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僕の日記2  作者: Q輔
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継続は力なり

 令和七年五月十八日(日)


 今の会社に入社をして今年で22年目になる。振り返ると、これまでたくさんの社員が入社をして、そしてたくさんの社員が会社を辞めて行った。僕は、会社に見切りをつけて途中退職して行く者たちの顔が、みんなどこか清々しいように見え、密かに彼らを羨んだ。「部長もこ~んな会社にいつまでもしがみついていないで、さっさと見切りをつけたほうがいいっすよ」と「こ~んな会社」の片棒を担ぐ僕に露骨に忠告をする者もいた。去る者の顔は晴れ晴れとし、残された連中は総じて晴れない顔をしていた。僕なんかよりずっと頭が良くて、僕なんかよりずっと体力があって、僕なんかよりずっとずっとずっと将来性のある者を、僕は今日まで幾度となく見送ってきた。でも僕が彼らに勝てるところが無いかというと、そうでもない。優秀な彼らが成し得ることが出来ず、凡夫な僕が現在進行形で成し得ていることがただ一つだけある。それは「僕は今もこの会社にいる」ということだ。拍子抜けしないでいただきたい。そんな身も蓋もないことをと鼻で笑わないでいただきたい。僕はいたって真剣だ。「僕は続けている」「彼らは辞めた」この違いは大きい。会社を辞めることがよくないと言っているのではない。様々な事情で辞めざるを得ない状況になったことについては同情をするし、少なからず会社運営にかかわる立場の者として、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。反省している。でも。でも僕は同じような条件下に置かれても常に継続の道を選んだ。彼らはいったんリセットする選択をした。「継続をしている」ただもうこの一点においてのみ、僕は彼らに勝っている。せめてこの一点ぐらい誇りたい。どうかそういうことにしておいて頂きたい。昔から「継続は力なり」なんてことを言うが、この言葉が真理か否か、今の僕にはまだ分からない。あと十数年も継続をしたら分かるのかもしれない。


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