92話
仕事疲れで死にかけていました。なお分量……
どうぞ。
ライブラリ・アース内で消費したアイテムは、あとで返ってくる――と最初に提示されても、現時点で使えないのでは消費したのと変わらない。たった四分しか使えない最強のライヴギアは、あと三回だけの緊急手段になった。
しかしそのとき、ノイズまみれの声が叫んだ。
『なんだ……? 空間アドレスが崩壊していくぞ!』
「崩壊ってなに!?」
ものすごく唐突なノイスの言葉通り、とてつもなく広く見えた世界がどんどん縮んでいく。さらさらと崩れていく世界は、まるでデータを消去でもされているかのようだった。
「あら、残念。あなたも同じように消えていくようですわね」
「……“も”?」
[第五真相はあなたにとっての役目を終えた
真実への階段をさらに進め]
「けれど、そう……またどこかで出会えたときのために」
「――っ!」
ごく自然に振るった一撃を、完全に回避したはずなのに……不可思議な力で、腕にぴしりと亀裂が走った。
「出会ったときに分かるように、しるしを付けておきましたわ。いつかどこかで、出会うことはあったのなら……運命が私に味方したのなら、」
崩れていく空間の中、純白の虚無に少女は浮かんでいた。
色が薄まり、絵コンテのように線画になったトモガラは、たしかに何かを言って消えていった。
『……しまりのねェ終わりだな、なんだ一体』
「なんなんだろうね、ほんとに」
いつの間にか、ゲートの入り口に立っていた。
『いい加減ボディから出てもいいよなァ? そこそこスムーズに操れるようにァなったが、こんなもん使いたくねェよ』
「あ、ごめん」
さっさと俺の中に戻ったノイスは、不機嫌そうだった。
やはり機械の方が相性がいいのだろうが、育成ゲームでもあるような「知能の高さ=自己判断の上手さ」という図式が、このゲームにもあるようだった。
「今はたしかエンジンが高騰してるんだっけ……。でも、疑似ライヴギアみたいにならないかな?」
『オレはコントロールするプログラムだぜ? あんたが無茶させたってのもあるが、中身が入ってない機械ってだけならイケるクチだ』
「じゃあ、いろいろボディ作ってみようか」
『使い走りにも楽させてやんねェと、恨まれるぜ……?』
ダンジョンを出てすぐに、またマーケットに舞い戻ることにした。
超ぶっちゃけると新展開盛り込めば許されるやろ……とかナメたこと考えてるふしがあるので、ちゃんと読者の需要に応えなくてはいけませんね。エコカリの新キャラ「リュドミラ」が性癖すぎる、とかいうクソどうでもいいことだけ話して、さっさと次話と執筆中作品の準備に移ります。性癖パワーがあればきっと原動力になるはず。リュドミラさんもそうですが、レビヤタンといいカロリンといい、よくストアの審査通るなぁ……セトさんが初期実装な時点でアレですが、ウェンラーとリリスはまじめに心配だったり。




