救出
カルマはレルフの街を走る。宿からガルム・プラウドの支部には少し距離がある。
だが、急がねばならない。ガルム・プラウド内では既にリア、グラール、サジ、そして外交官の3人が窮地に瀕しているはずだ。
カルマはレルフの街を素早く走る。
そして、カルマはガルム・プラウドの支部の前に到着する。
だが、そこには武器を構えたガルム・プラウドの戦士達が、建物の周りを囲うように多数、配置されている。
「なぜこんな人数が……」
カルマはそれをみて、通常時よりこの数の警備を置くことは考えずらく、仕組まれたものだったものではないかと考える。
カルマは剣を持ち、支部へ向けて歩き出す。
「なんだ?貴様は?」
「ここから先はガルム・プラウドの敷地内だ!」
「うるせぇよ。」
「?」
カルマは手に持った剣に炎を灯す。
その頃、ガルム・プラウド内2階の応接フロアでは、サジが1人ジャックに向かって剣を向けている。
近くにはグラールが額から血を流し、うずくまっている。
サジの背後には傷だらけで座り込んだリアとリアに寄り添うように傷だらけの猿獣棍が膝をついている。
「あとはお前だけだ。お前を倒し。後ろの女召喚士にとどめを刺す。それで終わりだ。」
サジは肩で息をしながらジャックを睨みつける。
(くそ…さすがはこの支部で唯一の天級戦士、こうも一方的とは…)
「ふっ、終わりだ。貴様らの亡骸はクレアワームの巣にでも投げ込むとしよう。」
……
「魔剣術 炎 突ノ型 灼螺旋突」
「なんだ!?」
応接室の扉を突き破り、カルマが炎の剣を突き出しながら入ってくる。
そしてその勢いのままジャックに突撃する。
「カルマ!」
サジはその姿を見て、驚きの声を上げる。




