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【旧作】私は異世界で自由に生きる〜子供達に癒される〜  作者: 春爛漫


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ローゼット領での犯罪 1

 神託とユーリア地方の褒賞を貰った時に、貴族に私の顔と名前がバレたから、うすうす『神官の銀貨1枚治癒師』もバレるんじゃないかと思ってる。隠せる所まで隠すけどね。


 それなら紋章を、ホワイトオオカミとその背後にノアとの結婚の印を入れようと思ったのだ。ずっと使う物だからね。2人の記念みたいにしたいし。ちょっと乙女心が出てしまった。


 私の持つ神官の印と結婚の印はよく似ている。運命神様の祝福があったんじゃないかと想像している。もう半分は獣神様かな?


 ノアに結婚の印をよく見せてもらい、創造魔法で、デザイン画を作り、王宮の紋章庁に持っていった。紋章庁の人は恐れ多いと言っていたけれど、神の怒りが無いから大丈夫だと言って、通してもらった。


 お兄様に何処で身分証を作ったのか聞き、デザイン画を持って行き、工房に身分証の発行を2つお願いした。我が伯爵家は、ノアと私しかいないからね。使用人に発行する身分証はまた違うらしいので、雇う事があれば工房にお願いしようと思う。



 ノアと私の愛の結晶?みたいな紋章を見て、ノアと2人でにやけていた。ちょっと危ない夫婦かな?と思ったのは内緒。




 結婚相談所にカップル成立の記念写真を壁に貼り付ける。なんと2組目がでたのだ。嬉しいね。写真はカップルにも渡したよ。


 忙しくてお相手に中々会えない人の為に、個室のブースが2つ店内にある。そこで、デートの場所がわからない人や時間が無い人達に愛を育んでもらっている。飲み物はオーダー式だよ。果物の軽食も出している。まぁ、話しのとっかかりにはなるだろう。


 年会費が金貨15枚だから、もし1年以上かかる人が出たら、また金貨15枚もらう。今のところ開店して間もないから、そんな人は出ていないけど。まだまだくっつきそうな人はチラホラ見える。読心があるからね。


 やっぱり会員制にしてよかった!心がキレイな人が多い、良い結婚相談所になってきた。理想的だ。いい夫婦になりそうな人がまだまだ居る。


 コリン、イーサン、ソフィア頑張ってくれたまえ。



 私は妊娠4ヶ月目になった。少しお腹がでてきた。知らない人が見たら、私がメタボを疑われそうだ。

 ノアが仕立て屋を呼んで、マタニティウェアとドレスを作ってくれたから、お腹周りはゆったりだ。ノアに貰った物全部に劣化防止を付与してあるから、いつも綺麗な服と靴で居られる。


 モニカさんは妊娠7ヶ月目で、お腹がぱんぱんになって来ている。まだ散髪屋で働いているけれど。

 モニカさんが出産の前後で働けなくなった時の為に、コーディーをミリーに任せて、孤児院に散髪の練習に行って貰っている。人数を増やしておいてよかった。



 美容室も順調だ。石鹸の実を美容室に置いて、プイの恵みの前に顔を洗うといいと指導している。エマちゃんがきてから、人数に余裕が出来たことで、脱毛を初めている。まだ効果が出るには早いが、予約は埋まって来ているようだ。男性の髭脱毛は出来ないかな?



 魔道具屋は流行っていた時より落ち着いている。元々が高い物ばかりだから、今1番の売り上げはマジックバッグ。仕入れの商人なんかが買っていく。私の店でも強気な値段で売っているのに、儲かるものかなぁ?

 バッグ屋さんは相変わらず通っている。もう、私の専属工房でいいかもしれないくらい買っている。奥さんとは顔見知りだ。



 私は早めに食堂に来て、お腹を撫でながら、行商人をしたいと考えている。問題は何処に行くかだ。カーマイン領を抜けた隣りの領地の人も、銀貨1枚治癒師を待ってくれてる気がするし、個人的にはエルフに興味があったりする。両方とも同時に行っちゃう?瞬間移動があるから行けるには行けるんだけど、妊娠中はあまり無理したくないんだよね。


 今は店の在庫を作って、果物を収穫したりして、のんびりしてるけど。在庫もいっぱいになって来たから、ちょっとお出かけしたいんだ。

 当初の予定通り海に向かおうか。うん!そうしよう!余りあっちこっちに手を出すのは気持ちが落ち着かないんだよね。


 あっ、子供達が来た。お姉ちゃんですよ〜。2人共普通の子に比べたら、貴族だからか落ち着いてるんだけど、やっぱりヤンチャ盛り。元気が良いんだ〜。可愛い。私が屋敷にいる時は、マタニティドレスを着てるから、ヒラヒラしたスカートを引っ張って遊んでいる。かわいい!捕まえちゃうぞ〜!抱きしめちゃうんだけどね。うりうり、かわいいのう〜。あ!ウィル君ドレスの中に入ったら、ノアに怒られる!出て出て〜、怖いおじさんが来ちゃうぞー。

 遅かった……。男性陣が来て、ノアがウィル君にヤキモチ妬いている。ウィル君をスカートの中から引っ張り出した。真面目な顔で「人妻のスカートの中には入ってはいけない」と注意してるんだけど、ウィル君はふ〜んみたいな顔をしている。私はノアに抱きついてお帰りのハグをする。ノアの意識が私に向いた所でウィル君はライラさんに確保された。

 私とノアは手を繋いで椅子に座る。今夜の夕食は何かな〜。悪阻が軽くなってきたんだよね。嬉しい。


 食事をして、ナイトウェアに着替えて、少しお話しして、寝る。日常が幸せ。





 朝食を終えて、瞬間移動でカーマイン領の最後の村近くまできた。インビジブルを掛けて飛行魔法で飛んで行く。この領地はどんな人達がいるのかなぁ〜?


 初めての村が見えた。寄ってみよう。インビジブルを解いた。歩いて村の中に入る。村人に村長の居場所を聞くと「村長の所なんて行かなくてもいい」と言われる。


「何故?」


「性格が捻じ曲がってるんだ。村人はいい奴らなんだがな。皆、村長に強く言えねぇ。権力者と繋がっているからよ」


「誰と繋がっているの?」


「この先にある町の町長さ。親戚なんだ」


「この村は何て名前?」


「ガリの村だ」


「町長の名前は?」


「アクドだ」


「そう。ありがとう。ちょっと時間がかかるけど、数日したら、また来るから。またね」


 私は空高く飛んだ。ダウンジャケットをアイテムボックスから取り出し着込む。次の町に瞬間移動だ。インビジブルを掛ける。空気が薄くなる所で止まり小さく見える町に瞬間移動する。

 町に着いて、ダウンジャケットを脱ぐ。そこらにいる兵士に声をかける。


「すみません。この町に孤児院はありますか?」


「おお、いや、ねぇよ」


「国策で町に孤児院を作るように通達が来ているはずですが?」


「お?そんなんが決まったのか。王様やるなぁ」


「役場の場所を教えてもらえますか?」


 兵士の人に役場の場所を聞いて、マップにチェックを入れる。お礼を言って役場に行く。

 役場に行ったら、王家の紋章が書かれた指輪を見せて町長の所に案内させる。読心をOnにする。

 ノックをして部屋に入る。


「誰が入って良いといったあ?」『誰だ?』


「私よ。孤児院を作る通達が王家から出ているはず。何でまだ孤児院を作っていないの?」


「あ〜、いや、資金が無くてですね」『その事かよ。王家が探りに来たのか?』


「資金は領主からでているはず。資金が無いなんてないわ」


「いや、まだ届いてなくて」『資金なんて俺が貰ったよ』


「資金に手を付けたわね?」


「そんな事しませんよ」『何でバレてやがる?捜査に入ったのか?ヤバい隠し金庫が』


「バインド」


 私は町長を闇魔法で縛りあげる。犬の首輪を持つように町長を引っ張る。身体強化も身体に掛ける。


「隠し金庫の場所を教えてもらいましょうか?」


「そんなの知らない!」『まだ金庫の位置はバレて無いのか?』


「兵士に突き出して拷問してもらいましょうね?」


「兵士に拷問なんて、俺は一般市民だぞ」『兵士長なら買収してある。問題無い』


「兵士長もお仲間だから捕まえましょうね」


「何で」『何でバレてるんだ。早くランモに伝えねば』


「ランモはお仲間かしら?取調べするわよ」


「何!?」『ランモの事がばれている?そんなバカな』


 私は町長を引っ張り1階に降りていく。役人に兵士を呼びに行かせる。その間に町長の心の声を聞き、知り得た情報を頭の中でまとめていく。


 兵士が来た。


「町長何があったんですか!?」『何が起こってる?』


「町長は領主からのお金を横領したの。その罪で捕らえているわ」


「何てことを」『町長いつかやらかすと思ってたぜ』


「兵士長もグルよ。捕らえて取調べしてちょうだい」


「貴方の言う事は信頼出来るのですか?」『誰だこの女』


 私は手甲を取る。王家の紋章が入った指輪を掲げる。


「貴方にこの紋章が見える?王家に逆らいたいの?」


「王家の方でしたか!分かりました。兵士長も捕らえて取調べいたします」『神官の印が!王家がこんな町に調査なんて只事じゃ無い』


「貴方達5人に任せたわよ。後から見に行くからしっかり仕事してね」


「分かりました!」『仕事しなけりゃ。失敗したら、ただじゃすまない』


「他の兵士は町長の館に案内して頂戴。2人先に行ってランモを取り押さえなさい!共犯よ!」


「「はい」」『急がねば』『大変な事になったぞ』


 私は兵士の後をついて行く。この町、上2人が腐ってたのに、よく無事だったな。下がしっかりしてたのか。村人も善良そうだったもんな。


 兵士に取り押さえられた男が見える。


「あなたがランモね?」


「誰だ?」『知らねえ女だ』


「何の悪事に加担していたの?」


「何の事か?」『犯罪しすぎて、覚えてねぇよ』


「隠し金庫の場所は町長の寝室で合っている?」


「何で!」『しまった。反応しちまった。隠し金庫の場所は俺と町長しか知らねえぞ。誰が!』


「知ってるわね?」


「知らねえ!」『本棚の裏ってのはバレて無いみたいだな』


「もういいわ、ランモを取調べして」


「「はい」」


 屋敷の中に入って、町長の寝室に案内してもらう。兵士に本棚の裏を調べるように言う。本棚が動いたようだ下が車輪みたいになっている。裏には隠し金庫があった。誰かが裏切らない為だろう、手紙や共犯者との契約書まであった。


「この部屋の書類はすべて厳重に管理して!他にも共犯者がいるわよ。私は王家に連絡するわ」


 瞬間移動で王宮前に移動する。門番が驚いたが、私だと分かったようだ。王太子殿下に取り次ぐようにお願いする。いつもの応接間に案内される。


「やあ、カヨ女伯。いきなりどうしたんだい?」


「緊急事態で、王家の指輪を使わせてもらいました。カーマイン領から出た領地の町長が領主からの孤児院の設立金を横領していました。仲間が数えきれないほど犯罪を犯しています。現状分かる共犯は3人ですが、もっといる可能性があります。どうしましょうか?」


「そこの領主には?この話しはしたのかい?」


「いいえ、初めて行く領地だったので場所が分からず王太子殿下を頼りに来ました」


「王家がいきなり他領に口出しするのは良くないのだが、仕方ないね。信用出来る人がいないと。分かった。王家から領主に連絡するが、人が足りないんだろう?現場に王宮の兵士を行かせるよ。何人行けばいい?」


「私が瞬間移動出来るので何人でもいいですが」


「それじゃあ10人くらいいかせるか。ついて来なさい」


 王太子殿下について行く。兵士の訓練場に行くようだ。


「第二の兵士長はいるか?」


「呼んで参ります」


 近くの兵士に声を掛けたようだ。第二の兵士長?がやって来た。


「お呼びと伺いました」


「10人ほど兵士を貸して欲しい。泊まりになるので、その用意も」


「承りました」


 兵士長が去っていく。周りの兵士が慌てて兵舎に飛び込んで行く。

 最短と思われる時間で、泊まりも出来る用意が終わったようだ。


「ローゼット領の町で町長とその仲間が領主の金を横領して余罪もあり、まだ共犯者がいる可能性がある。諸君らには、共犯者の調査と町長がいないので、町が上手く回るように動いて貰いたい。カヨ・カーマイン女伯爵が一緒に行くので、指示に従うように」


「「「「「はい!」」」」」


「王太子殿下、ありがとうございました。皆さん私の身体の何処かに触って下さい。瞬間移動しますので」


 兵士が困ったように王太子殿下を見たが、王太子殿下は頷いた。兵士が私が伸ばした腕に捕まってくる。全員私に触ったら、瞬間移動で町の町長の屋敷まで移動する。

 兵士はいきなり変わった風景に驚いたようだ。それから私に指示を仰ぐ。


「5人はここで家宅捜索をお願いします。後の5人は町の兵士をまとめて、非常事態に動けるようにしてください」


「「「「「はい!」」」」」


 私は屋敷の人を集めてもらって、1人ずつ面談していく。共犯者がいないか調べる為だ。


 庭師と門番が2人いた。共犯者を手引きする係りだったようだ。兵士に連れて行ってもらう。


 解決まで、まだかかりそうだ。

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[一言] カヨさんゲートの魔法でも作った方が良くない? 既婚の女伯爵の身体に触らなきゃ 転移出来ないのは諸々困ったことにならない? あ、転移の扉は設置型であるからややこしい? それかキーホルダーみたい…
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