺が自分でついて行く分には良かったけど、押されたりなんかされたりして、自分の行動をコントロールされるのは我慢ならねぇんだよなぁ。


「とりあえず全員ボコすわ」


 そういう流れで全員ぶちのめした。

 チンピラ相手の喧嘩なんか一々に気にも留めておくもんじゃないで、終わったの一言で充分だろ?


「て、テメェ、俺らがクリムゾン・ギースだと知ってて、こんな真似をしてやがんのか!?」


 俺がぶちのめした奴の中で意識が残ってた奴が地面に這いつくばりながら叫ぶ。

 参ったね、そんなローカルなギャング団の名前を言われても困るっての。こちとら現地人じゃねぇんだぞ。


「知らねぇなぁ」


 知ってても揉めただろうけどね。

 いや、知ってた方が揉めたかも。だって、そういう連中と争うの大好きだからね、俺は。


「お、俺らはこの街の裏社会の王だぞ。俺らに喧嘩売ってタダで──」


 話の途中で俺はそいつの顔面を踏みつける。

 こういう連中は真っ当に生きてる人間に対して酷いことをするからね。

 俺もそんなに優しい対応はしないのさ。まぁ、それでも殺しはしないけど。


「タダで済まねぇって言うならさぁ、ボスの居所を教えてくれよ。謝りに行くからさぁ」


 俺はチンピラの頭を踏みつけながら言う。


「誠心誠意、謝りにいくから教えてくれねぇかな。お前らだって、それが望みだろ?」


 菓子折り持って、謝りに行くぜ?

 キミんところのチンピラをぶちのめしてすみませんってさ。

 ついでにキミもぶちのめそうと思ってんだけど、如何でしょうか?

 ──って感じに謝りに行くから教えてくれよ。


「教えてくれないって言うなら、まぁ良いけど」


 そう言いながら俺は踏みつけている足に力を込める。

 俺の足の下でチンピラの頭がミシミシと音を立て始める。


「わ、分かった。教える、すぐに教えるから、やめてくれ!」


 あ、そう。じゃあ、やめよう。まったく素直で助かるぜ。

 殺す気が無いんだから、頭を踏み砕くわけないってのにな。


「じゃあ、教えて。それとお願いがあるんだけど──」


 そう言って俺はチンピラの頭から足をどけ。

 そして、そのまま、チンピラに対してちょっとした頼みごとをしたのだった。



今更ながら4月に発表されていたネット小説大賞の一次通過作品を見に行って自分の作品が無いことを確認。そういえば……って感じで思い出す程度に忘れてたものの筈なのに落選したらしたで落ち込み気味。

自分の好きな物を好きなように書いているんで、最初から厳しいかなぁって気もしてたんで妥当といえば妥当な結果だけれども、まぁそれでも多少は落ち込むね。




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