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天才令嬢アリス様が征く異世界パーフェクト攻略記  作者: 三色ライト
4章 神の街編

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89話 エッチですわね!

 沼地を何時間もかけて歩く余裕はないからととりあえず飛んで移動することに。わたくしが2往復半するのだから疲れは溜まる一方。これはユリアンとロマンの家でお昼寝させてもらわないといけないわね。


「アリス様……お疲れのところ申し訳ないのです……」


 最後になったユリアンを抱えて飛翔。そんなに疲れが顔に出ているかしら。一度死んでみないとわからないことだけれど、死ぬと疲れるのね。身体が重たすぎるわ。


「いいのよ……ただちょっと部屋で休ませてちょうだいね」


「は、はい! もちろんなのです。お花の納品等は済ませておくのです!」


 ユリアンに相当気を遣われているわね。あぁでもそんなことを考える余裕もないわ。今はただ飛んで家まで帰りましょう。難しいことはこの疲れを抜いてからですわ。


 ユリアン&ロマンの宿に到着するとすでにお布団を敷いていてくれた。ありがとう、柚子。


「じゃあ……少し寝るわね」


「はい……! おやすみなさいませ、アリス様」


「報告は2人で行ける? 私も行こうか?」


「いえ! 柚子さんはアリス様に付いていてあげてください」


 みんなに気を遣われて……なんだか悪いことした気分ね。死んだのはまぁ悪いことなのだけれど。


「アリス様……良かった……」


 まだ寝てはいないのだけれど、柚子はどうやらわたくしが即落ちしたと思っているようね。


「アリス様がいない世界なんて……いらないですもん」


 ……なんかサラッと怖いわねこの子。聞かなかったことにしましょうか。


「【魔弾】……絶対に許さない! 私が必ず斬ってやる!」


 どうやら対【魔弾】に関しては柚子のお尻に火がついてしまったようね。熱くなりすぎて暴走しないといいのだけれど。


 しばらく静かになったと思ったらしゅる……しゅる……と布の擦れる音が聴こえてきた。着替えているのかしら? 見たい……けど見たら狸寝入りをしていることがバレてしまいますわね。


 布の音も止み、しばらくすると……ごそごそとお布団の横から何者かが侵入してきた!


 えっ、な、なんなの!?


「失礼しますね、アリス様……」


 よ、良かった。柚子でしたわね。これで他のものだったらぶっ飛ばしているところでしたわ。でも柚子ったらお布団に入って何をする気なのかしら……。ちょっと……いやかなりいかがわしいわよ?


「むぎゅ……安心しますか? アリス様」


 抱きついてきた……!? 安心どころか気が気じゃなくなるわよ! 煩悩がフワァ〜〜って脳内から分泌されましたけど!?


「アリス様を安心させたいです……」


 その気持ちだけで十分ッ、十分だから!


「ずっとこの時間が続けばいいのに…………」


 身体がもたない! 死んですぐに抱きつかれるのは身体がもたないわ!


 しかもなんで服を脱いでいるのよ! まぁ執事服で抱きつかれたら少し痛そうだからそこの配慮なのでしょうけど……生肌面積が多くていやらしいったらありゃしないわ!


「アリス様……アリス様ぁ……」


 えっ……もうどうしようかしら。襲う? 襲っちゃう? これもう襲ってもわたくし悪くないんじゃないの? どう考えても柚子が悪いでしょう、これは。


「生き返って良かったよぉ……アリス様……」


 ここまで想ってくれる人がいると嬉しいわね。でも流石に大胆すぎないかしら。こんなの……はしたない言葉だけれどエッチよ。


 柚子を背中に感じる。きっと今柚子は……泣いているのでしょうね。使用人を泣かせるだなんて、わたくしは主人失格ね。


 ごめんなさいね、柚子。わたくしが弱いばかりに泣かせてしまって。もう絶対に死なないわよ。


 わたくしの決意をよそに背中に寝息が当たるのを感じた。もう……柚子が先に寝てどうするのよ。


「おやすみ、柚子」


 チラッと見ると柚子は下着姿。やっぱりエッチすぎるわねこの状況。我慢しろと言う方が難しいですわ。でもここで暴走したっていいことはない。なんならユリアンとロマンが帰ってきた時になんと言えばいいか。

 ……というかあの2人は性教育をきちんと受けているのかしら。もし受けていないのだとしたら大変なことね。わたくしが自分を大切にすることを教えないと。いやでもあの2人はあの2人同士でしかエッチしないような気がしますわね……。ロマンにコソコソっと聞いてみましょうか。


 ロマンといえば取引よね。ロマンと柚子を、ユリアンとわたくしを2人きりにする作戦を練らないといけないわね。


 ……生き返ってすぐに考えることではなかったわね。わたくしも寝ましょうか。

 スゥ……と自然に意識が遠のいて行く。やっぱり生と死を行き来するのは身体に負担がかかりますわね……。





「ただいまなのです」


「しっ! アリス様が起きちゃうでしょ?」


 ……ユリアンとロマンが帰ってきたのね。1時間くらいはお昼寝できたかしら。


「「きゃっ!!」」


 ユリアンとロマンが叫び声をあげる。何か虫でも出たのかしら? ……ん? 妙に前方が柔らかいわね。


 チラと目を開けるとそこには柔らかな山が2つ。あぁ、柚子の胸ね。……ん? 柚子の胸!?


 ガバッと起き上がる。いつのまにか向かい合って寝ていたのね。柔らかかったですわ。


 ユリアンとロマンの方に目を向けると2人とも顔を真っ赤に染めて手を繋いでいる。


「……あらおかえり。どうしたの?」


「あっ……いえ! わかっているのです! 事後って奴なのです!」


「お、お邪魔しました! どうぞ続きを!」


 ロマンが赤面するユリアンの手を引き宿を飛び出して行った。寝起きで頭が回らないけれど……事後? ……って、


「とんでもない勘違いじゃない! どうなっているのよ!?」


 いやどうもこうもないわね。わたくしと柚子が抱き合って寝ていたのだもの。事後に見えても仕方ないわ。とはいえ勘違いも甚だしいというか、性教育を受けたかはわからないけれどしっかりと知識はあるのね。どう弁明すべきかしら……。


 なんだか色々な外的要因で頭が痛くなるわね。まずは……眠っている柚子を起こすところから始めましょうか。

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