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【旧作】私は異世界で自由に生きる〜子供達に癒される〜  作者: 春爛漫


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季節風邪

 今日は普通に起きれた。いつものルーティンを済ませて、異空間住居から出る。

 インビジブルを自分に掛けてから空高く飛んでいく。


 マップを開いたら、どうも昨日の村から別の領地に入ったみたいだ。


 村を見つければ、怪我や病気を持ってる人を探知して、上空から降りて治癒魔法を使う。人族は私の事を気づかないのに、獣人は必ず私の事に気がつく。獣人どんなにいい鼻を持ってるんだ。

 それにしても、獣人は可愛い。ウサギ耳を見つけた時は興奮したよね。子供の獣人もめっちゃ可愛い。

 でも、おっさんや老人はしわがれていて、現実に戻る。


 村を進むたびに、獣人の比率が上がってきてるから、だんだん中心部に近づいているんだと思う。


 町が見えてきたので、誰も前後にいない事を確認して、インビジブルをといて歩いて行く。門を通る時に門番が不思議そうな顔をしたので、人族は少ないのかもしれない。


 中に入ると、獣人ばかりだった。人族もいるけど、かなり少ない。

 教会があったので中に入ると、可愛い(小動物)獣人のシスターが案内してくれた。

 アイテムボックスから、日本酒とコップを出して日本酒をお供えする。それから祈る。メンリル様、私、いま凄い異世界ファンタジーを体験しております。獣人可愛いですね。思いっきり愛でたいと思います。


 ちょっと私的によった祈りをやめて、お布施をシスターに払い孤児院の場所を聞く。マップにチェックを入れて、可愛い子供に思いをはせる。



 着いた場所は綺麗な建物だった。いつもは孤児院=ボロいだったので、ちょっと混乱していた。とりあえず、玄関をノックしてみる。聞こえなかったのか人が出て来る気配がしない。声をかけてみる事にした。


「すみませーん!誰か居ますかー?」


 すると、玄関の扉があいた。中から開けたのは6歳位の可愛い獣人の女の子だった。顔の色ツヤが良く、人見知りしないという事はよく可愛いがられている証拠だと思われた。目をまん丸にしてこちらを見てくる。


「はじめまして、カヨと言います。あなたのお名前は?可愛いお嬢さん」


 屈んで女の子に尋ねると、照れたように頬を赤くして「ミーシャです」と答えた。


「ミーシャちゃん、大人の人は居る?今忙しいかな?」


 ミーシャちゃんに聞くと、手を繋いできて「こっち」と引っ張ってくる。失礼しますよと心の中で言い、手を引かれるまま着いていく。家の中も清潔だ。部屋のノブに手を掛け、ドアを開けて入っていく。


「ミーシャ、入ってはいけませんと……どなたですか?」


 ベッドに横になる中年の女性獣人がいた。誰かと尋ねられたので答える。


「はじめまして、カヨと申します。ミーシャちゃんに連れられて来ました」


「そうですか。私は孤児院の院長のサリーと申します。今感染症の病気にかかっているので、ミーシャと共に部屋から出てもらえますか?」


「病気なら、私が治療出来ますよ。診察しますね」


 サリーさんに近づき、サーチをする。体全体に菌が広がっている。何て病気だろうか?とりあえず治癒魔法をサリーさんに掛ける。菌は死滅したみたいだ。


「サリーさん、治りましたよ」


 サリーさんは身体のだるさが無くなったのか半信半疑で「治った?」とちょっと混乱しているみたいだ。


「治癒魔法をサリーさんに掛けました。もう起きても大丈夫ですよ」


 念の為部屋にクリーンを掛ける。ミーシャちゃんにもサーチを掛けるが、元気そのものだった。たまらずミーシャちゃんにハグをするとミーシャちゃんも抱き返してくれた。可愛い。背中を撫で撫でしてると、サリーさんが起き上がってきた。


「病気を治して下さり、ありがとうございます。カヨさんに感謝を」


 とかしこまって言ってきてくれたので「何も問題ないですよー」と返した。ミーシャちゃんの温もりを堪能するのに忙しいんだ。至福。


「出来れば、他の子も治療して欲しいのですが」


「いいですよー。何人でも治します」


「お代はいくらになりますか?」


「孤児院に無料奉仕です。お構いなく」


「ありがとうございます。こちらになります。着いてきて下さい」


 ミーシャちゃんとのハグが強制終了してしまった。惜しい。ミーシャちゃんは廊下にいてもらって、患者さんがいる部屋に入っていく。何人もの子供達が、苦しんでいた。サーチしてみると、サリーさんと同じ病気みたいだ。部屋全体にクリーンを掛けて、1人ずつ治癒魔法で治していく。8人居た全員を治した。みんな少し弱っているみたいだが、顔色は良くなった。息の荒い子もいない。


「何の病気だったんですか?」


「季節風邪です。毎年、乾燥する時期になるとどこからかやってきて、何人かがかかる病気です」


 乾燥という事は空気感染かな?対策の立てようもないが。マスクなんてこの世界には無い。あっても、獣人の人がつけれる物がない。みんな頭と人族の耳の間辺りに、獣人の耳がついているんだから。

 病気が治った子にクリムの実を食べさせる。栄養価が高いからね、弱った身体にいいと思うんだ。

 ミーシャちゃんには、ライチをあげよう。皮を剥いてあげると、美味しそうに食べている。癒しだ。


「他には病気の人は居ませんか?」


「孤児院は全員見て頂きました。後は町中の人だと」


「町中ですか」


「毎年1人2人は身体が弱って死んでしまうようで」


「それは大変ですね」


 サリーさんに寄付金を渡して、ミーシャちゃんに元気な子供のいる所に連れて行ってもらう。

 サーチを掛けてみると、菌が潜伏している子がいたので、治癒魔法を掛ける。自分が光ったからびっくりしていたが。これでこの孤児院は安心だ。

 体が強い子が病気にならなかったみたいで、年長さんが多い。


 孤児院を出たらどうするのか聞いたら、番いを探しに行くと言う。初めて聞くので、どういう事か聞いたら、獣人には生まれた時から決められた番いがいるらしい。人によって違うが、街1つくらいの大きさならば、探す事が出来るそうだ。獣人同士がポピュラーだが、たまに別の種族と番いの人がいるらしい。そんな時は旅に出て探すようだ。他の種族は番いという概念が無いそうだが、だいたいは夫婦になるみたい。神様が導いてくださるそうだ。番いを見つけられなかった少数の人は、一生独身を貫くらしい。なんか寂しいね。

 カリオンでも獣人さんが居たけど、番いを探す旅だったのかな?


 子供達と遊んでいると、昼食だと呼びにきた。みんなで食堂に行く。厨房は別の女の人が料理を作っているみたい。サーチしてみたら、健康だった。私はお暇して、外で昼食を食べる事にした。


 獣人の領地は独特だなぁと思い、食事処を探す。美味しそうな匂いがするお店があったので、店内に入りオススメ料理を注文する。店内もいい匂いが充満していたので、期待度MAXだ。


 待っていると、ビーフシチューみたいな料理が出てきた。汁は薄茶色なので、シチューでは無いようだが。スプーンですくい食べてみる。この味だ!ずっといい匂いがしていたのは!肉が煮込まれていて柔らかいのに、味が滲みている。肉を噛めば噛むほど味が滲み出でくる。美味しい!はふはふしながら夢中で食べた。町中でも、美味しいお店があるなぁ。満足。


 お店を出て、人気の無い場所で真面目な治癒師に変身する。役場の場所を通りすがりの人に聞いて向かう。右手の手甲は外しておいた。『神官の印』が見えてる方が信じて貰えると思ったからだ。


 役場に着いたら受付に行く。アイテムボックスから街長の紹介状を出して、右手で渡す。


「こんにちは、この紹介状を町で1番偉い人に届けてもらえますか?」


「えっ!は、はい、分かりました。少々お待ちくださいっ」


 役人さんは神官の印を見て、テンパっていた。効果は抜群だ。役場に置いてある椅子に座り案内が来るのを待つ。神官の印に気がついた人がチラチラ見てくるが、知らないふり。

 意外に早く、案内の人が来てくれた。偉い人は役場の中で仕事をしていたみたいだ。2階の奥に案内されて、案内の人が扉を開けてくれる。どうぞと促されて中に入る。中年のサラリーマンみたいな人が立って迎えてくれた。右手を胸の上に置きお辞儀する。


「はじめまして、カヨと申します。会っていただきありがとうございます」


「いえ、こちらこそ。カヨ様、歓迎いたします。私は町長のベルザと申します。ささっ、お座り下さい」


「ありがとうございます」


 凄い歓迎してくれる。紹介状のせいか、神官の印のせいか分からないが。


「カヨ様、この紹介状に書いてある事は本当ですかな?信じていないのではなく、確認ですが」


「私は紹介状の中身の内容を知りません。見せていただいても?」


「どうぞ、カヨ様の物です」


 紹介状には、私が銀貨1枚で病気や怪我を治して、イワンの街でした事が書いてあった。最後に街長ガルバディスの名にかけて嘘ではないと誓うと書いてくれていた。イワンの街長良い人だ。


「紹介状に書いてある事は全て本当のことです。神に誓ってもいいです」


「おお!そうですか!今のこの町にはありがたい。場所は役場の1階を貸し出します。御触れを出すので、2日だけお待ち下さい。その間に住人に周知させますので。3日後の朝から治療をお願いします」


「ご協力ありがとうございます。それでは3日後の朝に役場1階に伺います」


「あっ!カヨ様、お待ち下さい。個人的なお願いなのですが、神官の印を拝見させてはもらえないでしょうか?」


「……良いですよ」


 私は神官の印を見やすいように右手を上げる。


「おお!これが、神官の印。なんと神々しい。どの神様の印ですかな?」


「神様で印が変わるのですか?」


「カヨ様はご存じなかったのですね。神様はたくさんおります。その中でも、信仰している神の印が出るとの話しです」


「それならば、私の信仰している神は運命神様とその眷属メンリル様です」


「運命神様とは珍しい!眷属様のお名前もご存じとは中々無いですぞ!私は今一生分の幸福を使ってしまったのかもしれませぬ」


「そんな、大袈裟な」


「大袈裟な話しでは無いです。神官の印が出た物は皆神殿に行ってしまいます。本来なら拝見する事も叶いません」


 町長は名残惜しそうに見送ってくれた。紹介状は返してもらったよ。


 今回は前より小さい町だからか、2日で準備してくれるらしい。それとも、季節風邪の人の為に早く治してほしいのかな?


 右手に手甲をつけて、変身魔法を解く。

 町の外に出て、瞬間移動でルーフバルコニーに行く。さぁ、沢山収穫するぞ。収穫鋏を取り出して、収穫していく。今回はどれだけ果物がいるかな?



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