表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【更新停止中】アクロス・ザ・ナギノクイント  作者: 亜空間会話(以下略)
2章 みゆきひらひらふるるよる
84/191

84話

 休みとかないんか?(年末仕事、年始の休み二日だけ)


 あけましておめでとうございます、ちょっとやばいけどがんばろう……どうぞ。

 このゲームで遠距離攻撃の方が強いとされる理由は、いくつかある。


 ひとつは、デフォルトの状態だと防具が貧弱すぎることだ。初期装備として配布されるのはライヴギアとフィルムだけ、武器と防具かと思ったら文字通りの「装備」なので、戦えるように調節する必要がある。近接攻撃をするデメリットの方が大きい、と考えられるのも当然のことだった。


 ふたつめは、近接技の偏差撃ちは基本的に不可能である、という点だ。遠隔型のライヴギアに魔法を撃たせると、同じ技を連発できるという裏技がある。MPこそ余計に消費するが、消費が激しくなろうがデメリットにはなりにくい。そして、敵がいなくなれば安全に回復できる時間はいくらでもある。


「さてと。どうせ遠隔型だし、この服でいいか」


 ミニ丈の浴衣に身を包み、「三鳥の型」を呼び出す。


 三つの折り紙が、はらはら湧き出てきた紙から形作られた。折り鶴と兜の合いの子のような……へんな言い方だが、「ミサイル」を表現した折り紙があったらこんな感じかな、という印象だった。PKを壊滅させたときも、こんなのを使っていたやつがいた気がする。


 切れかけた照明がぷつぷつ音を立てているが、それよりも明るく周囲を照らしているのは、どうやら魔力のインフラらしい光る線だった。死滅スラム地下、街の中にあるダンジョンには、外よりも強いモンスターが出る。とはいっても、俺ももうレベル三十くらいになってきているので、初期状態から行ける場所で大苦戦するようなことはない、はずだ。


「ここに出るのって、サイボーグだっけ……」


 言葉よりも早く、敵の姿が見えた。


 軍隊型ドローンのようだが、中心で光っているのはセンサーライトよりも魔力のそれに見える。チョウをサイボーグにしたらこうなりそうだが、そもそもが小さい昆虫をあとから改造するなんてことができるのだろうか。


 相性がいいのか悪いのか、〈十留涼矢(とどめのすずや)〉は二発で敵を消滅させた。


「強いなぁ。ザイルが愛用してるっていうだけある」


 紙のライヴギアが使うのは主に緑・紫属性で、青属性もそれなりに適性がある。赤はどちらかというとマイナス補正がかかりやすいようで、黄色は無補正だそうだ。トップ層からは一段落ちるが、ザイルはそういう検証をして、強さを開拓しているらしかった。機械は赤属性が多いので、さりげなくゾード相手の特効を手に入れていることになる。


 思ったより強いものの……耐久度の減り方は、かなり早かった。


 二匹、三匹とドローンを倒していくと、だいたい十発くらい魔法を撃ったところで被覆が破壊されて〈クイックチェンジ〉を使うことになった。


「割鉈なら一日保つんだけどなぁ……。威力はともかく」


 魔法の手ごたえというと変な感じだけど、遠隔攻撃でも感じたそれは、単に弱点を切り裂く以上の圧力があった。単純な威力がまったく違うのだろう。そろそろ入れ替え時なのかと考えながら、俺はさっさと進むことにした。

 いまさらながら追放ものを書こうと思ったんですが、まったく進みませんね……。アホなことにリソース割いてる場合じゃねえ、とは思いつつアイデア出しとしては使いたい感じが。無能だからと解雇された経験自体はあるんですが、具体的に何が悪かったかは認識できているので、やり返してやる! って気持ちがまったくないんですよね。あと、今の職場がいい人多すぎて浄化される。


 なんとか追放の言い訳自体は思いついたんですが、なんかこう……これリアルすぎてドン引きされたりしないか? って思いもちょっとあったり。いつものごとく、一章分くらい書けたらぶん投げるつもりです。もともと「伸びた作品にリソースを注ぐ」ってスタンスはあるので、こちらを捨てる可能性は先んじて告知させていただきます。仕事がなければね……なくてもネトゲやってるしアレですが。


 新年の抱負として、とりあえず春までに執筆中の作品をきりのいいとこまで仕上げて発表したいなと思っています。百物語は三十話まで来たけど、24年内に完結できる気がしない。今年の「売れない作品の分析」は何のジャンルが増えるんでしょうね……すでに三作品ほど候補ができているミステリ()は確定として、ダンジョン探索もの、追放ものも多そう。自省もしつつ、業界が少しでも良くなるように購買と宣伝を繰り返す所存です。亜逸先生、三巻出せるかな……


 できる限り早くたくさん書けるようにしないといけませんね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ