表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
二章 ミルズ王国 動乱編
66/136

72.連携

大地操制(ベルグラン)……」

ダースがガーディスに手を向けると、ガーディスの足元の土が盛り上がり足を固定する。

「よし!」


「魔剣フリージア」

 それを見たカルマは剣に冷気を纏わせ、ガーディスに向かって剣を振るう。


 しかし、ガーディスは近くの剣に瞬間移動(テレポート)し、避ける。


「ダメだ!こいつは3本の剣の場所に瞬間移動することができる!」

「そんなのありかよ…」


「それなら物量勝負だ!」

ダースは大量の土や石などをガーディスに向かわせる。

 カルマもガーディスに向かって手を向ける。

火炎爆発(ラルスパーク)


 大量の土と、カルマの魔術がガーディスを襲う。


 すると、ガーディスは3本の剣を無造作に投げる。

天旋剣(てんせんけん)!」

ガーディスは瞬間移動と高速移動を続け、高速の斬撃がダースとカルマの攻撃を切り裂いていく。


 気づけばガーディスはダースの背後を取り、剣を振り上げている。

「はや…っすぎるだろ!」


 しかしそこにカルマが現れ、氷の剣をガーディスに向かって振る。

 ガーディスもそれに気付き、回避する。


「くそ!」

「悪いな。助かった。」


 ガーディスはカルマを観察する。

 (あの子は、私の動きに慣れてきているな……。)


「ダース、ちょっといいか?」

 カルマはダースに何かを伝える。


 それを聞いたのち、ダースは大地を操り、大量の鋭利な土の弾丸を作ると、それらをガーディスに向けて放っていく。


「あくまで長距離戦に持ち込むか…

 だが、そんなものはこの私には通用しない。」

 ガーディスはダースの魔術を斬り落としながら前進してくる。


「これならどうだ!」

 さらに大量の土を集め、濁流のようにガーディスに向かって放つ。

 ガーディスは地面蹴ると、一点突破で濁流を貫き、一気にダースの元へ距離を詰める。


「……!?」

ガーディスはダースを目の前にして気づく、自身の半身が凍りついていることを……


 ガーディスはダースの奥でカルマが腰に納めた剣を握りながら、強烈な冷気を放っていることに気づく。

「魔剣術 (かまえ) 滴水成氷」


カルマの冷気にダースの下半身も凍りついている。


「味方も巻き添えに...」

 ガーディスは足が凍りつき動かなくなっていることを危惧し、瞬間移動をするため自分の剣の位置を確認する。


「そうくるよなぁ」

 ガーディスが振り返ると、剣が見当たらない。

ダースが土を操り、ガーディスが残した2本の剣を埋めてしまったのだ。

 (こいつら、ここにきて連携を…)


 カルマがガーディスへ距離を詰める。

「魔剣フリージア (ぬき) 氷柱烈閃」


カルマの抜刀術がガーディスの腹部を直撃する。

それと同時に氷の柱が放たれ、ガーディスを襲う。


 ガーディスは後方へ倒れ込む。

「よし!いいぞ!」

「いや、待って…」


「……?」

「手応えがあまり…なかった。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ