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5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
四章 中央国家バルテミア編
135/144

移動

_____


 一行は2台の魔車に分かれて移動する。それは以前の任務で使った魔車より大きな魔車で4体の魔獣が十人以上が乗ることのできる大きな車を引いている。


「これもリアの召喚術なの?」

 カルマは同乗していたリアに尋ねる。


「違うわよ。これはアリディア様お抱えの魔車術士の魔車。」


「魔車術士!?」

「魔車での送迎を生業としている術士のことよ。」

 


「久しぶりね。カミル・アラモ・シィン。」

 同乗のエイミーがカミルに話しかける。


「君も団長の直下隊だったのか。」

 

「ええ。一応上級戦士隊の隊長なのよ。」


「そうか。君のことだから1年半も経って、先に天級にでもなっているものと思っていたが、安心したよ。まだ上級でもたついているとは。」


「言ってくれるわね。戦士にとって天級の壁は簡単に越えられるものではないのよ。」


 

「ライバルの再会って感じでいいな。マーズのやつはどこ言ったんだ?あれ以来見てないぞ。」

 

 ハウロスがカミルとエイミーのやりとりを見てぼやく。


「あの……いますけど。」

 

 マーズが魔車の端で小さく手を上げている。


「え!?いたの…?」

 

「ええ、最初から……」


「でも隊の名前になかったし……」

「僕は結界魔術士ですから、補助的な役割が大きいんです。ですから上級でも隊長ではありません。」


「そっか。なんかごめんな…」


 

「それにしても、戦士の階級というのはよくわからんな。」

 

「ああ。本当にそうだ。俺とカミルが中級っていうのも謎だが、ボスが上級止まりっていうのもおかしい。

ラディールにも勝ったっていうのに。」


 カルマのカミルも15歳を超え、カルマリスタの3人には正式に戦士として登録されている。

 その階級はカルマが上級剣士と上級魔術士となっており、ハウロスが中級魔術士、カミルが中級剣士となっているり


「ああ。それについてはジーダさんに聞いたよ。

 エイミーが言ったように戦士にとって天級っていうのは特別なんだよ。例え、実力が天級レベルであったとしてもそう簡単に天級にはなれないんだって。

 それと、ハウロスとカミル、君達はわかりづらいってさ。」


「?……どういう意味です?」


「ハウロスは魔鋼を操るスタイル。それってそもそも魔術士なのか?カミルは刃のついた弓を扱う。う〜〜む。

 ……って、言ってたよ。」


「まあ、そう言われれば確かに、自分が魔術士とは思ってないですからね。」


「私は剣士ではなく狩人だからな。」


「……戦士には剣士か魔術士しかないんだよ。」



 そんな話をしながらも魔車はバルテミアに向かって南西へと進んでいく。


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