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天才令嬢アリス様が征く異世界パーフェクト攻略記  作者: 三色ライト
4章 神の街編

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76話 成長したわね

「さて……あなた達がどれくらい成長したのか直接見せてもらいましょうか。わたくし自らね」


「アリス様がですか!? 私は準備万端ですよ!」


 柚子が元気いっぱいですというアピールをする。怪我明けで鬱憤が溜まっているのかもしれないわね。


「そうね。でも……この子達は強くなった。柚子1人では一瞬で負けてしまうかもしれないわよ?」


「うっ……確かに」


「柚子、そこで倒れているニコラを安全な場所に避難させなさい。ここの闘技場を使うわ」


「はい! 了解しました!」


 命じた通り柚子が手際よくニコラを安全な場所へと避難させる。さて、ユリアンとロマンの成長、見せてもらおうじゃない。


「始めましょうか。わたくしも成長したから……殺すつもりでかかってきなさい」


「「はい!!」」


「では……始め!」


 スタートの合図を出した瞬間に2人は一斉に姿を消した。なるほど……さすが忍者ね。隠密系の魔法かしら?


「『ストレージボックス』」


 ユリアンとロマンは武器で戦うタイプ。その成長を確かめるにはこちらも武器を構えた方が都合が良さそうですわね。

 何だかんだ買ってよかったアイテム部門1位、漆黒の大剣を構える。さぁ……どこから来るのかしら?


 ……左!


 キンッ!!! と高い金属音が闘技場に響き渡る。ロマンから先に突っ込んでくるのは初めて見る戦法ね。


「ふっ。バレバレよ? ロマン」


 短剣を防がれたというのに余裕のある表情のロマン。何かあるわね。


「『忍法:撫子斬り』」


「なっ!?」


 刃こぼれするのではないかと思うほど、漆黒の大剣に短剣を滑らせて手元に襲いかかってきた!


「くっ!」


 なんとか飛んで回避。……ということはここで!


「『忍法:那由多爆裂手裏剣』」


 那由多とは……また大げさな名前をつけたわね。数えようと思えばギリギリ数えられそうなくらいの数の手裏剣が宙を舞っている。おそらくロマンに気を取られている間に配置したのね。


「やあっ!」


 大量の爆発性を帯びた手裏剣が一斉にわたくしに襲いかかる。でも残念、わたくしは防御の魔法も身につけたのよ?


「『ダークネスシールド!』」


 闇の渦の盾。これなら大量の手裏剣も関係ない。盾に当たった手裏剣は連続大爆発を起こすけれど……わたくしにダメージを与えるには至らない。


「こんなものなの? まだまだできるでしょう?」


「当然なのです!」


「まだまだこれからですよ!」


 また隠密系の魔法……姿は見えないけど声で2人の位置はなんとなくわかったわ。


「『忍法:瞬身手裏剣』」


 何もないところから爆速の手裏剣が飛んでくる。速すぎて避けきれなかったわね。少しだけ手を怪我したわ。


「『応急手当て』」


 まぁこれくらいならどうということはないのだけれど、一本取られたわね。


「ロマン! 決めるのです!」


「うん! 行くよ!」


 ……何か大技が来るわね。


「『奥義:乱輝斬り』」


 白く輝くほどに加速した短剣の振り。ここまで近づいていたとはね。でも……


「はあっ!」


 この大剣ならなんとか受け止められるわよ?


「『奥義:潜影手裏剣』」


 そうか……両手がふさがったタイミングでわたくしの影から手裏剣を生み出す作戦だったのね。これに対応するには『絢爛の炎』の力技でごり押しするしかないわね。つまり……


「わたくしの負けよ。成長したわね、ユリアン、ロマン」


 そう言った瞬間、手裏剣がわたくしの手前でピタッと止まる。


「やったー! なのです! 勝ったのです!」


「うんうん! やったね、ユリアン♪」


 手を取りながらぴょんぴょん飛び跳ねる2人。そんなところはまだ変わっていなくて良かったわ。


「ん……むぁ?」


 あら、ニコラが起きたようね。


「おはようニコラ。よくこの2人をここまで育ててくれたわね」


「ぬあっ!? 師匠!?」


 鳩が豆鉄砲を食ったような表情で起きるニコラ。そんなに驚かせてしまったかしら? と思ったらいきなり腰に抱きついてきた。


「な、なんなの?」


「師匠〜! この2人はどういうポテンシャルを持っているのじゃ〜! たったの4ヶ月で妾よりレベルが高くなったのじゃ……。連携面でも化け物になっておるし……」


 確かにとんでもないわね。ニコラの教え方が良いのもあるでしょうけど、たったの4ヶ月でこれほどまでに成長できる人間なんていないはずだわ。連携面でも2人でなら柚子と同格くらいには育っているしね。


「それも貴女のおかげよ、ニコラ。よく2人をあそこまで育ててくれたわね」


「んむ……そんなにストレートに褒められると恥ずかしいのじゃ……」


 あら意外ね。褒められることが当たり前な世界で生きているのだと思っていたのに。


「さて、これからわたくし達はどう行動しましょうか。とりあえず今日はもう休むとして、明日からまた魔王討伐に向けて動き出すわよ」


「「「はい!」」」


 柚子もユリアンもロマンも同意見のようね。1人不満顔なのは……


「妾の稽古はつけてくれないのじゃ……」


 ニコラね。まぁそれは……ごめんなさいというしかないわね。悪いけど利用するだけになってしまったわ……。


「あとニコラ、明日からちゃんと紙面にて【イリス】の政治状況についてまとめたものを送ること。わたくしからもちゃんと指示を出すわ」


「は、はいなのじゃ……」


 我ながら鬼ね。でもまぁ必要なことですし……心を鬼にしましょう。


「あ、次は【ケークス】の街がオススメなのじゃ」


 意外にもニコラからオススメが飛んできたわね。


「なぜかしら?」


「ユリアンとロマンを育てたからついでじゃが、柚子の神器に神を入れるなら【ケークス】と思ったのじゃ。あそこには神が沢山おるのでな……。神と音楽の街じゃ」


 なるほど……柚子を強化できるということね。


「やったー! ついに[ムラクモ]に神様を入れることができるかもしれないんですね♪」


 喜ぶ柚子にほっこりする。


「そうね……なら次の目的地は【ケークス】としましょう」


「「「はい!!!」」」


 誰一人として反論する者はいなかった。

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