55.再エリアボス
私は急いで【影魔術】を発動させ、蜘蛛の様に脚を作る。
「ベリアル! ソーマ! 逃げるよ!!」
私はそう言って、影の脚でググッとためを作り謎のヤバそうな集団を飛び越える。
「「「「「あっ!!」」」」」
「何なのあの人達!?」
ヤバそうな集団は私達を追いかけてくる。
「待ってくれ!!」
「待ってください!!」
「うぉーーー!!!」
「何でもします!!」
「靴でも舐めましょうか?」
「おいっ!! 誰だ今言ったの!?」
「そんな羨まし…気持ち悪い事言ったら幻想姫さんが逃げるのも納得ですね」
「説得力無さすぎだろ」
めっちゃ追いかけてくるんですけど!!
私達は"純麗な森"を駆け抜ける。
生き物が何体か出るが、私を見ると蜘蛛の子を散らす様に逃げて行く。
よし! このまま逃げ切る!!
「「「「「あっ!!」」」」」
後ろから声を揃えて驚いた様に声が聞こえてくるが、私は構わず走り続けた。
そして、木のトンネルを潜った。
「キャーー!!」
と女性が上げる様な悲鳴が聞こえた。
〈純麗な森 エリアボス戦が始まります〉
〈エリアボス戦が終わるまで此処から出る事は出来ません〉
と頭の中で響き渡る。
……またやるの?
私は、またドライアドとの戦闘を始めるのだった。
「キャーッ!」
うーん。あの変な集団から逃げてただけだから別にやってもいいけど…普通こういうボス戦って省略されない?
あー、めんどくさいよー。
私はそんな事を考えながらも、ドライアドの攻撃を避けていた。
(スプリング! 俺やる!)
(スプリングさん! 僕がアレを倒してきますよ!)
お、おふぅ。やる気に満ち満ちてる2人、カッコ良すぎ!!
私は戦闘中にも関わらず、抱きつく。ソーマは通り過ぎてしまったがベリアルは逃がさん!!
(ぐへぇっ!)
ベリアルから変な声が漏れたけど、私は気にしない!
(じゃあ僕はやってきますね!)
ソーマは飛び去って行く。
(うーん、スプリング離してー! 俺も行くー!)
ガーン。ベ、ベリアルから拒否された…。ちょっとショック。
私はベリアルを離す。するとベリアルはソーマを追いかける様に戦闘に参加する。
(じゃあ! いきますよー!!【引力】発動!)
ソーマがドライアドの真上からそう言うと、ドライアドは空中へと浮かぶ。
「キャッ!?」
ドライアドは空中でもがいているが、地面には降りる事が出来ない。
(【火魔術】発動!!)
ソーマがそう叫んだ後、ドライアドの上下左右、前後に火の玉が浮かび上がる。
(行け!!)
ソーマが叫ぶと、ドライアドに火の玉が殺到する。ドライアドは空中で避ける事が出来ずに、火の玉が全弾命中する。
「キッ…」
ドライアドはもう瀕死状態だ。
そこにベリアルが追い討ちをかける。
(負けない!)
ベリアルは【闇魔術】を発動させる。
ベリアルの周りには何本もの黒い槍が構成される。
(むっ!!)
ベリアルが両手を振り下ろすと槍が、地面へと落ちて行っているドライアドに命中する。
マジか…。
〈経験値が上昇しました〉
〈ベリアルのレベルが上昇しました。5ステータスポイントを獲得しました〉
〈ソーマのレベルが上昇しました。5ステータスポイントを獲得しました〉
私、逃げてただけなんだけど…。
もうこの子達強すぎる。惚れる。いや惚れてるんだけど。
〈エリアボスの撃破を確認。道が開かれます〉
「面白い!」
「続きが気になる!」
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してくれたら私のやる気がupしますᕦ(ò_óˇ)ᕤ
久々の投稿です。ごめんなさい。反省しています。それでも色々と新しい小説も書いてみたかったんです。そちらも読んでいただけたら嬉しいです。
最近は文章の勉強をしておりますが、中々上手くならない…。これからも努力していきますので、どうか読んで頂けたらと思います。
これからもよろしくお願いします( ̄^ ̄)ゞ




