15.脳筋少女、ナンパされる。
男は黒目黒髪で、少し幼さの残る甘い顔立ちです。
世間一般で言うのなら、十分にイケメンの部類に入るでしょう。
「ねぇねぇ、キミ今暇? お団子好きなの? 可愛いね!
実は今少し時間があるんだけど、よかったら一緒にお茶でもしてお喋りしない?
あっちに最近出来たオシャレなカフェがあるんだけど、女の子に凄く人気なんだよね!
デザートが美味しいって評判でさ。行ったことある?
どう? おれの奢りでいいからさ」
どうやら、この男はナンパ男のようです。
ここまでを息継ぎなしで一気に喋ります。
少女は“凄い肺活量ね”と、少しズレたところを感心しつつ、お団子をもぐもぐ食べます。
外見だけは可憐な少女の反応がないのをどう思ったのか、ナンパ男はますます喋りかけます。
「あ、おれ怪しくないよ? 実は……」
そして喋りつつ、スッとさりげなく少女の華奢な肩に手を回し、ないしょ話をするかのように顔を近づけます。
実にスムーズで慣れていることがうかがえます。
少女は馴れ馴れしい男に、目を、細めました。
もぐ……。少女はお団子の最後の1つを食べ終わります。
「話はわかったわ」
少女はにこりと微笑みました。
読んで頂きありがとうございました。
眠い……
そのうち増量するかもです。




