4-5 意外な経歴、新たな脅威
五 意外な経歴、新たな脅威
「爆発事故の、真相を求めて……?」
ここまでのやり取りがあまりにも予想の斜め上だったためか、ベンとクルトは顔を見合わせた。特にクルトは目をぱちくりさせ、いぶかしげに呟くばかり。
一方、ベンはすっかり「神の奇跡」で納得したようで、腕を組んで目を閉じ、何度もうなずいている。
「ふむ、なるほど。当時起こったことの詳細が知りたくて、あの爆発から生還した俺を探し、この街にたどり着いたと……。そういうことでよろしいですかな、司祭様?」
「ええ……。しかし」
物わかりがいいベンの言葉に接し、にこやかにうなずいたイズキールだったが、ふと酒杯に満たされたワインに浮かぶ波紋に目を落とすと、真顔になって呟いた。
「どうやら、お二人からゆっくりとお話をうかがっている時間は、多くないようですね……?」
ワインの波紋を見つめていたイズキールは、顔を上げてベンの目を見た。
時間が多くないというのは、帝国軍がすぐそこまで迫っているという意味である。
そう言うイズキールの丸いメガネの奥では、褐藻の色をした瞳が、ランプの光を受けて煌々と輝いて見える。ベンは思わず、その輝きに見入ってしまいそうになりながら、こくりとうなずいた。
「いかにも……。帝国軍はすでに、城門を突破したそうです」
帝国軍による侵攻は電撃的に進んでいる。だが現在はまだ中央街区の方に集中しているらしく、その矛先はいまだ、東端に位置する第十七区にまで及んでいない状況である。
だがもし、周辺の貧民街にまで戦火が及ぶのだとしたら、まっ先にこの第十七区が標的にされるのだろう。過去の因縁から、ベンはそう踏んでいる。
はっきりとした確信はなかったが、総指揮官セルヴェラスが再び乗り出してきた以上、三年前の因縁があるこの街に含むところが、必ずあるはずだからだ。
セルヴェラスを知るベンは、彼ならきっとそうするだろうと予測していた。そのために避難所を早期に開設し、準備もしてきたのだ。
ゆえにベンは、先ほど聞き分けのない老人に示したような鋭い眼光を、再びその瞳に輝かせた。
「しかし……。むしろ先ほどのお話で、俺はますます自信を深めました」
「自信……とは?」
「いずれここにもやってくるであろう帝国の奴らを、この街から叩き出すことに対してです!」
自信満々そうに胸を張ったベンは、鼻息荒く、拳を突き出して、いきなりそんなことを言いだした。
普段からこれを聞かされているクルトは、また始まったかとばかりにため息をつくが、旅の道すがらで帝国の軍事力を見聞してきたイズキールとしては、さすがにその大言壮語に対して、眉根を寄せずにはいられない。
「お待ちください、ご主人……。帝国は強大な兵力を擁して、この都市の攻略に臨んでいるはずです。それを叩き出すなど……そう簡単にいくはずが」
ベンの過度ともいえる自信を危ぶんだイズキールは、その計画が絵空事に近いことを説こうとしたが、もはやベンの耳には届かなかった。
「いいや、俺たちにも勝ち目はあります。確かに若い者の大半が守備隊に志願したせいで、兵力は不足していますが……この街区の入り組んだ路地を逆手にとって立ち回れば、敵に相当の出血を強いることができます――!」
そればかりかその自信の根拠となった計画で、ベンは逆にイズキールを説き伏せようとしてくる。
カウンターから身を乗り出し、拳を握りしめて今後の方策を力説するベン。複雑そうな顔のクルトを尻目に、自信に満ちた作戦計画が続々と出てくる。
それを目の前で聞きつつ、ワインが満たされた酒杯を両手で包んだイズキールは、上気したベンの顔色を眺めながら考えた。
(圧倒的な帝国軍の力を前に、絶望に飲み込まれまいと……。ご主人はこの状況においてもまだ、死中に活を求めようとしておられるのですね……)
ますます熱を帯びるベンと、それを迷惑そうに眺めるクルトの顔を見比べながら、イズキールはこの状況にあたって自分はどのように行動すべきか、迷いを抱きはじめていた。
(わたしには、これ以上無辜の民を害してはならぬという、不戦の誓いがある……。しかし、だからといって「旅人なので無関係だ」と、絶望の苦しみにあえぐ住民たちを見捨て、この地を去ってよいのか……)
不戦の誓い――。それこそは、イズキールがみずからに課した重き務め。
それは上からの命令に従うまま、罪のない異教徒を数多く害してきた自分を戒める、神との誓い。
もはや人を殺すまいとの決意を示すため、剣には特殊な鎖で作られた封印が施されており、引き抜こうとしても抜けないのである。あることをしないと、解けない仕組みになっていた。
さらに剣身からは刃を削り取っていて、なまくらにするという念の入れようであった。
その一方で、聖職に叙され神の剣を振るう資格を持つ自分は、神の道を伝え不条理と戦う義務を負う者。その義務は軽くない。
不戦の誓いを遵守するか、住民の側に立って帝国と戦うか。イズキールは迷うあまり、左手で握ったままになっている剣に、再び視線を落とそうとした。
だがちょうどそこで、自分の説明が終わり、顔を上気させたベンが、イズキールに感想を求めてきた。
「――というのが、今の計画なんですが、司祭様はどう思われますかな?」
「いや、わたしはまだ、戦うなどとは……」
ベンは説明を進めるうち、すっかりイズキールが一緒に帝国と戦ってくれるものだと思い込んでしまったらしい。言いよどむイズキールを見かねたクルトが、助け船を出してくれた。
「ちょっと座長……。まだ司祭さんは、一緒に戦おうとは言ってくれていないんですよ? この街と因縁があるにしても、そもそも帝国とは無関係な旅人なんですし……」
「う、うむ……。まあ、それもそうか。だが、帝国の奴らが旅人を見逃してくれるとも限らんぞ? ここは戦うべきか守るべきか、司祭様のご意見をうかがうべきじゃないか?」
「できれば、作戦計画を洗いざらいしゃべる前に、そうしてほしかったです……」
思いなおして意見を聞く気になったベンと、ため息を吐きつつもこちらを横目で見るクルト。
だがそんな彼らを前にしても、イズキールはいまだ、迷いを捨てきれずにいた。
しかし、時間的な猶予はもう、残されていない。正直なイズキールの心は「戦え」と叫ぶ。
そう、できることならば、一緒に戦いたい。罪のない避難民を救うのが、聖職にあるおのれの道であろう。
不戦の誓いは、そもそも何のためか。無辜の民をこれ以上殺めない、そのためではなかったのか?
「わたしは――」
しばらく間を置き、イズキールが重々しく口を開いた、まさにその時だった。
ドンドンドン! ……ガチャ! チリンチリン!
広間の玄関扉が乱暴に叩かれ、ついで、荒々しく開けられる音。
それを契機に、カウンター席での会話は急に中断させられた。
あの聞きわけのない老人が担ぎ込まれてから数十分の間、誰も開ける者がなかった大広間の玄関扉。
それが急に、大きなノック音がしたかと思うと、応答を待たずに押し開けられたのだ。
「おい、大丈夫か……しっかりしろ!」
「ちくしょう……。あいつら……よくも……」
大きな木製のドアを開けて入ってきたのは、二人の若い男たち。来客を告げるベルの音が、ドアが開くと同時にけたたましく響く。
敵から身を隠すためか、彼らは二人とも夕闇にまぎれることのできる、暗い色の服を着ていた。
そして、そのうちの一人はどこかに傷を負っているらしい。二人で支え合い、よろめきながらもどうにかここまで来たのである。もう一人の男は、なおもケガ人を元気づけようと声をかけ続ける。
「おい、帝国のやつらがどこで見ているかわからん! 早く扉を閉めろ!」
外に灯りが漏れることで帝国軍に避難所の位置が発覚しないよう、広間は鎧戸を閉め切っている。広間にいた誰かが発した焦りの叱咤と同時に、駆け寄った二、三人の男たちによってドアが閉められた。
入ってきたのは、三十歳くらいの職人と、若い商人のふたり組。職人の方は息も絶え絶えで、腕に重いヤケドを負っている。一方で商人の方は、それほど大きなケガをしていない。
「……すまん。俺はいいから、彼を早く、治療してやってくれ」
商人はそう言うが、彼もところどころ小さな傷を負っているらしい。二人はここまで全力で走ってきたらしく、すぐにへたり込んでしまった。
この商人は中央街区に滞在中、帝国軍に包囲されたが逃げ遅れ、この付近に隠れていたのだという。昨日ようやく、この酒場にたどり着いたのだが、助けてくれたことへの感謝の気持ちとして、今回の偵察への同行を申し出たのである。
商人の熱意に負けたベンは、若手の職人を補助としてつけ、偵察を依頼した。依頼を受けた彼らは、中央街区の方へ偵察に行っていたのである。
その後、夕方になっても音信不通になっていたが、ようやくここまで逃げ延びたのだ。
カウンターから彼らを目にしたベンは、急に表情を引き締め、険しい顔つきになった。
「……少し失礼。偵察に出していた若いのが、戻ったようです」
ベンはそう言って軽く頭を下げ、話を中断せざるを得なかった非礼をイズキールに詫びると、そのままカウンターを出て、話ができる若い商人の方に向かっていった。
「そんなら、重傷者は俺の担当というわけだな」
そうなると、大ケガをした職人の面倒をみるのはクルトの役目ということになる。やや面倒くさそうに、少し伸びをしたクルトは「よっ」と掛け声をしつつ椅子から降りると、いつもの不真面目そうな顔はどこへやら、生き生きとした表情で、テキパキと指示をしはじめた。
「おい、アンナ、スーザン! 水とナイフを持ってすぐに来い! シェリルは薬草と包帯の準備だ。厨房の上の棚に保管してあるはずだぞ!」
「――あ、ハイ!」
急に飛んできた指令に、飛び上がりながらも返事をするアンナたち。厨房で休憩のお茶をしていたアンナたち三人をすでに確認していたのか、クルトが与えた指令はまさに的確であった。
応急の薬品を保管した場所も、事前にきちんと把握している。見ていたイズキールは、舌を巻いた。
「司祭さん、こいつのヤケドはヤバい。悪いが傷口を刺激しないように、静かに起こしてくれないか」
「――承知しました」
左手に持っていた剣を素早く剣帯に戻し、椅子から立ったイズキールは、クルトに指示されたとおりに職人の左腕をかばいながら、ゆっくりと抱き起こしてやった。
左の袖は火が燃え移ったためか、すでに引きちぎられて左腕が露わになっている。彼のヤケドはかなり重く、黒く焼けただれた皮膚が垂れ下がり、膿んで異臭を放ちはじめていた。
用意周到なことに、クルトは片手に安酒の瓶を持っている。彼は瓶をラッパ飲みして安酒を口に含むと、傷口に向けて霧状に吹きかけた。
「お父さん! 水とナイフを持ってきたわ!」
暗い色の金髪をなびかせ、アンナがコップに入った水とナイフを持って駆け寄ってくる。少し遅れて、すり潰した薬草入りの缶と、薄汚れた包帯とをそれぞれ持ったスーザンとシェリルが走ってきた。
よし、と応じたクルトは、受け取ったコップを職人の口につけて飲ませてやりながら、ナイフをイズキールの方に差し出した。
「戦場におけるケガ人の治療なら、司祭さんの方がうまいはずだぜ? その『神聖騎士団』の軍装が、本物なら……ね」
「……旦那様はご存じでしたか、この軍装を」
「最近この辺じゃ見ないけどな。若い頃にゃ吐きそうになるほど、見慣れたもんさ」
クルトとそんなことを語り合いつつ、言われるままにナイフを受け取ったイズキールは、スーザンから渡された薬草の缶に施された封印を器用に切り取って蓋を開け、ナイフをそのまま薬草の缶に突っこみ、ゆっくりとかき混ぜる。
その途端に立ちのぼってくる、薬草の甘く刺激的な匂い。缶の底に溜められた獣の脂が、乾燥した薬草とほどよく混ざり合っていく。
「――ところで旦那様。わたしからも、伺いたいことがあるのですが」
獣脂と混ぜ合わせた薬草をナイフに取り、職人のヤケドへ丁寧に塗っていたイズキールは、患部から視線を外すことなくクルトに質問を投げかけた。
クルトも職人の口につけたコップから目を離すことなく、その質問を受ける。
「ん? ああ、いいぜ。俺に答えられることなら……」
「ありがとうございます。もしや旦那様、本屋を開店する前はどこかの軍隊か傭兵部隊などで、小部隊の指揮官をした経験が、おありではないでしょうか……?」
イズキールの質問を受けたクルトは、少し黙っていたが、やや間を置くと、質問には答えず逆に問い返してきた。
「――どうして、そう思うんだい?」
内心でその問いが的を射ていたことを確信しつつ、イズキールはその質問に答える形で、そう考えるに至った理由を語った。
「先ほど……酒場のご主人と『敵の規模と位置』について話しておられた際、ご主人は『それが分かれば、押し返せるか』とお尋ねでした。その問答からあなたがかつて有能な指揮官であり、卓越した指揮能力を妬まれたがゆえにある筋で『危険人物』とされ、ご主人とともに軍を追放されたのでは……そう考えました」
「…………」
「そしてもうひとつ。先ほど旦那様は、負傷したこの青年の救護を三人の少女に命じる際、この上なく的確な指示を、手短にお与えになりました。この能力こそ、戦場における対処法を熟知した、前線指揮官に必要な――」
イズキールがそこまで言ったとき、クルトは横でじっと見ていたアンナの方を向くと、持っていたコップを彼女の方に差し出し、優しい口調で指示した。
「もっと水を持ってきてやれ。それとスーザン、シェリル。この包帯を患部に巻いてやってから、できるだけ涼しい場所にこいつを寝かせてやるんだ。いいな?」
そう言って立ち上がろうとするクルトを見て、空いたコップを受け取ったアンナが、不安そうに尋ねてきた。
「えっ……。お父さんはどこに行くの?」
「ああ、うちの居候の司祭さんに、見せたいものがあるんだ。なあに、少しの間、二階に上がるだけさ」
そう言いつつ、イズキールと目を合わせるクルト。その視線には「いいだろう?」といった、なかば強制的に同行を求める意味合いがこめられている。
もとよりイズキールには、それを拒絶する理由がない。黙ってうなずき、先導するクルトに従って歩き出した。
「し、司祭様っ……」
人見知りのアンナはその場に立ち尽くすばかりで、イズキールに声をかけようとしても間に合わず、黙って二人を見送ることしかできない。イズキールはもう一週間以上、本屋に居候をしているが、アンナはまだ彼と会話をしたことがなかったのである。
それほど重症な男性恐怖症のアンナだが、いつ帝国兵が踏み込んでくるかもわからない状況の中、女子供が圧倒的に多い広間から男性が二名も姿を消すことには、底知れない不安を感じた。
「おーいアンナちゃん! もっと水を持ってきてよー!」
「あ……うん。ちょっと待ってて」
水を求めるスーザンの声に答えながら厨房へと歩き出したアンナは、もうひとりの生還者である商人から話を聞いているベンの方に、思わず視線を向けた。
ベンは片膝をつき、腕の傷をかばいながらへたり込んでいる商人をいたわりながら、中央街区の状況を聞き出しているらしい。
そのとき、ベンの重々しくも深刻そうな声が、アンナの耳にも届いてきた。
「――なんだと? 帝国軍の中に、魔術師がいるだと?」
その声を耳にした周囲の避難民は誰もが、驚いた表情でベンの顔に視線を集めた。そして「魔術師」という単語とともに、動揺のざわめきが広がっていく。
当のベンは声をひそめたつもりだったのだが、もともと大きい地声が仇となった。「魔術師」という脅威の存在が、動揺とともにあっという間に広がっていく。
だが、避難民たちがざわついていることを露ほども知らず、ベンはなおも蒼白な商人の前で、片膝立ちの尋問を続ける。
「お前が見たのが魔術師だというのは、確実なのか……?」
「は、はい……。帝国兵の奴らが引き連れていた、汚くてみすぼらしい男たち……。あいつらがモゴモゴと、何かしゃべったと思ったら、手から、真っ赤な火が飛び出しまして……」
「手から、真っ赤な火が飛び出した……だと」
魔術師とみられる男たちが放った火は、一瞬で燃え広がったのだろう。その火に追われてきたためか、腕に大ヤケドをした職人ほどではないものの、商人も軽いヤケドを負っており、服もところどころ焼け焦げている。
幸いにもこの街区にまでは、戦火が広がっていない。だが偵察に出ていた彼らの負傷は、その脅威が思ったより近く、また確実に存在していることを示していた。
(残虐で狂信的な帝国兵だけじゃなく、魔術師までお出まし、か……)
三年前にリーヴェンスを攻めた帝国軍はどこか楽観的で、包囲・封鎖すればこの程度の都市などすぐに降参するだろうという意識が、軍使や捕虜などからも垣間見えたものだ。
だが、今回は違う。帝国は本気だ。今度こそリーヴェンスを、この世から消し去るつもりなのだ。
(セルヴェラス……。貴様は、それほどまでに変わってしまったのか……?)
険しい顔つきで眉間にしわを寄せ、そのままゆらりと立ち上がったベンは、尋問の最後にポンと優しく肩を叩き、若い商人への感謝とねぎらいを口にした。
「……よそ者の俺たちに、よく伝えてくれた。大盤振る舞いはできないが、あとで飯をおごろう。ゆっくり休んでくれ」
「は、はあ……」
しかし、ねぎらいを受けた商人の方が戸惑ってしまうほど、ベンの表情は険しく、苦渋に満ちている。受けた衝撃が大きいことがすぐに見てとれた。
商人と周囲の避難民たちが怪訝そうな顔で、黙ってベンを見守る中、立ち上がった彼は脱力したような歩みでカウンターの方に向かうと、ゆっくりと厨房の奥に入っていく。
薄暗い厨房の奥には、万が一の戦闘に備えてひと振りの大きな剣が用意され、無造作に立てかけられている。ベンが長年、たゆまぬ鍛錬と自己防衛のために使ってきた、両手剣であった。
だが厨房に入ってきたベンは、使い慣れた剣には一度目を落としただけ。すぐに視線を上げ、その上の壁面の方を無言で見上げた。
「…………」
かまどの煤と油汚れで黒く染められた壁面に、赤い棒のようなものがくくりつけられている。
だがそれは、薄暗いので棒のように見えるに過ぎない。暗さに目が慣れてくると、それが巨大な両手剣であることがだんだんわかってくる。
普段使っている剣よりも少し大きく、聖印と少しばかりの装飾が施された、赤い鞘の両手剣――。
眉間にしわを寄せたままそれを見上げたベンは、重々しい声で、剣に呼びかけるのだった。
「まさか、お前の力を借りる日が、また来ちまうなんてな……」




