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【旧作】私は異世界で自由に生きる〜子供達に癒される〜  作者: 春爛漫


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視察団 町で2日目

 昨日のノアはどうしたんだろう?やっぱり手を指で撫でたのが悪かった?タイミング的にはそうなんだけど。う〜ん。


 まぁ、安定期だし、久しぶりで私も嬉しかったし、良かったとしよう。

 今、目が覚めているって事は、ノアが手加減してくれたって事だからね。


 身体にクリーンを掛けて、新しい服を着る。レインはどうしたんだろう?

 部屋をうろつく。わからん。レインの朝食の準備だけしておくか。

 準備したのをアイテムボックスにしまう。


 ベッドのノアの所に行く。ノアにもクリーンを掛ける。ベッドにも掛けなくちゃ。これで大丈夫。

 ノアの耳を触る。もふもふ。レインに、もふもふ具合で負けちゃったぞ。すべすべ具合は勝っているかもしれない。

 ノア疲れてるんだなー。疲れてるのにしちゃったのかー。私の魅力に勝てなかったな〜。言ってて虚しくなってきた。


 今、クーンって鳴き声した。ベッドを降りて探しに行く。レインがソファの隙間に挟まっていた。

 あんたなんでそんなとこにいたの!?私とノアを見て嫁が欲しくなった?ごめんよ〜そんなに嫁が欲しいと思ってなかったよ〜。真面目に考えるから。

 暇になったら探しに行くからね!運任せな所があるけれども。今は、我慢の時だよ!もうすぐ、朝食だから待っててね。


 寝室に行くとノアはまだ寝ていた。起こすのしのびないな〜。重いお腹に負担を掛けないように、ノアの顔にちゅちゅする。綺麗な顔。この顔が……。頭がぼんと破裂しそうになるくらい恥ずかしい〜。煩悩よ去れ去れ!顔が熱い。

 ノアを起こすぞ!


「ノア!朝だよ!起きて!ごはんだよ!」


「んむ〜ん……カヨ?いない……?」


「ノア、反対だよ反対!こっちにいるよ。おはよう、ノア」


 んむーって、かわいいな、おい。寝ぼけてるノア可愛い。


「カヨ……おはよう。身体は、大丈夫?」


「大丈夫だよ!元気に起きれたし、ノア成分も補給したしね。ノアがお疲れだね。身体辛い?」


「ははっ、身体は大丈夫だよ。慣れない事してるからね。責任もあるし。頭が疲れただけさ」


「無理しないでね。変わってほしかったら、私が瞬間移動でお父様、攫ってくるから!」


「お父様だけか。兄様は?」


「お兄様は領主だから、領主館で仕事してもらうの」


「はははっ、お父様、災難だな。お母様と離されて怒るぞ」


「ノアが頑張ってるの知ってるけど、代わりがいる事は覚えていてね。体を壊しちゃう方が辛いよ」


「元気出たよ。ありがとうカヨ」


 ノアは起きて、着替えだした。ちゃんと目が覚めたようだ。私も髪を整える。ノアのくれた髪留めと髪飾りをつけて完成。


 口にクリーンを掛けて、水分をとる。ノアも。


 レインを連れて、食堂で朝食だ。


 扉を開けると、サーニャがいた。


「サーニャ、おはよう!朝食、食べれるかな?」


「おはよう御座います。カヨ様、ノアール様。レインもおはよう。朝食は今、準備してると思いますよ」


 サーニャに「ありがとう」と言って、食堂に歩き出す。ノアと手を繋いで。


 食堂に行くと、視察団のみんなは来ていた。ノアが今日の予定を話している。町長一家が慌てて来た。挨拶をする。町長も交えて今日の予定の話しだ。


 私はレインに朝食を出す。美味しそうに食べる。今度、メロンを食べさせてみようかな?反応が気になる。もふもふの体を撫でる。君はもふ1等賞だよ。特賞でもいいな。


 朝食の準備が出来たようで、みんな席に着く。神に感謝していただきます。朝はここの料理人が作ったみたい。ふむ、美味しい。空腹が最高のスパイスってね。

 昨日で、町長とノアや視察団のみんなは慣れたらしい。食事をしつつ、話しが弾む。私には昨日の肉、ヒュドラのお礼を言われた。どうもどうも。料理長にでも聞いたのかな?


 食事が終わると、町長と視察団はそのまま役場に向かうらしい。私は孤児院に行こうかな。



 昨日とは違う護衛の人が2人ついてくれた。使用人の人に孤児院の場所を聞いて、レインと護衛さんと歩いて行く。


 レインが近づくとサーと人が去って行く。怖くないよー大丈夫だよーと言いたい。でも、普通の人は魔物が怖いよね。孤児院も大丈夫かしら。


 比較的綺麗な孤児院に着いたので、扉をノックする。なかなか出て来てくれないので、大きい声で呼びかける。


「すみませーん!誰か居ますかー!」


 「はーい」と声が聞こえた。待っていると扉が開き中年よりちょっと歳がいった人が出てきた。孤児院に寄付と支援がしたい事を話す。レインに驚いていたが「どうぞ」と中に入れてくれた。


 中に入ると、静かだなぁと思った。子供があまり居ないのかな?院長と思わしき人について行く。

 院長?がある部屋へ入って行くと、少し話し声が聞こえた。

 中に入ると、4人の子供達がいた。年齢はばらばらだ。獣人は愛情深いから、みんな両親を亡くしているのだろう。中古であろう服を着ていたので、服や下着の支援は出来る。靴は聞いてみないとわからないなぁ。

 院長?に話し掛けられたので、服や靴の支援の話しをすると、笑顔で「ありがとう」と言われた。


 服を出して子供達に着替えてもらう。人数が少ないから、成長した時の分まで支給しよう。下着は喜ばれた。替えが少なかったらしい。

 今の服と成長した時の服で大分多くなった。靴はどうしますか?と聞くと、子供達はすぐに大きくなるから、サイズが欲しいと言われた。昨日買った靴を出して子供達に履いてもらう。合う靴があったようで喜んでいる。子供かわいい。昨日買って良かった。


 子供達はレインに驚いてたが、魔物との違いを子供達に教えると積極的に触ってきた。もふ毛触りたくなるよね。

 子供達と少し触れ合って、院長?と部屋を後にする。

 院長室みたいな所に連れて来られたので、寄付金はいくらあったら助かるか聞く。

 言いずらそうにしていたけれど、思い切ったように金貨100枚と言った。

 私は倍の金貨200枚を寄付した。院長?は驚いたように「良いんですか?」と聞いて来たので、身元を明かすとありがたがってくれた。


 院長?に私の質問に答えたら、良い事があるかもしれませんよと言えば、寄付金を貰えた余裕だろう。心良く「答えましょう」と言ってくれた。真偽判定を使う。

 魔法の質問を、順にしていく。少しだけ計算高い人なのだろうなぁと思った。

 子供達の事は考えていたので、基本的には善人なのだろう。そう考えると主婦みたいだと思った。みんなのお母さんなんだ。


 質問は際どかったけど、全部クリアした。「魔法が使えたら、どんな魔法を使いたいですか?」と質問すれば、悩んで、生活魔法が使いたいと言った。

 院長?を鑑定させてもらう。魔法の適正はなかった。


 院長?に一言断ってから、生活魔法を付与した。

 経験から凄く苦しむ事は分かっていたので、治癒魔法を掛け続ける。

 ぐったりしてるけど、ちょっとは楽になったのだろう。『初めての魔法』の本を取り出して、院長?に渡す。「子供達に魔法を教えて下さい」と。


 ものすごく感謝された。最後には本音が溢れて「何すんだこの野郎」と思ったらしい。顔が笑わないように注意する。


 子供達の魔法適正が見たいと言えば、院長?が紙と書くものを用意して、子供達の部屋に一緒に行った。



 私は鑑定を使い、1人ずつ魔法適正を読み上げていく。それをメモする院長?。全員適正があった。よかったね。

 サーチを全員に掛けるが、みんな健康だった。


 することは全部終わったので、挨拶をして町長屋敷に帰る。



 ゆっくり歩いて帰ったら、お昼にちょうど良い時間になったので、食堂に行く。

 食堂でレインに果物をあげていると、視察団が昼食を食べに帰って来たらしい。

 ノアにハグして、お出迎えすると、疲れているのか私を抱え込むように抱きしめて来た。私はノアの背中を撫でる。

 落ち着いたノアは、私を離して一緒に椅子に座る。


 昼食が運ばれてきた。丸パンに具が挟みこまれているパンとスープが出てきた。

 神に感謝していただく。丸パンの作り方が違うのか、カーマインで食べるものと違うが、歯応えがあって美味しかった。以外と大きいかったので、大皿に盛ってあったパンを3つ食べたら、お腹いっぱいになってしまった。まだ違う種類があるのに残念。スープを飲んで食事を終わらせる。

 ちょっと待っていたら、他の人も食事が終わったので、解散して、ノア達はまた役場に行くらしい。

 ノアを見送る。


 私は部屋に帰って、レインにクリーンを掛けてブラッシングする。


 尻尾まで全部終わらせて、レインに「綺麗になったよ」と言えば『僕、綺麗?』と笑顔で言ってきたので、かわいいと思いながら、綺麗だよと返した。


 得意げに部屋の中を歩き回っていたので、可愛いやつだ。


 クリーンを掛けた床に座り込み、レインを撫でていると、町長の奥さんのアキさんと娘のサーヤさんがお茶会をしようと誘って下さっているらしい。

 マタニティドレスに着替えて、メイドさんに先導されて誘われた場所に行く。レインと護衛も一緒だ。


 小さい庭の椅子と机に、お菓子が盛り付けてあって綺麗だ。


「アキさん、サーヤさん、お招き下さりありがとうございます。レインもご一緒させていただきますね」


「カヨ女伯爵、来ていただいて嬉しいわ。サーヤもご挨拶を」


「はい。カヨ女伯爵とお話し出来て嬉しいですわ。今日のお茶会で親睦を深められれば嬉しいです」


「気軽にカヨと呼んでください。畏まられるのには慣れていないので」


「それでは、カヨ様とお呼びさせていただいても?」


「結構ですよ。楽しいお茶会にいたしましょう?」


 席を勧められて、椅子に座る。アキさんとサーヤさんも席につくと、メイドさんがお茶を入れてくれた。

 冷まして一口いただくと、いつも飲んでいるお茶と違い新鮮だ。3人でお話しする。


「アキさんとサーヤさんは番いとの出会いはどうだったんですか?」


「わたくしは、村で成人を迎えて、番いを待っているころに、チェイスが来てくれて町で暮らすことになったのですよ。あの時は番いが迎えに来てくれて、嬉しかったですわ。両親の事は気に掛かりましたけれど」


「ご両親はどうされたのですか?」


「兄弟がいましてね、結局お兄さんに両親を任せる事になって、たまに、故郷にチェイスと行ったものです」


「サーヤさんは?結構お若いですけども」


「私は、彼がディスが領外に住んでいたので、最初はごたつきましたのよ。お父様が町長でしょう?私を連れて行く訳にもいかず、ディスの家族が町に来てくれましたの。お父様が用意した家は近いんですよ。今では、彼の家族も落ち着いて、両家仲良く暮らしていますの。カヨ様は妊娠してらして、羨ましいわ。私達は今からですもの」


「結構な物語がありましたのね。でも、両家の仲が良いなんて羨ましいわ。私には家族がいなかったので、ノアール様の家族を本当の家族と思って生活していますもの」


「カヨ様とノアール様のお話しも伺いたいですわ。神官の印も気になっておりましたの。もちろん妖精様もですわ」


 雰囲気よく、お茶会は進んでいった。サーヤさんが好奇心旺盛な方で、よくお話しされていたけれど、町長の子供だと言うことで、驕った所なく素直な娘さんで、結構楽しめた。

 ここの町長は良い家族だな。ヒュドラの肉の時といい。あれは笑っちゃう事件だよね。町長一家が一糸乱れず、みんな一斉に番い相手にお肉を差し出していたもの。似たもの家族ね。相手の差し出した肉を断らず食べたところに愛情を感じるよね。


 のんびり、日暮れ近くまでお茶会をした。サーヤさんが、ノアとの出会いや、何故女伯爵になったのか、いろいろ聞いてきて、最後に「本にしていいですか?」と聞いてきたので、誰も欲しがらないと思い、許可を出した。

 途中でレインが運動不足で走り出しちゃったけど、みんな笑ってた。


 ノア達が帰って来たので夕食だ。

 みんなで食堂に集まり、ここの料理長の夕食をいただいた。お茶会で間食していたので、またお腹が苦しくなったけど、全部食べれた。用意してくれた食事を残したら失礼だからね。

 お相撲さんの気分でノアと手を繋いで、歩いて部屋まで行く。


 ベッドの上でスキンシップをして、子供の鼓動を聞いていた時に胎動が起きたので、ノアとレインが喜んでいた。ちょっと似てきたね君たち。


 レインは自分のベッドに行き、私とノアはお客さん用のベッドに横になり、おやすみした。


 お疲れ様、ノア。

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