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53『決着!』

 アンナリーナたちと別れて、狼の群れ及びそれを操っているとみられるテイマーを滅する為に、ネロと彼の眷属スケルトンソルジャーたちは遭遇地点に向かっていた。

 アンデッドらしくない、その敏捷さはテイマーたちを混乱させ、森狼を恐れさせた。



「さて、我が主人の為にすべての命を刈り取るのだ!!」


 ネロの号令のもと、大剣を振り上げたスケルトンソルジャーが襲いかかる。

 本来ならまともに体当たりすればスケルトンなどバラバラになるはずが、受け堪えたスケルトンソルジャーの剣を受け、森狼の方がバタバタと倒れていく。

 ネロ自身は凶悪な魔法を意のままに操り、テイマーを狙い撃ちする。

 彼は死霊術師として最高のスタートを切った。



「後方から迫ってくるのは騎馬で15、これが先行で突っ込んでくる。

 馬がもったいないので、個々へ攻撃するわ。

 エアカッターやアロー系の魔法で無力化して。第2弾の歩兵?は私が一気にやっつける。

 最後の頭とそのグループは熊さんたちに充分に暴れてもらおうか。いい?」


「おう、任せとけ!」


「主人の望みのままに」




 盗賊団の本隊、前方で足止めされている商人の馬車に近づく騎馬隊のその男は、それらの状況を確認する事なく屠られていた。


 突然の仲間の落馬に、一瞬怯んだ盗賊たちが、そのまま突っ込んでくるが次々と落馬する者が出て、さすがに何かおかしいと考え始める。

 一度停止して、隊列を整えようかと考えたとき、またひとり落馬する。

 そしてその本人も、本人すら気づかないうちにその命を刈り取られて、胴体と首が離れていた。


 セトのエアカッターとレーザー、イジのエアカッターが面白いように決まっていく。

 それにアンナリーナが加わり、第一弾はあっという間に終わった。


「さて、次は私の番だね。一気にいっちゃうよ!」


 騎馬隊の全滅に、戸惑い気味に足が止まった15人を、アンナリーナの【圧縮】が襲った。


「うわぁぁぁ、何だぁ」


「ぎゃああぁーっ」


 容赦ない圧力が骨を軋ませ、肺を潰す。あっという間に無力化された盗賊たちは、生きながらぺしゃんこにされていく。


「何て凶悪な魔法なんだ……」


 本当は血抜きやサファケイトを使いたいアンナリーナだが、あとで王都での検分の時にいらぬ憶測をされないよう、今回は自重している。

 だから見た目はアレだが、殲滅魔法としては使い慣れた【圧縮】を使用したのだ。



 盗賊団の頭は騎馬のまま、踵を返して逃げ出そうとしている。

 アンナリーナは広域に結界を張り、彼らの退路を遮断して……あとは蹂躙だった。


「ボスだけ残して、あとは殺っちゃっていいよ〜」


 残った20人ほどはテオドールたちの獲物である。

 アンナリーナはと言えば、アマルを呼び寄せ何事か話している。

 そしてアマルがフヨフヨと高度を上げるのを満足そうに見つめていた。



 結果を言えば、テオドールたちの圧勝だった。

 先に撃って出たテオドールとイジ、そしてセトは純粋に闘いを楽しんでいる。

 テオドールの戦斧やイジの大剣、そしてセトの大剣と尾が唸りを上げる。

 相手の生死は不問という事で、彼らのテンションは上がっていた。


 その間にアンナリーナの密命を受けたアマルが、上空から頭を襲う。

 気配を絶って上空から触手を伸ばされれば、ヒトに出来ることはない。

 弱い毒と、強力な麻痺魔法をかけられて一瞬で無効化された頭を、その触手で持ち上げたアマルが戦さ場を離れたことに気づいた盗賊はいなかった。


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