第96話 工程のちょうど真ん中に到達しました! +1000pt
第三目標地点からは、何の問題もなくサクサク進む。
ここまでは予定していたからな。
問題はここから先だ。
通路街建設が折り返しに入るわけで、食材等々の運搬も大変になる。
ということで……。
「先に倉庫を作っておいたぞ。ここに資材食材を大量に溜め込んでおける。もちろん、日持ちがしないものはダメだけど」
外気温を遮断する構造材を使いはしたものの、扉から出入りすることで中の温度は変化してしまうからね。
換気したりもするかもだし。
『ウグワーッ! 工程のちょうど真ん中に到達しました! 実績・この倉庫が目印になります、解除! 1000pt獲得!』
「なるほど、ここがちょうど、ケスタイン王国とリクス・タカードの中間なんだ」
こっちまでは、まだ工事が到達していない。
第二目標地点付近に壁を建てている途中で、ようやく食堂類が新たに活動を開始したばかりだ。
そして第二までは観光地として解放!
さらに通路も、通路左右のスペースも広くなったということで……。
物件を売りに出したのだ!
問い合わせが殺到しているらしく、これらは全て開発担当の公爵に任せてある。
貴族たちの中で唯一会ったことがないけど、お手間をお掛けしますねえ公爵。
『ポピピー』
本日はポチョがインビンシブル号から外れて、俺と一緒に行動しているのだ。
というのも……。
『キュキュー』
ポチョの盟友たるデスワームが来てくれています!
ははあ、君、短い四肢があって地上もトコトコ歩けるのね。
虫として呼ばれてるけど、亜竜でしょ。
ポチョとデスワームと並んで歩きながら、本日は第四、第五のエッジユニット建設が目標。
『ポピ! ピポー!』
『キュッキュ、キュキュー』
なんか会話してる。
ポチョがデスワームの上にトコトコと乗っかって行った。
「仲良しだなー」
『ウグワーッ! 種族の垣根を超えた美しき友情! 実績・真の友愛はここに! 解除! 1000pt獲得!』
「チャットボットこういうコンテンツに弱いのか……。と、ここに第四目標地点を設置、と」
エッジユニットを置いたところで、リクス・タカードが見えてきた。
この辺りは割と平坦になっており、かつて陸路が存在したであろう痕跡がうかがえる。
木々が繁茂し、緑に飲み込まれたこともあったようだ。
だが今は……。
『モモモー』
眼の前をクリーピングジャイアントが通過していく。
一般通過ジャイアントだ。
彼らは地面に生えている草をよく食べるらしい。
つまり、クリーピングジャイアントの通路になっているので、この辺りは草が生えなくなっているということ。
ここは彼らが移動しやすいように、アーチユニットを複数設置すべきだろうな。
またのんびり3km歩く。
シェイプシフターが、横を歩いているデスワームを怖がって近づいてこない。
最強の用心棒だ。
というか、亜竜はそれなりに高度な知性があるんだな。
今はポチョを口の中に入れて一緒に遊んでいる。
なんというか、見た目は四つに裂ける巨大な口でシェイプシフターを飲み込む、四肢の生えた大ミミズめいた化け物だが……。
一緒に過ごしていると、こいつはシャチとかイルカに近い知性を持った生き物だと感じる。
『キュキュ』
「あ、もう第五目標地点か。お前凄いなー。俺が見せた地図を理解して、ここに立てるって分かってたのか」
エッジユニットを立てる。
もう、リクス・タカードは目と鼻の先だ。
そして、先に向こうに行って、アリやガーゴイルを排除していた冒険者たちとここで合流なのだ。
ジュエル級冒険者と、ゴールド級のパーティ。
ケスタイン王国最高戦力と言っていいんじゃないか。
近づいたら、彼らも気づいて向こうからやって来た。
七人いるぞ。
「お主がミアンか! 拙者の名はユニ蔵。よろしく頼むぞ!」
握手を求めてきたジュエル級冒険者は、動きやすそうな衣装を纏った無手の男性だ。
鼻から下をベールで覆い、頭巾を被っている。
それ以外は、腰に紐のついた投げナイフ……クナイか!? それだけだ。
「あ、これはどうもどうも、ミアンです」
俺はユニ蔵と握手した。
何だこの名前。
チャットボットが彼の名前を表示してくれるが、ユニ蔵が正しいらしい。
今、ケスタイン王国には四人のジュエル級がおり、俺とユニ蔵とあと二人らしい。
ジュドクも本気で冒険者をやれば、ジュエル級になれると言われてはいるが……あいつはやらないだろうなあ。
他、ゴールド級のパーティは真っ当に強そうな人たちだった。
戦士長(戦士の上位職)、守護者(戦士の上位職)、密偵(盗賊の上位職)、司教(司祭の上位職)、魔道士(魔術師の上位職)、吟遊詩人の六名だ。
実際、ケスタイン王国のパーティでトップの人たちらしい。
「こんな凄い人たちが、リクス・タカード開拓に励んでたんですね」
「ええ。これはケスタイン王国始まって以来の大事業ですからね。我々の力を発揮すべき時なんです。この状況を生み出してくれたミアンさんには感謝していますよ」
戦士長の人が誇らしげに言った。
光の冒険者って感じがするな!
横でユニ蔵氏がうんうん頷いている。
「ユニ蔵さんは職業なんなんですか」
「忍者でござる」
「忍者!!」
「それを言うならミアン殿はなんなのでござるか?」
「俺は……」
『ポイ活マスターです』
「ポイ活マスター!?」
「聞いたことがない職業でござるな! なるほど、ジュエル級に選ばれるのも理解できる」
チャットボットが見せるステータス画面で、俺のユーザー情報にポイ活マスターが加えられた。
今考えただろ!
『ウグワーッ! 新たな称号を得ました! 実績・ポイ活マスター、解除! 2000pt獲得!』
ともかく!
現地入りしている最強の冒険者たちと合流したのだ。
こっち側からも作業を進めていきまーす。
◎現在のポイント:119420pt
貢献ポイント :155755ポイント
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