戦士協会本部
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カルマはヤクモ達、隊長と共にアリディアに続いて戦士協会本部内へと入っていく。
「広っ……」
カルマは初めて訪れる協会本部に驚嘆した。
もちろん、話には聞いていた。それこそ戦士を目指す地方の国の少年だったカルマにとって憧れの場所だった。
だが、中へ足を踏み入れた途端、空気が変わった。
広大なロビーには陽光が降り注ぎ、白い石の床にきらめきが散る。階段は緩やかな曲線を描いて上階へ続き、警備を行う鎧を着た戦士たちが規律よく配置され目を光らせている。
普段であれば、活気で溢れ、任務を受注しに来る戦士達の憩いの場にもなっているのであろうが、今日だけは張り詰めた緊張で満ちている。
ここに立っているだけで、自分が何か大きな流れの中に入ったのだとわかる。
「カルマは初めてだったもんな。」
驚きの反応をするカルマにヤクモが話しかける。
「ヘリオサマナの人達はよく来るの?」
「まぁ、たまにかな。ここでしか受けられない大型任務とかがあるんだよ。」
「ふーん。」
「あっ!カルマ!!」
カルマがヤクモと話をしながら歩いていると横から誰かが声を上げる。
それはミルズ王国で共に行動したエクスプロドのダースだった。後ろにはクレディアとローグベルトの姿もある。
「おまえ、こんなところで何してんだよ。もしかしてお前も招集を受けたのか?」
「まぁ、そんなところ。」
「お前達もガキの集まりからようやく戦士団になったのか?」
「うん。上級戦士団。」
「上級……?(俺たちと同じ…)」
「そっちは天級にはなれた?」
「い、いや…まだ。」
「あ、まだなんだ。じゃあ同じか」
「天級ってのはそう簡単にはなれねーんだよ!」
「上級の人はみんなそういうんだよね。」
「うっ……」
唇を噛んで悔しがるダース。
カルマの背後ではエイミーとヤクモがカルマの言葉を聞いて冷ややかな目線を送っている。
そうこう話していると広い会議室のような場所へ案内される。その場所には既に複数の戦士の姿がある。
戦士達はアリディアの姿を見て驚いている。
会議室の奥の方ではラディールがおり、ヘリオサマナの戦士達がラディールに声をかけていた。
「よう、お前も来たのか。」
カルマに気づいたラディールは声をかける。
「魔人軍対策隊の天級戦士ってラディールのことだったんだ。」
「ああ。今はお前の兄貴の下で働いている。」
「そうなんだ。」
「お前とはあの日の戦い以来だからな。俺はあれから強くなった。今回の侵攻ででそれがわかるさ。」
「そっか。楽しみにしてるよ……」
カルマは何か言いかけたが、その言葉を飲み込んだ。
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「それでは状況の報告会議を始める。」
ゴンザレスが話し始める。




