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とあるイケメン童貞の苦難  作者: バネ屋
3.5部 悩める高1の夏
40/90

#39 相談相手は初代元カノ



 俺は元カノであるアンナちゃんに、アンナちゃんと別れてからの俺の血塗られた恋と闘いの日々を語った。


 中一で付き合い浮気されて別れた『アカネさん』とマイクスタンドで葬った陰キャクズ先輩。

 中二で付き合い浮気されて別れた『アユミ』とスパイクのまま蹴りまくって葬ったゲロ後輩。

 中三で付き合い浮気されて別れた『アズサさん』とチビデブブサイクをボコボコに葬り嘘泣きで難を逃れようとしたが、北中の職員に嘘泣きがバレたこと。

 中学卒業を期にこれまでを反省して、『可愛い子は、浮気する』という真理を悟ったこと。

 高校で料理部に入部して、『アクア先輩』と知り合い付き合ったこと。

 アクア先輩に関しては今日の相談のメインなので、夏休みの冒頭に別れるまでを事細かく説明した。 勿論、赤ちゃんプレイの詳細や、俺の爆乳への執着心、そして水色のベビー服の誕生秘話も全てだ。


 俺の話は1時間にも及んだ。時には情熱的に、時には悔しさを滲ませ、そして涙ながらに話す恋と闘いの歴史を聞いたアンナちゃんの第一声は


「そんなにおっぱい揉みたかったの? マジ引くんだけど」だった。


 アンナちゃんは自分の体を抱きしめる様に両腕でおっぱいをガードしながら目を細め、さげすみの視線を俺に向けている。



「いや誤解してるぞアンナちゃん! 今日の俺の相談の主題はおっぱいじゃないぞ! 別れたアクア先輩と今後どう接すればいいのか分からないから、元カノ1号として先輩的な立場からの意見が聞きたかったんだよ! 走って来た時ぶよんぶよんしてたアンナちゃんのおっぱいが気にならないと言えばウソになるが、今はそんな話をしてる訳じゃないんだ!」


「やっぱりアンナのおっぱい気になってるじゃん! っていうか普通、そういう恋愛事は元カノ以外に相談しない? アッコ先輩だってアリサだって居るじゃん。なんでヨリにもよってアンナなの?」


「だってアフロじゃ愚痴り相手にはなってくれるけど、二言目には「ウチとエッチすればいいじゃん」とか言って全然相談になんないし、優木会長なんて俺告白一度断ってるからこんな相談無理だし、もうアンナちゃんしか相談出来るような友達いないんだもん」


「うーん・・・友達居ないって言われちゃうと、アンナも同じだからぐうの音も出ないけど・・・まぁマゴイチくんには散々宿題で助けてもらった恩があるし、昔の罪滅ぼしもしないとだし、しょうがないから相談くらい良いけど」


「そうそう!アンナちゃんにはいっぱい貸しがあったネ!ケチケチしてないでココらで一括返済してくれないと!さぁ!どんと来い!アドバイスカモ~ン!」


「マゴイチくんって最近なんとなく感じてたけど、結構性格歪んでるよね・・・。 折角の超イケメンが台無しだよ!」


「細かいことは気にするな。俺は確かにみんなからイケメンと呼ばれているが、今はそんなことはどうでも良いんだよ。 部活の時間に母性のモンスターアクア先輩とどう接すれば周りに迷惑かけずに穏便に過ごせるか、アドバイスが欲しいんだよ。 助けてくれよ!心の友よぉ」


 俺はココぞとばかりに両手でアンナちゃんの手を取り、アンナちゃんばりの上目遣いで懇願した。 実際には俺のが座高が高いから上目遣いになっては無かったが、まぁ気持ちの持ち様だ。


「はぁ・・・マゴイチくんさ、イケメンフェイスでそんな風に見つめられたら断れるわけないじゃん。そうやって何人もの女の子泣かせて来たんでしょ」


「心外だな。俺はこの顔で女の子を赤面させたり凍り付かせたことはあるけど、泣かせたことはまだないぞ。 因みに入学式の日に自己紹介タイムで俺が喋ったら、俺の顔がイケメン過ぎるっていう理由でクラスじゅうが凍り付いてお通夜みたいになってたけどな。ハハハ」 


「いちいちイケメン面白エピソード挟まなくていいから! もう今日のマゴイチくんの話聞いてると、アンナ、頭痛くなってきたんだけど」


 俺の話を聞いて頭が痛くなるというのなら、ココは口を開かないのが得策と判断した俺は、今度は無言でテンザンばりの子犬の様なつぶらな瞳で物欲しそうにアンナちゃんを見つめた。


「あーもう!わかったから!相談乗るから! でもその代わり、後でアンナの話も聞いてよ!アンナだって色々悩みあるんだし!」


「おっけー」


「うっわ、返事超軽いし、アッコ先輩以上に心こもってねーし」


「アンナちゃんってアフロのことリスペクトしてるとか言いながら、ちょいちょいディスってるよね」




 色々文句言いながらも、アンナちゃんは真面目に対応策を考えてくれた。



「一番手っ取り早いのは、その料理部辞めるのが一番だけど、他の部員のこと気にするくらいだし、辞める気はないの?」


「料理部自体は好きだし今の所は辞めたくはないなぁ。 部内の雰囲気が最悪な状況とかになれば最終的に責任取って辞めることもやぶさかではないけど」


「じゃあさ、正直に話したら? アクア先輩って人に「自分も色々反省する点がありました。一方的に別れてごめんなさい」って。そこから少しづつでもお互いの気持ちを話すことが出来れば、多少は時間かかっても表面上だけでもある程度は付き合う以前の関係に近づけるんじゃないのかな?」


「なるほど・・・」


「でも!「本当は爆乳目当てでした!爆乳モミモミ出来るの期待してずっと我慢してました!」って言ったらダメだよ!絶対にダメだからね!」


「それは、「押すな押すな」って言いながら、本音は押して欲しい的な振り?」


「ちっがうから! 「本当は爆乳が目当てでした!」なんて言うヤツ、それただのクズだから!っていうか、アンナだからまだ許せてるけど、普通の女の子相手に今日みたいな相談したら、とっくの昔にクズ認定されてるし!」


「えー、俺ってクズなの? 健康的な男子高校生なら誰でも考えてそうなことだと思うけど?」


「普通の人は思ってても女の子に向かってそんな話はしないの!マゴイチくんくらいだよ、悩み相談って言いながら爆乳への執着心を熱弁する男子なんて」


「じゃあ口に出さなければ良いのね。おっぱいへの熱くたぎる想いは心の中で秘めておけば良いってことだよね」


「それはそれでキモイんだけど」



 そもそもアクア先輩を好きになったのは、爆乳だけが理由じゃないんだけどな。

 何故か俺がクズ認定されたことには納得出来なかったが、アクア先輩への対応に関するアドバイスは中々参考にはなった。

 流石元カノ1号、やっばり心の友だな。




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