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第二十四話 それが束縛なんだよ

「転校ってどこの高校に?」


「こっから見えるあそこの高校!」


俺が通っている高校だった。でもなんでこの高校に?


「なんで転校?」


「それはね〜?私モデル始めてさ〜、それで事務所が近くにあるからこのあたり住んでほしいってマネージャーにいわれて!」


「そ、そう」


確かに美人になってはいるがモデルも始めたのか...


「そういえば、一ノ瀬とか元気にしてたか?」


「あぁ〜...一ノ瀬真美ちゃんね。たいちゃんが居なくなってから元気なくなっちゃってさ、不登校になっちゃったの」


「え?そうなのか...」


「うん。でもあの子も結局インスタでインフルエンサーなって月何十万稼いでる」


「それはよかった...」


昔仲良かった人が不登校なってたりするとしんどいよね。可哀想だし


「たいちゃんBINE交換しない?」


「そうだね」


思わぬ所の再会ってあるものなんだな。


「てか俺時間やばいわ。姉さんが拗ねちゃう」


「え〜?そんなにあみさん束縛強かったっけ」


「束縛じゃないよ。でも拗ねると機嫌直しが面倒だから」


「それが束縛なんだよ」


「ごめん!それじゃまた!」


「あ、うん」




###




たいちゃんに会うために、いや、ずっと会えるためにたいちゃんのお母さんから聞いた場所辺りに事務所があるモデル事務所応募して親に転校をさせてもらった。

そこで高校もたいちゃんのいるところに行って運命の再会をしたかったが、スーパーで会ってしまった。

そこで話しかけなかったら運命的な再会ができたけど、興奮して話しかけてしまってマックに来てたいちゃんが帰っちゃって今に至る。


はぁ...かっこよかったなぁ....でもあみさんに束縛されているのが可哀想で可哀想で、可哀想で可哀想で可哀想で可哀想で可哀想で可哀想で可哀想で可哀想で。いつか絶対に私が救ってあげる。絶対に。


ふふふふふふふふふふふふふ

もう逃さないからね。たいちゃん




###




「おかえり。遅かったね」


「ごめん、奈波に会って」


やっぱり拗ねていた。


「奈波って...あの奈波ちゃん?」


「うん」


「へぇ〜...私をそっちのけにして他の子に油売ってたんだ〜」


こうなったら奥の手だ。俺用のお菓子を姉さんに渡すしか無い。これで大体気分を戻してくれる


「本当にごめん。代わりにコアラのマーチも買ってきたから」


「私達の時間ってたったこんなお菓子だけのものなの?」


「え..ごめん」


なんかいつもと違うぞ?


「こっちきて」


「は、はい」


姉さんのそばに行くと抱きしめられた。


「もう私から離れないでね」


「うん。わかった」


最近、姉さんの様子は日にましておかしくなっていっている気がする。

後一本いけるか..?たぶん次の話は配信回です

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― 新着の感想 ―
[良い点] 病んでいるにおいが・・・・。 たいち君、逃げて!
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