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僕の日記2  作者: Q輔
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まったく失礼しちゃうわ

 令和七年二月十六日(日)


 以前『人志松本のゆるせない話』という番組で、タレントのくわばたりえさんが「浮気をしない男性と結婚をしたいと言うと、男性陣は『浮気をしない男などいない。何故ならオスは子孫を残すために不特定多数のメスを求める本能がDNAに組み込まれているから』などともっともらしく言う。私はそれが許せない。もし男が子孫を残すための本能で女性と浮気をするのであれば、なぜ避妊をするのだ。中で出さんかい。子孫繁栄のDNAどこいったん?」と世の男性に一石を投じていて、僕は社会の本質をえぐるようなその発言に大変感心をしましたよ。


 僕はかねがね「男性は女性より性欲が強い」という発言、あるいはそれに類する発言を聞くと、男として侮辱された気持ちになる。とても不愉快だ。あきらかな男性差別に憤りを禁じ得ない。しかし、この社会は遥か昔から「男はスケベだから」「男は浮気する生き物だから」ということにしておいたほうが何かと都合の良い男たちが支配をしてきたし、実はそういうことにしておいたほうが都合の良い女性も多く存在したのである。これを一部のフェミニストたちは「男根社会」または「ちんちんよしよし社会」と呼び危惧し同時に冷笑している。


 昨今メディアが大騒ぎをしている一連の性加害問題を見ていて思うことがある。男の端くれとして言わせてもらうが、一部の男どもがいい年こいてアホみたいに不特定多数の女性を求め続けるのは、あれはべつに本能的性衝動が原因ではない。よほどの異常性欲者でない限り、大前提として男は性衝動をコントロールすることが出来る生き物だ。その証拠に警察署の前で性交や口腔性交や自慰行為をする者はいない。どんなスケベも、どんな性犯罪者も、犬猫のように公衆の面前で行為はしない。オス特有の本能的性衝動とか何とか言いながら、みんな普通に周囲の目は気になる。陰に隠れてコソコソと行う。秘め事にしたほうが無難であると計画的かつ緻密で冷静な判断が出来ている。


 一部の男が女性を漁り続けるのは、どうにもこうにもたまらなく射精がしたいという生理的欲求を満たしたいからではない。射精は目的達成のための行為であって目的そのものではない。本質はもっと高次元な自己承認欲求にある。とある性犯罪の研究者曰く、その欲求は「支配欲」「達成感」「優越感」という三つの要因に分けられるそうだ。一人の人間を自分の意のままに支配したいという欲望。入念な情報収集と緻密な計算とあくなき努力で女性を落とした時の達成感。他の男が抱けない女性を抱いている、他の誰も出来ないことをしている、みんなが気づかない場所でやってはならないことをしているという優越感。これらは極めて高次元な欲求だ。決して「男はみんなスケベだから」という生理的欲求論で片づけられる事柄ではない。一部の男はこれらの自己承認欲求を満たしたいが為に、今日も明日も明後日も女性を漁り続けるのだ。


 そして「支配欲」「達成感」「優越感」というこれらの欲求は、そのまま性犯罪者の欲求とも地続きなのだそうだ。覗きも、痴漢も、不同意性交も、不同意わいせつも、彼らが「支配欲」「達成感」「優越感」という自己承認欲求を満たしたいという原因から派生しているらしい。確かに、昨今のメディアが報じる性加害問題を見ると深く頷ける。


 男はみんなスケベだから?


 男は浮気をする生き物だから?


 まったく失礼しちゃうわ。


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