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戦国転移「えっ、信長様。私が未来から来たって信じてもらえるんですか?」  作者: 崖淵


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16/19

日々の武政

ちょっと短めかも?

基本的に戦がある時は馬に乗って信長様についていく。

直接、斬った張ったはしないがついていく。

気分的には従軍記者みたいなものだ。


戦の無い平時は信長様の記録はつけていたが、別段特に何かを任されて仕事をしているという訳でもない。

部下の失敗に関しては割と瞬間湯沸かし器な信長様をなだめるのをよくしていたせいか、

配下の諸将からは感謝されているようだ。

…まぁ、怒った信長様って本当に何するか分からんからね。

「口先だけで取り入りおって」

みたいに反感を持たれるかとも思ったけど、身分が客将で給料も捨扶持程度の微々たるものだったから反感を持たれることも無かったようだ。

そんなこんなで日々が過ぎていく。



斎藤氏の攻略を始めたころから、木下藤吉郎秀吉が評定の末席に名を連ねる事になった。

もう秀吉の名前が付いてるんだなぁ。

木下藤吉郎っていう名前の時代が長いんだったら、「二人目は豊臣秀吉ですよ」って信長様に教えても良かったんだけど。

そして、木下藤吉郎秀吉は重臣二人が失敗した墨俣築城をやり遂げる。

世に名高い「墨俣の一夜城」だ、一気に存在感を増してきた。


その後、美濃の稲葉山城を攻略して斎藤氏を滅ぼした後、信長様は稲葉山城を岐阜城と名を改め居城を変えた。

その頃、後の十五代将軍足利義昭が信長様の力を頼んで上洛の手助けをしてほしいと伝えてきた。

足利と織田両家の取り持ちとして、明智光秀がやってきて信長様の配下になった。

役者が揃ってきた。




信長様は、餅とほととぎすで出てきた第二天下人とよとみひでよしの事をしつこく聞いてくる。

それに関しては言わずに保っているが、それ以外にも信長様は近未来の話を好む。

まぁ、なんとなく最初の方で触れた本能寺の変が自分の最期って気付いているんじゃないかな。

でもそう思うと疑問になる点も多いようだ。


「のぅ、武政。例の二人目は織田姓ではないのであろう?儂が斃れた後、織田家の跡継ぎはどうなったのじゃ?それくらいは答えてもよかろう?」


「んー、嫡男が跡取りになっていたはずですが、信長様とほぼ同時に討ち死にされたみたいですね。

ですので、一時的に織田家は当主不在になります。

そのため織田家の継承戦争が起きて、それに勝った者がそのまま信長様の遺志を継いで天下統一を果たし、二人目の天下人になりました。

その二人目は天下人として大きな力を奮いますが後継者を育てきれぬまま倒れた時に、それまで力を蓄えていた三人目たる徳…三人目の天下人が天下分け目の決戦を仕掛けてて勝利し天下人になった。

というのがその後の流れですね。」


「なるほどのぅ…なら、二人目三人目に隔意を覚えるのは筋違いか。

というか、そちももういい加減徳川家康と認めても良いのではないか?

今のところ清州会議の後に言っていたように役に立っておるしのぅ。

たわけめ、今更竹千代に何かするという事も無いわ。」


でもちょっと嬉しそうな信長様だった。

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