表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【SFエッセイ】連載版 完全義体とパワード・スーツ、どっちが強い? ~科学とヒトの可能性~  作者: 中村尚裕
テーマ16.表現媒体の未来を探れ! ~“多対多”と“双方向”、“体験”が示す可能性~
36/79

16-3.追記

 感想欄よりご指摘をいただきました。ありがとうございます。


 現在は電子媒体があっても、紙の本で出版されること自体に大きなステイタスが存在する、というご意見です。


 確かに紙媒体、今は電子媒体(主に電子書籍)よりもステイタスとして上であることは否定できません。

 ただ一方で、対抗馬(電子書籍)があまりに貧弱であるのもまた事実ではあります。既得権益ガッチガチの電子書籍が次の媒体たり得るかと言えば、それはない――電子書籍は未だ紙ありきの媒体にすぎない――と思っているのです。ここまでをみる限りでは、紙媒体(所詮は2Dへ写し取れるもの)の優位に揺るぎは見られないと思っております。


 ただ、現在一つの突破口がその兆しを覗かせているのもまた確か。

 ブラウザをVR表示させちゃうという『Chrome VR』(※1)。これ、紙を含む2D媒体に完全な置いてきぼりを食らわせる潜在能力を秘めているものと、私は踏んでおります。

 紙媒体の何が強いと言って、2D媒体をほぼ写し取れてしまう(映画にしたってフィルム・コミックという手法がある)という一点があるわけです。

 が、相手がそもそも3D印刷とも言えるVRブラウザであったなら。

 私の提唱します“電脳化”、特に肉体改造を伴わないお手軽な“ソフト・ワイアド”が普及したなら――ARとVRが完全にウェアラブルになったなら――これ、大化けするものと踏んでおります次第。

 なにせ平面に写し取れない“体験”が相手ですから、紙媒体が手を出すどころの話じゃありません。ここで既存の既得権益に付け入る隙が生まれるものと、私は見ております。インディーズというかガレージ・メーカというか、新興勢力が台頭する可能性を大いに秘めているわけなのです。例えばネット通販でAmazon.com(※2)がのし上がった例のごとく。

 私などはここに可能性を感じるのですね。


 さて現実の未来はいかに出ますやらお楽しみ。


【脚注】

※1 http://www.moguravr.com/chrome-vr/

※2 https://ja.wikipedia.org/wiki/Amazon.com


著者:中村尚裕

掲載サイト『小説家になろう』:http://book1.adouzi.eu.org/n0971dm/

無断転載は固く禁じます。

No reproduction or republication without written permission.

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ