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異世界で始めるポイ活冒険生活 ~実績解除で人生ボーナス中!~  作者: あけちともあき
ポイ活、人生を広げる編

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第94話 友の愛を育む手伝いをしました! +1500pt

 まだ作業が始まる前の早朝。

 俺達は……走っていた。


「ひい、ひい、な、なんでわしが……! わしが走らねばならんのじゃ……!!」


「なあ、このランニングが終わったら風呂に入ってもいいのか!? いいのか!?」


「うおおお、異世界で朝に走るとは……!!」


「なぜ走るかをお伝えします!! いいですか!? 夜の話です! もう分かりましたね!!」


「わ、分かったのじゃ……!」


「マ、マキナが体力が凄いだけじゃないのか……!」


「ヨルカはずっと地下にいて運動してなかったでしょう! デリアは管理とかの仕事がメインで体を動かすのが減っていたでしょう! 今から私が鍛え直して、ばっちり動けて夜も頑張れるようにしてあげますからね!! さあダッシュー!!」


「ひー」


「ひー」


『ウグワーッ! 体力増進のために頑張りました! デイリー実績・毎朝のランニング、解除! 200pt獲得!』


 コツコツ毎日実績、いいぞー。


 加速するマキナに、ヨルカとデリアが悲鳴をあげるのだった。

 俺はまあ、ほどよくついていきつつ周囲の作業の進行状況を確認する。


「建築の進行度合いは……七割! 思った以上に順調だ。作業員のみんなの士気が高いな。いいことだ」


「ミアンが余裕そうじゃぞ……!!」


「この男、ポイントを使って自分の体力を底上げしたりできるからな……!」


「これはスキルツリーの副産物みたいなもので……」


 夜に回数できるようになるということは、俺の体力が数倍に跳ね上がるということでもあるのだ!

 今はマキナが元気だからいいけど、お腹が大きくなってきたら流石に回数減らすから、その分二人とも頑張ってね……!!


「はあ、はあ、お、おいデリア」


「な、なんだ」


「ここは……ミアンの体力を逸らす、要員として、もうアイラをじゃな」


「そ、そうだ! その、手が……」


「こらあー!! 喋っているから速度が落ちるんですよ! 走ることに集中! 私、手加減して小走りくらいのペースで走ってるんですから!」


「ひいー」


「うわー」


 なんたることだ。

 女子たちのヒエラルキーは完全に決まったな。

 フィジカルは強し!


 さて、行きは第二目標地点まで3km。

 戻りは第一目標地点まで3km。


 食事ができる店舗群と、大風呂に簡易宿舎、色街は第一目標地点付近にまとまっている。

 そしてインビンシブル号も停めてあるのだ。


 往復6kmのランニングを終えて、しおしおのへなへなになったヨルカとデリアが車に乗り込んでいった。

 これから風呂に入るらしい。


 マキナは軽く汗をかいて爽やかな感じなのだ。


「いやあー、今までも朝はちょっと運動してましたけど、通路街は走るのにちょうどいいですね!」


「うんうん。俺も、マキナはスポーツしてるのが一番似合ってると思う。なんか輝いてる」


「ほんとですか!? じゃあ、ミアンのために、キラキラした私をずーっと保たないと! 毎朝やりますよ!」


「いいねー。二人にとっては地獄だけど」


 ポイントでスポーツドリンクなどを購入し、マキナに手渡す。

 彼女はこれをグビグビ飲むのだ。


 そんなことをしていたら、第一目標地点の奥……つまりはケスタイン王国から荷馬車が走ってくる。

 運搬用の通路ではなく、普通の道を来るとは……。

 おや?

 御者のおじさん以外に誰か乗ってるぞ?


「ジュドクじゃないですか! おーい!」


「あ、マキナとミアン! おーい!」


 ジュドクが手を振ってきた。

 彼の隣に、褐色の肌の女の子がいる。

 黒髪を綺麗に編み込んでいて、目の色は深い紫。

 かっこいい系の女子だ。

 なんか会釈してくる。


「もしや……」


「おう、紹介しよう! 俺の嫁だ! なあシャロン!」


「もうジュドクったら! 判断がはやい! まだ、こう、お互いに収入とか安定してないんだから彼氏彼女の関係で、ね?」


「なんかイチャイチャしてるぞ!」


「ミアン、これは私も負けてられませんよ!」


「うわーっ俺が一方的に抱き上げられる~! いつものやつだ」


 その後、持ち上げられている俺にシャロンが挨拶をしてきた。

 盗賊ギルド所属のBランク冒険者、シーフのシャロン。

 種族は人間なんだけど、この世界の人間は当然ながら純粋な人間ではない。


 人の因子と何らかの人外の因子が混ざっている。

 それが交配を続けて代を重ね、今では様々な因子が隔世遺伝みたいな形で出てくるので、親と子供の種族が全く違う……みたいなのがよく起こるらしい。


「えっと、あたしはあれです。ダークエルフの因子が発現してるそうで、シーフなんだけど生来の魔法が使えます。あ、いつもジュドクがお世話になってます」


 また会釈してくる。

 よくできたお嬢さんだ。


「いえいえ、こちらこそジュドクがお世話になっています。なんか失礼なこととかしてませんかね」


 マキナの腕の中にいるから会釈できないけど。


「ミアン、お前は俺の親かっての!」


 わははと笑いながらジュドクが突っ込んできた。

 そしてすぐにシリアスな顔になる。


「実はミアン……相談があるんだ」


「おお、どうしたんだ? 何か重大な用件か……?」


「ああ。シャロンはしばらくの間、こっちで生活することになる。というのも、彼女が所属していたパーティが危険な依頼で大怪我をして、一時活動停止になったんだ」


「そりゃあ大変だ」


「それで、あたし、店員を募集してた串焼き屋さんで働くんですけど、そのー」


「宿舎がなあ」


 ジュドクとシャロンが顔を見合わせている。

 人竜族であるジュドクは190センチくらいあり、シャロンは160センチくらい。

 うーん凄い身長差だ。


「人竜族は異種族とも結婚しますからね、身長差があるとある意味燃えたりするんです」


「なんだって。業が深い種族だなあ」


「頼むミアン! 店員用宿舎と作業員用宿舎に分かれることになっちまうんだ! せっかくだから、一緒に住みたい!! そして毎日ムフフなことをしたい!!」


「おお、ジュドク、お前って奴は」


 シャロンがいなかったから夜のお店に通ったわけだもんな。


「なんとかならないだろうか……」


 うーむ!!

 ジュドクを特別扱いするのもなあ……!!


 俺は考える。

 だが、これは今後、通路街を居住スペースとして提供していく意味でも試金石になるのではないか?


「では……。家族向け宿舎を幾つか作ってみようか。ただし、これは無料ではない……。ポイントを必要とする」


「全然いいぜ!!」


「あたしも構いませーん! 彼がたくさん稼いでくれるので!」


「稼ぐぞー!」


「きゃー素敵ー!!」


 力こぶを作ったジュドクの腕に、シャロンがぶら下がってはしゃぐ。

 お似合いカップルである。


「それじゃあ宿舎を用意しておくから、待っててくれ」


「ああ。それでミアン……。あと一つ頼みが……」


「なんだなんだ」


「久々の再会でな。こっちには連れ込み宿もないので、インビンシブル号のベッドを貸してくれないか」


「な、なんだってー!!」


『いいですとも!!』


「コラチャットボット!!」


『ウグワーッ! 友の愛を育む手伝いをしました! 実績・今日一日くらい構わんだろう? 解除! 1500pt獲得!』


「こらーっ! 実績を先出ししてポイントを加算してくるんじゃない! こらチャットボット!」


「ありがとう! じゃあお言葉に甘えるぜ! 作業開始までの間、たっぷり楽しもうな!」


「あーん、あたし壊れちゃうかもー」


 カップルが車内へ入っていったのだった。

 風呂上がりのデリアとヨルカは、目の前でカップルが激しくイチャイチャしているだろうからさぞやびっくりすることだろうなあ……。


「さて、俺は仕事仕事……」


「そういうすぐに切り替えができる辺り、ミアンは素敵ですよ!」


◎現在のポイント:127420pt

 貢献ポイント :155755ポイント



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― 新着の感想 ―
ちょ、チャットボットさん?w さてはコイツ、人様のイチャコラ(穏便な表現)が好きなだけだな?!w
前々から思ってるんだが、まがりなりにもポイントアプリの体裁をとっているのに未実行の案件にポイントつけるのはどうかと思うんだ。 退路を断つ役割してるから運営としてはアリなんだろうがな。
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