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【旧作】私は異世界で自由に生きる〜子供達に癒される〜  作者: 春爛漫


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魔道具屋 開店!

 魔道具屋が開店した。お客さんは来ない。初めはこんな物かな?

 自分のお店!良い響き……。嬉しいなぁ、お客さん来ないけど……。看板はちゃんとかけているんだけど。ちょっとズルいけど、散髪屋でも紹介してくれているんだけどなぁ。


 散髪屋といえば、客入り!

 口コミで広まっている様だ。富裕層の奥様ネットワークで、今は予約を取らないと散髪出来ない様にしているみたい。軽食が良い宣伝になったようで、持ち帰る人が多いみたいだ。散髪の代金より、持ち帰りの金額で儲かっている不思議。果物やお菓子が魅力的なんだろなぁ。リンダさんのケーキは店内でしか食べられないんだよね。


 扉が開いた。お客様1号だ。「いらっしゃいませ」と声を掛ける。


「隣で紹介されてね、ちょっと見させてもらうよ」


 どーぞどーぞとお客様をお迎えする。中年のご夫婦2人だ。店内をじっくり見てくれている。マジックバッグを掛けているポールハンガーの所で旦那さんが止まった。


「お嬢さんこれはマジックバッグかね?」


「そうです。容量で値段が変わりますよ。すべて時間停止つきです。デザインが気に入らなかったら奥から在庫を持ってきます」


 と返事をする。値段も教える。マジックバッグ小は荷物を入れたリュックが5個入るくらいでプラチナ貨3枚、中は馬車1台分の容量でミスリル貨1枚、大は馬車5台分くらい入ってミスリル貨5枚。特大は普通の家くらいの容量で虹貨1枚。

 ポールハンガーは4つ並べてあるんだ。容量でバッグを掛ける場所を変更してある。説明文も書いて置いてある。多分分かりやすい。中年の男性は唸っている。迷ってるのかな。


 奥さんに「家にお金を取って来るからゆっくり見ていなさい」と声を掛けている。奥さんは了承した様だ。旦那さん1人店を出ていく。


 奥さんが私のところへ来て商品の使い方を教えてほしいと言ってきた。私は奥さんと並び小物が置いてある場所に行き、商品の使い方を1つずつ教えた。奥さんの手が商品でいっぱいになってきたので、買い物カゴを渡す。「あら、便利な物があるのね」と嬉しそうにしていた。石鹸の実の所で「初めて見るわ」といい、使い方を教える。奥さんはとりあえずお試しするみたいで、10個買物カゴに入れた。私は、アイテムボックスから透明なガラス瓶を取り出し「瓶はサービスです」と言いながら、石鹸の実が潰れないように瓶に入れた。奥さんは嬉しそうにしていた。

 買い物が終わった奥さんを、応接スペースでもてなしながらお茶をする。今日は久しぶりの夫婦でお出かけだったようで、散髪屋の事を褒めていた。お土産に果物を買ったそうで、息子たちに食べさせてあげれるわと嬉しそうにしていた。洗濯機と乾燥機も気になっているのとお話ししながら旦那さんを待つ。


 旦那さんが帰ってきた。マジックバッグの特大を手に取り奥さんを呼ぶ。「お前も1つ買いなさい」と言い女性らしいデザインのマジックバッグ中を手に取った。

 奥さんが洗濯機と乾燥機が欲しいわとお話しされると、「今はルリがいるからいらないだろう?」と一蹴されていた。お手伝いさんがいる様だ。


 会計の時に「こんな所でマジックバッグに逢えるとは」と言っていたので、マジックバッグは珍しい様だ。


 夫婦は嬉しそうに帰って行った。



 開店初日で虹貨1枚以上の売り上げ、充分以上の成果ではないだろうか。今日はもう閉めても良いかもしれない。と思っていたが、またまたお客さん。


「いらっしゃいませ」と迎える。髪が綺麗だから、モニカさんがカットしている時にお店を紹介してくれたのだろう。比較的安い商品の所を見ている。珍しいようで、何度か手に取って見ていた。

 小物を買ってくれて、帰って行った。


 なんか、店の物を買ってくれるだけで嬉しくなってくる。


 忙しい店ではなくて、こんな感じでゆったり出来るお店がいいな。


 立地が庶民の富裕層向けなので、この客入りで済んでいるが、口コミで富裕層に、庶民に広がったら、もっと客が増える事をカヨはまだ知らない。



 早めに魔道具屋を閉店、ドアプレートを裏返し閉店の文字にする。入り口の鍵とカーテンを閉めると、散髪屋に裏からお邪魔する。繁盛していた様だ、ゴミ箱に髪の毛がいっぱい入っている。


 散髪屋で儲けたお金は、カルロスさん夫妻にすべて貰ってもらう様に言ったのだが、この家のオーナーは私だから、家賃と軽食の食材費は貰ってくれと言われたので貰っている。


 私は寂しがりだから、気心のしれた人といると落ち着くのだ。散髪屋にはケトルも魔道具化してお茶っぱと一緒に置いてある。

 私はお茶を入れ美容室のソファに座りアイテムボックスからマスカットを房で取り出して食べる。待っているお客さんがこっちを見てきたので、何粒か取りお客さんに食べていいですよ。と渡した。宝石を見る様な目で見て、一つ食べる。美味しかったようで「これはどこで手に入るんですか?」と聞いてきたので、メニューを渡す。「持ち帰りも出来ますよ」と言えば、お手伝いにきていたリンダに持ち帰り注文している。実物見ないと分からないよねぇ。散髪屋には鍵付きのロッカーがあるので、荷物は安全だ。もうすぐミーチェちゃんも帰って来るだろう。


 ミーチェちゃんが帰って来たので、膝の上に乗せて抱きしめる。あー安心する。ミーチェちゃんは机の上の食べかけだったマスカットを食べている。食べ物につられて私の所へ来たんだ。抱きしめるに決まっている。ミーチェちゃんからは、外で元気に遊んで来た子供特有の匂いがする。んー安心する匂い。



 お客さんが帰り、ミーチェちゃんが帰って来たら夕食だ。

 この家には各部屋に魔道具のライトが付いているから、外が明るい時間に食べなくてもいいんだけど孤児院からの習慣で明るい時間に食べている。魔道具が無い家はだいたいそうらしいけど。

 私が米を好きだから、ダンテがよくどんぶりにして出してくれる。海鮮丼とカツ丼が好きなんだよね。地球通販で海鮮を買って、地球の調味料と一緒に渡してある。作り方の本も。見て勉強してるみたい。とにかく食事が美味しいのは良い事だ。


 3階に行き、ルーフバルコニーに出る。もうすぐで日が暮れそう。綺麗な景色だ。たまにミーチェちゃんが一緒にきて果物を収穫したがる。果物の収穫は刃物を使うから、石鹸の実だけ収穫を手伝って貰う。アイテムボックスに実がいっぱいだ。


 そういえば、モニカさんとミーチェちゃんの魔力訓練。手から魔力を出せるようになった。使える様にならないと、この家では暮らせないんだけどね。トイレとか。生活魔法ももう少しで使えるようになりそうだって。カルロスさんが図書館に行って調べてきたと言っていた。


 ルーフバルコニーに繋がる部屋はリビングのようになっている。大きなソファを置いてゆったり出来るようにした。その隣が寝室、でっかいベッドを置きゴロゴロしている。荷物は全部アイテムボックスに入っているからねぇ、殺風景になるのは仕方ない。

 他の部屋は空室。誰も使わない部屋。ちょっと勿体ないけど使う人がいないんだもの。




 お店を開店して日にちも結構たった。客足は安定している。こっそりと置いてあった特級ポーションが見つかり、マジックバッグと人気を2分している。


 ある日、エリックくんが店に来た。応接スペースに案内し、お茶とケーキを出して待っていてもらう。

 お客さんがいなくなったタイミングで、ドアプレートをひっくり返して準備中にする。カーテンを閉めて、エリックくんの正面に座る。

 エリックくんが

「院長に言われまして……」と成人したことを教えてくれた。「おめでとう」と言い、準備していた質問用紙を出して真偽判定をしながらエリックくんに質問していく。エリックくんは全問問題なくクリアした。エリックくんなら正解に辿り着いてくれると信じていましたよ。


 エリックくんに魔法の適正を教えてもらう。生活魔法と火魔法だって。

 エリックくんに「魔法が使えたらどんな魔法を使いたい?」と聞く。エリックくんは悩んだようだが「アイテムボックスを使いたい」と言った。以外に思ったが、本人が良いと思ったら良いのだ。


「エリックくん、今からアイテムボックスが使える様に付与するよ。適正がないから痛いと思うけど我慢して。エリックくんにアイテムボックス大を付与!」


 エリックくんはうーうー言いながら我慢していた。ヒールをかけてあげると、少しマシになったみたいで普通の状態に戻って来た。

 エリックくんは疑問に思ったようで、疲れた顔をしながら私に聞く。


「なぜ、孤児院の子供達に魔法を付与しないんですか?」


「この魔法はね、身体に負担がかかるみたいなの。だから、大人になったら孤児院の子をこの店に来るように院長にお願いしてるんだ。それに子供は善悪の判断が上手く出来ないから。エリックくんにも質問したでしょ?あれをクリアしないと付与しない事にしてるんだ」


 エリックくんは納得したみたいだ。彼女さんの事を聞くと赤くなりながら、結婚して孤児院で一緒に暮らしていると教えてくれた。


 エリックくんに「結婚祝いしてあげる!」と孤児院に一緒に行く事にした。

 店の入り口で、ドアプレートを閉店しました、に変えて散髪屋に出掛ける事を伝えてからエリックくんと2人で孤児院に向かう。道中はエリックくんの恋バナを聞いて歩いてきた。どうも性格が良い元気のある可愛い人だそうだ。エリックくん惚気だね。らぶらぶだよ。


 孤児院に着いたら院長に挨拶して、エリックくんに奥さんを連れて来てもらい、住んでる部屋に案内して貰う。

 孤児院のベッドを2つくっつけて寝ているようだ。2人に部屋から出てもらい。ベッドをアイテムボックスに収納して、地球通販で大きめのベッドを選び、万人受けする様なデザインを選んで、買い物カゴに入れ、布団も一緒に購入する。

 ベッドの位置を整えて、2人に入ってもらい、お披露目する。どうでしょう?エリックくんはびっくりしたように、奥さんは感激した様子で「ありがとうございます」と言ってくれた。普通に暮らしてた子に孤児院のベッドは辛いよね。

 エリックくんに孤児院のベッドはどこに置いたら良いか聞いて、案内してもらいアイテムボックスから出す。

 2人に「お幸せにー」と言い、厨房に顔を出してぶどうを差し入れしてから、家に帰った。

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