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第二十八話 ホスト風

「あのさ〜たいち〜」


「ん?」


「凸待ち配信とか...しない?」


「え?なんで?」


「知り合いのライバーがたいちと話したいとかって...」


「え〜...」


正直俺は嫌だ。人としゃべるのすら嫌なのになんでしなきゃいけないんだ


「お願い!」


「うーん」


姉さんがお願い事をしてくるなんて珍しいしなぁ...


「わかった」


「ほんと!?それならちょっとテーマを決めたんだけど...」




###




そのテーマはなんと


「こんばんは。α♧所属四期生の白銀たいちです」


---コメント---

!?!?

かっこいい....

なんのために...?

--------------


ホスト風にしろという訳だった...


「今日は凸待ち配信をするよ。姫」


---コメント---

うっ(尊死)

私の心を破壊してなんのつもり!?

この人生で一番ライバーになりたいと思った瞬間

--------------


なんで俺がこんなことしなきゃいけないんだ...イケボだからっていわれたけどさぁ...


「というわけで、待ってる間に雑談をしていこうと思うよ」


---コメント---

あっ...

白銀半端ないって!そんな声出せるんやったら先に言ってや!

もうお腹いっぱい

--------------


「ふぅ...と言っても話すことがないんだよね」


ピロン


誰か来た...


「よ、ようこそ。姫」


---コメント---

誰?

日和ってる?

ちょっと緊張してるのたいちくんらしくてかわいい

--------------


「ど、どうも?α♧所属二期生の一条ミスズです」


うわぁ..一条さんだ。ガチの姫来ちゃった...


「今日はどうしたんですか?姫」


「ふぇ...ええと、凸待ちしてたんで...久しぶりだし...」


---コメント---

一条さん、その気持ちわかるよ

裏山

どっちも緊張してるw

--------------


「そうですか。わざわざ来てくださってありがとうございます」


「え、えぇ。感謝なさい?」


なんかかわいい。困惑してるのかわいい。


「じゃあなんか..ぼ、ボイスとかって?」


「ボイスですね。了解です」


何話せばいいんだ?


---コメント---

BGMとまったw

イケボでやられたら誰でも死ぬだろ

やめてくれ...私達もまとめて死んじゃう...

--------------


「姫、いつもお疲れ様です。たまには休憩してもいいんですよ。僕はいつも姫の頑張り、見てますから」


「はぅ...」


ポロン


「あ...どっかいっちゃった...やっぱかっこ悪かったかな..」


---コメント---

そのままでいてくれ

すき

それでいい

--------------


「よかった...」


---コメント---

口調戻ってるよ

なりきれてないのかわいい

うーん、すき

--------------


「いいや?姫?戻ってないよ?」


---コメント---

わろた

かわいい

もうそれでいいよ

--------------



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