第四十三話 久しぶり
「あーやばい」
風邪をひいてしまった。マジでしんどい。39.4℃とか死ぬ寸前だろ....
正直今日は配信どころじゃない。適当にご飯を作ったが正味味がしなかった。このときって正味の味がするのかなぁ。
と思いながら寝転んでいるとインターホンが鳴った。
「奈波です!」
「はーい...」
起きるだけでもしんどいのに...鍵開けとけばよかった...
「しんどそうだね。大丈夫?」
「大丈夫じゃない...どうしたの...」
「先生に連絡袋もってけって言われたから来ちゃった」
「あ〜...ありがとう...風邪移しちゃ悪いし...帰ってもらって...」
「いや、幼馴染として看病してあげよう!!」
「いやマジで..悪いから...」
「はいはいお邪魔するね!」
無理やり押入れられた。
「散らかってるけどごめんな...」
「散らかってるって、これが???」
「今日掃除する曜日だったんだけど...風邪ひいたからさ...」
「うちなんてこれの何倍も散らかってるよ」
「絶対嘘...」
そんな他愛のない話をしていると、またもやインターホンが鳴った。
「ひ、久しぶり」
そこには元カノの木積ユナがいた。
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結局次の休み時間までこの話は続いた
「いややっぱさ、しんどいときに元カノとか来たらしんどいと思わない?」
「思わない..事もないけど誤解を解くなら今のうちにしといたら?」
「やっぱそうだよねぇ...行ったほうがいい?」
「取り敢えず行ったほうがいい。今日OFFでしょ?学校終わったらすぐ行ったら?」
「うーん...うん...」
行くしかない..よね。うん。行くべき。
「ふぅ〜....ドキドキしてきた」
「あと一時間あるんだからその間に考えとけば?」
「そうだね」
キーンコーンカーンコーン
ふぅぅ...どうしようかな...
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結局ほとんど何も考えれず来てしまった...
いや、事実を話せばいいだけだし...とりあえずインターホン鳴らそう
ピーンポーン
「はーい」
ガチャ
「ひ、久しぶり」
課題がまだ終わってなくて...あとしんどいのが3つあるっていう...




