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241『エルドランとの商談2』

「いかがでしょう?

 取り扱っていただける商品になり得るでしょうか?」


「もちろん! もちろんですとも。

 こちらを私どもに預けていただけるのでしょうか?」


 エルドランが必死の形相でアンナリーナを見つめている。


「はい、もちろんです。

 フミラシェさんとお話した時に、冒険者ギルド以外はこちらにお任せしようと思っていました」


「それは……

 思ってもみないほど良い取り引きを結べそうです」


 エルドランの頭の中で、猛烈な勢いで金勘定が行われている。

 アンナリーナの持ってきたこの2つの商品は、絶対に売れる。

 この町にも魔力を持たない獣人は一定数いるのだ。

 そして魔力はあるが、それほどの魔力値しか持たないものが野営中の魔力の節約のために火を起こす道具としても売り物になるのではないかと頭を回転させる。


「この【たもくてきらいたー】と言うものは、いかほどの数、購入させてもらえますか?」


「今ここには100個ありますが、追加はいくつでも受け付けます」


 それを聞いたエルドランが満足そうに頷いている。


「では、今すぐにもう100、と言うのは無理があり過ぎますかな」


「大丈夫ですよ」


 アンナリーナはインベントリに手を入れて、ダンボール箱を引っ張り出す。

 インベントリから出した瞬間、アンナリーナの手に加重がかかる前にテオドールの手が箱を持ち上げた。


「これで合計200本。

 確かめて下さいね」


 エルドランが、側に控えていた職員にサッと合図すると、素早く近づいてきて、手際よく数え始めた。


「はい、確かにございます。

 それでリーナ嬢、卸値の事なのですが」


 正直言って、アンナリーナにはどのくらいの値段をつけたら良いかさっぱりわからない。


「そちらがどの位の価値を見出しておられるのか、教えていただきたいですわ」


「そうですね……」


 エルドランは腕組みをして考え始めてしまった。

 この【たもくてきらいたー】と言う魔導具は今までにない画期的なもので、爆発的ヒット商品になるのは間違いない。

 エルドランの商人としての勘がそう囁いている。


「リーナ嬢。

 私は、この商品は将来的に広く流通させたいと思っています。

 なのであまり高価にはしたくない。

 ただ消耗品のようなので数を売ることはできるでしょう。

 この【たもくてきらいたー】銀貨5枚でいかがでしょうか?」


 銀貨5枚……【異世界買物】で¥98で買ったものが¥5000だ。

 ちなみに【異世界買物】はアンナリーナの魔力値が対価となるため丸儲けである。


「え……っと。

 それで大丈夫です。

 どちらかと言えば、いただき過ぎではないかと」


「では【たもくてきらいたー】はこの卸値で契約致しましょう」


 まずは1つ、商談成立である。


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