任務の完了
「カルマ、最後のどういう意味だ?」
「ん?深い意味はないよ。それよりみんなを治癒しないと!急ぐよ!」
「あ、ああ。そうだな!」
数日後、病院のベットにはグラール、セオドア、リアが眠っている。サジとカルマは怪我こそしていたものの、傷はそこまで深くなく入院の必要ないとのことだ。
すると、リアが目を覚ます。
「あれ……ここは?」
「お、起きた。リア、大丈夫?」
「あれ。カルマ、どうして……」
「みんなはガルム・プラウドのジャックに襲われたんだ。覚えてるか?」
「あ、あ!」
リアはそれを聞くと、慌てた様子で起き上がる。
「ちょ、まだ寝てないとダメだよ。」
リアは周りを見渡し、グラールとセオドアのことを確認する。
「サジは……」
「大丈夫。今ちょっと出てるけど、サジも無事だよ。
隊長とセオドアも寝てるだけで命に別状はないよ。」
「よかった……ありがとう。カルマ」
「え?」
「私、途中から意識は無いけど、わかるの。またあなたが助けてくれたんでしょ?」
「いや、サジやガルムのおっさんに助けられたし、俺だけじゃ守りきれなかったかもね。」
「ううん。それでもきっとあなたは…」
「はっ!」
その瞬間、グラールが目を覚まし、驚いたように飛び起きる。
「隊長……?」
「大丈夫ですか?」
「ここはどこですか?」
「見ての通り病院です。」
「みんなは、みんなは無事ですか?」
「怪我はしてますけど大丈夫ですよ。」
「ジャックは?」
「ジャックはガルムのおっさんに連れて行かれました。」
「えぇ!?ガルム団長が来てたのですか?」
「ああ、うん。ジャックが暴走するかもしれないって、この国に向かってたらしいです。」
「それと、会談の件は一旦中止となりましたけど、後日、ガルム・プラウドの本部からアリディアさんに直接連絡が行く手筈になってます。」
「と、いうことは…一件落着ということですか……」
「まぁ、成功か失敗かわかりませんが、任務は終了ですね。」
「よかった……。君のおかげですね本当に。」
「いえ、みんなの力です。」
それから数日、グラール達の回復を待った。
ガルム・プラウドの回復術士が来たこともあって3日ほどで全員が全快した。
カルマはレルフ共和国を離れる前にサリバンの元を訪ねた。
「爺さん、俺行くよ。」
「そうか。わしの魔術は役に立ったか?」
「うん!おかげで何とかなったよ。まだ全力で使うと足が壊れそうになるけど……」
「雷魔術は一瞬一撃の力に特化した魔術が多い。
それすなわち電気製品と同じで、見合った電圧でなければたちまちショートして壊れてしまう。
柔軟でしなやか、それでいて丈夫な体と脳を作るんじゃぞ。」
「自分に見合った電圧……。わかったよ爺さんありがとな!」
「うむ。ではな小僧。ルドラの弟子、アリディア、フィルス、ルドロスに会うことがあればよろしく伝えてくれ。」
「うん!わかった。」
(ルドロスって、フィルスが言ってたな。確か魔剣術士の……)




