黄金色の戦士
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場面は変わり、協会本部前では、ヘリオサマナの副団長ジェナを指揮官として、セブルス隊、エイミー隊、ヤクモ隊、ビルズ隊が防衛にあたる。
そこには約5名の魔人と、複数隊の魔獣がどこからともなく現れていた。
ジェナ、セブルス隊、ビルズ隊の計8名は5人の魔人と向かい合う。
「ビルズ隊の3人で左の2体の魔人を対応、セブルス隊のランとバイルズはそっちの一体と戦闘準備!」
「はい!」「はっ」
「セブルス君は前の一体を任せれる?残りの一体は私がやるわ。」
「ええ。任せてください。」
ジェナは瞬時に8名の団員に指示を行う。
そして、ジェナの合図と同時に戦士達はそれぞれ魔人に向かって走り出す。
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セブルスは刃が金色に輝く剣を抜くと、素早い動きで魔人へと向かう。
セブルスは金髪に金の剣を携えた派手な男で、白地の騎士のような服を纏った、まるで勇者の様ないでたちである。
セブルスは素早い動きで魔人に近づき流れる様な剣筋で魔人に向かって剣を振るう。
だが、魔人もセブルスに負けず素早い動きでその剣を避けると、掌から溢れ出る黒い波動を突き出す様に掌底を繰り出す。
セブルスは至近距離での魔人の攻撃に合わせる様にピンポイントで防御魔術〈魔力壁〉を展開し、その攻撃を避ける。
「危ないね。魔力をそのまま攻撃に上乗せするタイプかな?」
「あんた、典型的な剣士のくせに器用なもんだな。」
「……!!」
セブルスは驚いた。なぜなら魔人は緋衣の魔人やその直系である上位の魔人を除き、一般の魔人達は精神が壊れているかの様に意思を示さないものだからだ。
驚きや苦しみ、多少の反応は見せても、会話をすることなど、通常は考えられなかった。
「君、案外、上位の魔人なのかな?会話ができるなんて驚いたよ。」
「ん。上位っちゅう訳でもないんだが、俺とそっちの姉さんが戦っている奴は、他の奴とは少し違うね。
まぁ、いうてみれば、お気に入りっていうやっちゃな。」
魔人は見かけに似つかわしくなく軽い口調で話し始める。
「お気に入り?」
「まぁね。俺達は応徳の術をもらってるからね。」
「……!
応徳魔術……そうか…なら、ここで倒しておかなくちゃね!」
セブルスは幹部でもない目の前の魔人を脅威に感じていた。意思の疎通に加えて、応徳魔術まで与えられている。
やはりただの魔人ではない。
「君、名前は?」
「俺はドラムス、征魔トルス様の配下、魔人ドラムスだ。」
(やはり緋衣の魔人の直系…)
「僕は戦士セブルス、参る!」




