表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
一章 平和の国カストリア編
22/136

フィルスの昔話②


 私が奴の弟子となったのは、幹部の一柱を倒した後くらいだったかな。」


「へー!」


 カルマはもっと聞かせてほしいと言わんばかりにフィルスを見つめる。


「私は2番目の弟子だった。私が弟子になった時にはアリディアという魔術士の娘がいた。」


「え!?アリディアさん?」


「知っているのか?」


「前にこの目のことで街で騒ぎになった時に助けてもらって…」


「そうか、偶然だな。」


 まぁいい。あいつの話をしてもつまらん。」


「仲悪いの?」


「あいつはいつも私の性格面のダメ出しばかりしてきたからな。」


「喧嘩ばかりしていたんでしょ。」


「いや、奴は喧嘩を売っても、すかしてばかりで乗ってこないからあまり喧嘩にはならなかったな。


「ふふ、仲良いんだね。」


「ただの同僚だ。」


「あと1人弟子がいるんだっけ?」


「そうだルドラには私を含め3人の弟子がいた。3番目はルドロスという魔術剣士だ。」


「その人は今どうしてるの?」


「……」

 フィルスにそう聞くと、怒ったような顔をし拳を握りしめるフィルス。


カルマはまずいことを聞いたのかと不安になる。


「まぁ、奴のことはいずれ話すことになる。」


「それでルドラはどうなったの?」


「……私やアリディアはその後ルドラの元を離れ、戦士として任務を行っていた。ルドロスも妻を娶りルドラの元を離れて生活していた。

 そして12年前、ルドラが魔人の襲撃を受ける。

ルドラは1人のところを狙われ、緋衣の十魔が2人、そのうち1人は十魔の中で上位の三大魔人 天魔ヴォレアに襲われた。

ルドラは緋衣の十魔の1人は倒したが、三大魔人、天魔ヴォレアに殺された。


 私は間に合わなかった、到着した頃には既に…」


フィルスは怒りを抑えるように言った。


「フィルスは緋眼の魔人と戦うの?」


「ふっ、まぁ私は師を殺されたことの復讐をしようと思う程、できた弟子ではない。

だが、私が現役の間に相対することがあれば、倒してやるつもりだ。」


「なら、僕も戦うよ。兄さんに言われたんだ。

僕はきっと緋眼の魔人と戦う運命にあるんだって、

兄さんもフィルスも戦うなら一緒に戦う。」


「ふっ、小僧のくせによく言う。ならもっと強くならなければ役に立てんぞ?」


 その時だった。外から大きな爆発音と地響きが聞こえる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ