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5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
四章 中央国家バルテミア編
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中央国家バルテミア

 数時間ほど走り続けると、遠くに街が見えてくる。

「あれかな?中央国家バルテミア」


「感じる……」

 

「え?」


「カストリアでも感じた…これは、緋眼の魔人の魔力?」

 

「……、何も感じないけど。」


「ぬしにも感じるのか。カルマ。」

 

 いつの間にか並走していたもう一台の魔車からアリディアが声をかける。


「はい。なにか…暗い感情のような…辛くて、苦しくてそんな負の感情が流れ込んでくるような……。」

 

「……そうか。ぬしにはそう感じるか。わしには肌にピリピリと突き刺さるような、攻撃的な圧力に感じるな。」


 目の前に近づいていくバルテミアは分厚い雲に覆われ、陽の光を遮っている。


「じきにバルテミアに到着する。みな、準備せよ。」


「何とか間に合いましたね。」

 

「うむ。」



 _____


 バルテミアの前まで来ると、とてつもなく大きな門が聳え立っている。


「ひぇ……」

「さすがは中央国家…」


 門の前には2人の鎧を着た兵士のような男が立っている。

「ヘリオサマナのアリディア様ですね。」

 

「うむ。」


「お待ちしておりました。どうぞ、中でゴンザレス様がお待ちです。」


 2人の男はアリディアに挨拶をすると、門の脇にある大きな木車を回す。

すると、ゆっくりと巨大な門が開いていく。


「ゴンザレスってだれ?」

 

「戦士協会の会長よ。」


「ふーん。明らかに強そうな名前だな。」


 門が開き、一行はバルテミア国内へと進む。

 

 門の中にも何人かの鎧を着た男たちがいる。

おそらくは会長ゴンザレスの部下、戦士協会に属する戦士なのだろう。


「アリディア様お待ちしておりました。ご案内します。どうぞこちらへ。」


 戦士の男の案内で魔車を進めていく。

街はこの世界で見たどの国よりも発展しており、大きな建物が立ち並んでいる。

 だが、街の中はやけに静かである。夕刻に差し掛かり日が沈み始めいるということもあるが、おそらく魔人軍の襲撃に備え、避難あるいは外出禁止をしているのだろう。


「前に来た時はかなり賑わいがあったが…」

 

「そっか、カミルは任務で来てたんだもんね。」


「ああ。まさかこのような形でもう一度来ることになるとはな。」


 少し進むと、西洋風のひときわ大きな建物が見えてくる。

「あれが戦士協会本部だ。」

 

「大きいな…ルードミリシオンの協会支部も大きいけど、比べ物にならない…」


 戦士協会本部の前にも何人かの人が待機している。


「よし、皆ここで降車じゃ。」


 アリディアの掛け声で戦士達は車を降りる。


 アリディアは車を降りると、協会前にいる人達の方へと歩く。


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