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5周目の人生で異世界を救った話  作者: MINMI
三章 戦士団ヘリオサマナ編
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非常事態


 その日の晩、カルマはすっかり陽が落ちて暗くなったレルフの街を歩く。

「いててて、足がもう動かない…」


 カルマの足はサリバンとの特訓でボロボロになっていた。

 ゆっくりと傷ついた足を引きずりながらも宿まで辿り着く。

「ようやく着いた……」


 宿の前までたどり着くと、そこにグラールやサジ、セオドア、リアの戦士隊達が集まっていた。


「お、カルマ君、今帰りですか?」

「ええ、まぁ。ここで何してるんです?」


「いや、今日の会談の件で、アルバート様達の交渉がうまくいっていないんです。といっても護衛の僕らにやれることはないんですが…」


「ふーん。確か、ガルム・プラウドとの魔人軍に対応するための協定でしたよね。」


「それが、ガルム・プラウドのレルフ共和国支部を取り仕切ってるジャックって人が、私達に敵対心剥き出しで話し合いに応じようとしないのよ。」


「そうなんだ、難しいことはわからないけど、予定より滞在時間が長くなりそうってことかな?」


「なんでちょっと嬉しそうなのよ。」


「いや、そんなことないけど。」


 カルマは戦士達とそんな話をした後、自室へ戻った。

自室へ戻ったカルマはベットへ倒れ込み天井を見上げる。

酷使した足がズキズキと痛んでいた。


「神速じゃあの爺さんを捕まえられない。やっぱり雷魔術を……」

 カルマは意識を失うように眠りについた。



 次の日、サリバンの元にカルマが現れる。

「お、随分遅かったのぅ。」


 カルマは腕で本を3冊抱えている。


「それは魔導書か?」

「俺は本から学ぶタイプなんだよ。」


「では、早速始めるかの。」

「うん!」




 それからサリバンとの修行は続き、3日の時が過ぎた。

 

 カルマはその日のサリバンとの特訓を終え、宿へと到着すると、カルマの部屋の前に傷ついたセオドアが座り込んでいた。


「セオドア?どうした!?」

「あ…やっと戻ってきた。僕たちヘリオサマナの外交官及び、戦士隊は襲撃を受けた……」


「誰に、会談中のガルム・プラウド、レルフ支部の奴らに……」

「なんだって!?」


「ガルム・プラウドの支部の中にまだ、グラールさん達が包囲されたまま取り残されてる……君の力を借りたい…。」


「ガルム・プラウドの支部だね。わかった、すぐに行く。セオドアは俺の部屋で休んでて。」


「悪いな…みんなを頼む…」

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