25.魔王谷の春
長く感じた冬が過ぎて、魔王谷に春が訪れた。
春の風が谷を吹き下ろして、萌え出した木々の芽や花のつぼみを揺らした。日なたの雪はもうすっかり解け、山腹や日陰にわずかにその白い顔を覗かせるばかりだ。
谷が日々少しずつ緑に染まって行く。
冬の間じっとしていた生き物たちの生命の営みが、目につく所に出て来る様になって来た。温かな風は、谷に生きる者たちすべての喜びが乗っている様に思われた。
鳥たちがさえずって、枝枝に作った巣の上で卵を温めている。鹿たちが木々の間を縫って走り、鼻先をすり合わして愛を囁き交わした。水辺には蛙の卵が浮かび、それを水精がつついてくすくす笑っている。
川には雪解け水が流れ込んで濁っているが、そこかしこにある小川や水路には、清涼な澄んだ水が宝石を溶かした様な輝きをたたえて、静かに流れていた。底まで見通せる水の中を、銀色の鱗を輝かした魚が泳いでいく。
「ひゃっほー」
その水路の脇を、アクナバサクがぴょこぴょこ跳ね回っていた。
春は何だか心がうきうきして来る。わけもなく走り回りたくなったり、笑い声に任せて大きな声を出してみたりしたくなる。
元気の有り余っているアクナバサクなどは、ともかく暇さえあれば谷じゅうを駆け回り、木々や動物たちの様子を眺めて悦に浸っていた。勿論、植樹も順調に行っている。
「あー、ぽかぽか……最高だぜ」
ひとしきり暴れ回ったアクナバサクは、素足を水路に浸けて、抜ける様な空を見上げた。太陽がまぶしい。
正午を過ぎて、太陽が少しずつ西に傾く時間である。睡眠を必要としない体でなければ、昼寝でもしたい様な陽気である。
「王様、何やってるの?」
そこにアルゲディがやって来た。手に如雨露を持っている。肩には羽根飾りをつけたネズミが乗っていた。
「おー、アルちゃん。憩いまくってたんだよ。ネズミ君、元気?」
アクナバサクが言うと、ネズミは「ちちっ」と返事をして胸を張った。
「いいお天気だもんね。今、ナエちゃんと畑にいるの。王様も来る?」
「行く行く! 水まき? よーし、わたしも手伝うぞ」
アクナバサクは手近な石を拾い上げて、『創る力』で大きな如雨露に作り替えた。
そうして汲んだ水を手に、アルゲディと二人でえっちらおっちらと畑まで運んで行く。
既に草の萌え出した畑地に、ナエユミエナが仁王立ちしていた。ほっかむりに麦わら帽子をかぶって、すっかり農家のおかみさんといった出で立ちである。
「ナエちゃん、汲んで来たよ」
「はぁい、アルちゃん、ありがとぉ。あら、アクナちゃんも来たんですねぇ」
「やっほー」
鍬で起こされた畑は綺麗に均されて、そこに種々の野菜の種がまかれている。
レーヴァティが腰をかがめて、何だか難しそうな顔をしてちまちまと種をまいていた。その隣にアルゲディがしゃがみ込む。
「どう、レーちゃん? それは、ニンジン?」
「そうじゃ。あっ、そこを踏んじゃいかん。今菜っ葉をまいた所じゃ」
「あっ、ごめんなさい」
アルゲディは慌てて足をどかした。アクナバサクがふふんと笑った。
「もー、アルちゃんったらうっかり者なんだから」
「おい、そこは芋が植わっとるんじゃ、お前もどかんかい」
「ぬお!」
アクナバサクも慌ててどく。レーヴァティがふんすと鼻を鳴らした。
「水をまくんじゃ。そっちには種がまいてある。こっちはまだじゃから、後にせい」
「はーい」
アクナバサクとアルゲディは、銘々に如雨露を傾けて畑に水をまいた。ナエユミエナがくすくす笑っている。
暖かくなると、たちまち畑仕事が始まった。果樹の木々は白い花を咲かせ、虫たちは雪のあるうちから姿を見せ始めて、もうあちこちを飛び回っている。蜂は蜜を集め、蟻たちも列をなして歩き回っていた。その中で、魔姫たちも鍬や籠を手に忙しく動き回る。畑妖精たちも大張り切りだ。
苗木を入れた籠を抱えたグリーゼが、シャウラと一緒にやって来た。
「お、こっちも順調だな」
「畑、ひ、広がった、ね」
シャウラが楽し気な様子で畑を見回す。
「二人とも、これから植樹?」
とアルゲディが言った。
「うん、新しい子たちを連れて森の端の方まで行って来るよ。転移ポータルは便利だよなあ」
「森も、ひひ、広がった、もんね」
もう谷の随分下の方まで森は広がっていた。今もどんどん木を植える範囲は広がっていて、新しい転移ポータルも次々に立っている。
あの廃村の戦いから時間が経った。
レーヴァティも、結局廃村を出て谷へと居を移した。仲間の仇を討つ事が出来たというのが大きかったが、一度谷に来た時にナエユミエナと会い、料理の事や畑の事などで意気投合したのが決定打になったらしかった。
今では畑に積極的に立つだけでなく、崖に穿った洞窟の中で茸の栽培をしている。品種改良をされた茸はおいしく、谷の食卓の彩りがさらに増した。レーヴァティが大事に持っていた料理本もナエユミエナがしっかり活用して、彼女の食べたいものリストをどんどん作ってくれるので、レーヴァティはいつも嬉しそうである。
それでも、一日に一度はポータルを通って廃村へと通い、蘇った木々の世話もしている。谷ほどではないが廃村にも自然が戻っており、レーヴァティの隠れ家になっていた祠の周囲は、今は春の花々が満開になっている。
ホネボーンが黒甲冑を拷問して得た情報によれば、人間たちと現世喰たちの戦いは膠着状態にあるらしい。
黒甲冑の様に成長した現世喰はそう数も多くないが、人間たちはまだ魔姫を生み出して現世喰にぶつけているらしく、現世喰たちは魔姫から成長の方法を得る事を覚えたから、成長した変異体の数も今後は増えるだろうとの事だった。
そうなった時の戦いがどうなるかはわからないが、アクナバサクはそちらに積極的に介入する事は避ける方針を取った。人間たちが怖いというのもあるし、まだ荒れ地に取り残されている魔姫たちを助け出す方が先決だと思ったのである。
そういう救出作戦を幾度か行って、谷の魔姫の数も増えた。今では魔王屋敷だけではなく、谷に作った村落に暮らす者も出てくるくらいだ。
谷が次第に賑やかになるのが、アクナバサクには楽しくて仕方がなかった。ホネボーンと二人だけで荒れ地で腕組みしていたのが、今では嘘の事の様に思えた。
水を撒いて、木陰に腰を下ろして、アクナバサクはぼんやりした。
アクナバサクの隣にナエユミエナが腰を下ろした。
「ふふ、賑やかになりましたねえ」
「ねー。毎日が楽しくて困っちゃうぜ。いや、困らないけどさ。困っちゃうって言ったのは喜びゆえの心の動きを表した比喩だよ」
「なんですかあ?」
「ううん、何でもない。それにしてもナエちゃん、まだ魔姫がこんなに残ってたんだねえ」
アクナバサクはしみじみと言った。二人の視線の先で、アルゲディは草取り鎌を手に畑にかがみ、レーヴァティは変わらずに種をまいている。ネズミもそれを手伝っているらしい。小さなネズミは、小さな種が近すぎず遠すぎない距離に配置される様、レーヴァティのまいた種の位置を調整している。
その向こうでは最近助けて谷に連れて来た魔姫を後ろに、キシュクが歩いていた。谷を案内がてら、苗木の手入れを教えているらしい。
ナエユミエナは頷いた。
「みんな上手に隠れて生き延びてるんですねえ。わたしは現世喰って会った事ないですけど、とっても怖いんでしょお? 早くみんな助け出して、ここで穏やかに暮らせるといいですねえ」
「ねー。野菜育てて、木を植えて……いいねえ、楽しいねえ」
太陽が高くなって、日差しは心地よい。これが夏になるととても暑くなるのだが、その頃には谷中が青々とした木々に覆われて、日陰も増える。その頃の美しさもまたひとしおである。
アクナバサクたちがそんな風にのんびりしていると、ホネボーンがやって来た。
「何をしているんです」
「憩いまくってるんだよ」
「はあ」
「お前は何してたの」
「情報の整理です」
そう言うと、ホネボーンは手に持った杖をさっさと振った。すると空中に地図の様なものが現れて、それが拡大されたり縮小されたりして、丁度いい大きさで止まったら、今度はあちこちが色分けされた。
「先日の戦いで得た情報を元にこれをアップデートしました。魔王谷がここ。先日の現場がここ。人間たちの壁がここで、現世喰たちの軍団がこの様に分布していると考えられます」
「ほーん」
魔姫たちを救出する戦いで、幾度か黒甲冑の様な知性と言葉を得た現世喰と戦った。その度にホネボーンはそれらから情報を得続けていた。表情も変えず、淡々と現世喰に苦痛を与え質問を繰り返すホネボーンを見て、魔姫たちは勿論、アクナバサクもちょっと怖くなったものである。
しかし、その甲斐もあって、谷の領土をどう広げて行くかという方針が立って来た。現世喰の軍団とかち合わず、かつ人間たちの方にも広がらない様に調整する事が出来る様になった。そのせいで、やがては海に行き当たりそうだという事も予想されている。
「この青いのが海だな?」
「そうです。谷の川が次第に広がって、やがてここに流れ込むと予想されます」
「わー、楽しみだな。そうなると遡上して来る魚とかいるんじゃない?」
「その可能性はありますが、まあ希望的観測の域を出ません」
「でも写し絵マニアが海にまで勢力圏を伸ばしているとは考えられなくない? だとすれば海の中はまだお魚天国の筈だぜ」
「現世喰です。それも希望的推論に過ぎません。実際どうなのかは見てみなければ」
「ま、先のお楽しみって事だネ」
「はあ」
「わたし、海って初めてですぅ。とっても広いんですよねえ?」
とナエユミエナが言った。
「わたしも知識でしか知らないんだよね。だってこの領地に飼い殺しにされてたわけだから、はははは! 切ねえ」
とアクナバサクは急にしょんぼりしてしまった。ナエユミエナがその頭をよしよしと撫でてやる。
ホネボーンは地図の一部を杖でさした。
「ともかく王様、当面はこの地域を中心に植樹を行いますが、川から水路を引いて来る必要があります。こういった事は魔姫にはできませんから、王様にご足労いただく事になりますが、問題ありませんか」
「ナイヨー。わたし頼られるの大好きだもん!」
簡単に元気を出すアクナバサクである。
太陽がまた少し傾き、もう夕方が近くなった。
ナエユミエナが夕餉の支度に立って行き、ホネボーンも自分の書斎に戻って行った。
レーヴァティとアルゲディも畑仕事を終えたらしく、農具を手にして、アクナバサクに声をかけて来た。
「王様、わたしたちはもう帰るよ」
「お前も帰るか?」
「わたしはその辺を一回りしてから帰るぜ。後でねー」
とアクナバサクは、そのまま二人と別れてぶらぶらと歩き出した。
さっきまでまだ太陽の光がそこいらを満たしていたと思ったのに、つるべ落としにすとんと宵闇が降りて来た。遠目に見る崖の魔王屋敷にはもう明かりが灯り、西の空は燃える様に赤く、天頂にはもう星が瞬き出した。
魔姫たちと一緒に過ごす時間も好きだけれど、こうやって一人できままに歩き回るのもアクナバサクは好きだった。
長い眠りから目を覚ましてから谷を復興させ、毎年少しずつ変わって行くのをしけじけと眺め、新しい発見をするのがとても面白い。
土が蘇った事で、眠っていた種たちがどんどん目を覚ましているらしく、昨年は見られなかった草の姿があったり、どこからか渡って来てそのまま定住したらしい鳥たちの姿があったり、谷は順調に命が増えている。同じ様に見えても、少しずつ違いがあるものだ。
すっかり暗くなって、西の空も黒に染まり、その中で無数の星がちかちかと瞬いている。谷から眺める星空は美しく、何度も見ているのに、見る度にアクナバサクは思わずため息が出る様な気分になった。
少しずつ屋敷の方まで歩いて行った。
木々の間を、燐光を灯した妖精たちが笑いながら飛び抜けて行く。アクナバサクを見つけると、きゃーっと嬉しそうな声を上げて、そのまわりをくるくると取り巻き、そうしてちかちかと光りながらどこかへ行ってしまう。
「じゃーねー。木にぶつかっちゃ駄目よー」
とアクナバサクは妖精に手を振った。
崖下まで来ると、そこまで屋敷の賑わいが聞こえて来る様だった。見上げた屋敷の窓には明かりが灯り、影がゆらゆらと揺れているのも見えた。
ほうと息を吐きながらそれを眺めていると、後ろから「あれ、王様」と声がした。振り向くとハクヨウが立っていた。
「おお、ハクにゃん。何してんの?」
「今帰って来たところ。宰相殿の研究室にいてね、見回りがてら歩いて帰って来たんだ」
「ぬはは、わたしも一緒だ。見回りがてら歩いて来たのだ」
それで二人は連れ立って屋敷への階段を上り始めた。
転移ポータルは便利だが、アクナバサクはよほど長距離の移動でなければ歩く事にしている。その方が谷のあちこちの出来事を把握できると思っているのである。魔人の体力ならば一日中走っていてもくたびれないのだから、谷の中を歩くくらいは何の事もない。
階段を上がって行くにつれて、谷の下流の方まで見通せる様になって来た。
満天の星の下で、森や丘陵がシルエットになって広がっている。所々に灯火が揺れているのは、妖精や精霊の仕業だろう。
また、村落の辺りには物好きな魔姫たちが屋敷とは別に暮らしていて、そこにも明かりが灯って、煙突からは煙が立ち上っているのも見えた。
そういうものを見ると、アクナバサクはここに生活の空気が流れて来た、と思い、むふむふと嬉しくなって来る。
「ご機嫌だね、王様」
とハクヨウが言った。
「わかるぅー?」
「うん。とってもにやにやしてるからさ」
「するよー。寂しかった魔王谷に、今じゃこんなに沢山の子たちが来てくれて、毎日暮らしを営んでるんだぜ? もう顔がにやけちゃって止まらないよ。戻らなかったどうしよう?」
「あはは……本当に感謝してるんだよ、王様」
ハクヨウがしみじみと言った。
「え? なにが?」
「なにがって……助けてくれた事、ここに連れて来てくれた事……今でもずっと仲間たちを助け続けてくれている事、全部にだよ」
「えー、そんな改まられると照れちゃうなぁー、もっと言って!」
「え、あ、うん、ありがとう、王様!」
「どういたしまして! いやっはっはっは、感謝されるのは気持ちがええのう」
いつものアクナバサクに、ハクヨウは苦笑した。このノリで来られると、何だか自分の感謝の気持ちも真面目なものではない様に感じてしまう。
尤も、こんなアクナバサクだからこそ、みんな気負わずに付き合えるのだろう。威厳のあるリーダーとは到底言えないけれど、親しみやすさは尋常ではない。
その証拠に、二人がバルコニーのある広間に入ると、既に集まって夕飯を始めていた魔姫たちがわっと歓声を上げた。
「あっ、王様だ!」
「王様、帰って来るの遅いわよ」
「先に食べちゃってますよー」
「こっちで一緒に食べよーよ」
「今日のシチューの味付けはあたしがしたんだよー、味見してー」
たちまちがやがやと魔姫たちに取り巻かれ、アクナバサクはけらけら笑っている。
「こらこら、アクナちゃんは一人しかいないんだぞー、はっはっは、モテモテで困っちゃうな、もー。気分は暴君じゃ、がはははは!」
事ある毎に暴君を気取りたがるアクナバサクだが、深い意味はないらしい。
キシュクがにやにやしながら呟いた。
「暴君はそのうち下剋上で滅ぼしてやるですよ、王様」
「なぬっ! おのれキッシュん、まだそんな事を企んでいたのか! くすぐりの刑にしてやるぞ!」
「うおわっ! ちょっ、こぼれるです! やめるです!」
両手指をわきわきさせながら近づいて来るアクナバサクから、スープ皿を守る様にしながらキシュクがぽてぽてと逃げ回る。魔姫たちはきゃっきゃっと笑っている。
魔姫が増えるにしたがって、閑散としていた広い屋敷にも生活感が出て、あちこちに飾りつけなどが行われるようになって、広間も華やかだ。
安置されているナエユミエナの神像にも、春の花や若葉がふんだんに飾り付けられているし、色付きの布などが天井から垂らされて、それが風に揺れている。
食事が済むとお茶が淹れられて、夜の憩いの時間になる。
部屋に戻る者もあれば、広間でおしゃべりに興じる者もある。
グリーゼやレーヴァティをはじめとした武闘派の魔姫などは、食後の運動をしようと屋敷の外に出て行ったりもする。
バルコニーに出たアクナバサクは、手すりに背中を預けて広間の方を見た。魔姫たちが楽し気に話し合っている。カードゲームやボードゲームに興じている者たちもある。
こういう場所に参加するのも、遠目に眺めるのも、アクナバサクは好きだ。つまり何をしていても楽しいのである。
うんと伸びをしてから、バルコニーの手すりに寄り掛かって、アクナバサクは谷の景色を眺めた。
星明りを押しのける様にして、向こうから月が上っていた。黒いシルエットだった森が、青い月明かりに照らされて、所々きらきらと光っている。いつの間にか流れて来た千切れ雲が、嫌にはっきりした陰影を持って山の向こうに居座っている。
まだ息を吐くとほんのりと白い。
目を閉じると、魔姫たちの笑い声と一緒に、谷から聞こえて来る様々な音が耳に入って来た。
葉擦れの音、獲物を追う狐の足音、ネズミが木の根をかじる音、誰かが枯れ枝を踏んで折った音、川の水が流れる音、猪の鼻息、牡鹿が木で角をこする音、梟の鳴声。
すべて命の営みの音だ。
「……よかったなあ」
呟いた。その言葉は夜風に乗って消えた。
不意に星が一つ、すっと尾を引いて夜空を流れて行った。
魔王谷の行く末を、ほんの少しだけ祝福している様だった。
アクナバサクは目を開けて、おしゃべりに混ぜてもらおうと広間の中に入って行った。
日々は続いて行く。
2章完結です。
中途半端ですが、ここで完結とさせていただきます。
色々と理由はありますが、一番大きいのは作品に対するモチベーションがなくなっちゃった事です。
世界設定とキャラの行動規範の設定を完全にミスり、世界が狭くなって、物語に奥行きを生み出すのが難しくなりました。
書いて書けない事はないですが、正直面白くできる自信もないですし、この話の先を見たいと作者自身が思えないのが非常に辛い。単純に書いていて面白くないので、恐らく時間も相当かかるでしょう。
また、最近はリアルも忙しく、執筆時間の確保が中々難しい為、その限りあるリソースをもう少し自分にとっても良い作品に割きたいと思いました。その為、今回は打ち切りという形にさせていただく事にします。
身勝手で本当に申し訳ございません。何とか次回作でもう少し広がりのある世界に読んだ人を連れて行ける様に頑張りたいです。もしかしたら、魔王谷のキャラたちもスターシステム的に顔を出すかも知れません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
もしよければ、次回作でもお付き合いいただけると嬉しいです。




