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書籍化の打診が来ています -出版までの遠い道のり-  作者: ダイスケ
その他の章:いろいろとおまけ

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46話:電子書籍あれこれ

電子書籍にまつわる個人的体験のあれこれ。

今日は電子書籍について、いろいろと聞きかじったことや個人的体験を呟いてみたいと思います。


「紙の時代は終わりだ。これからは電子書籍の時代だ」と言われ始めてから、ずいぶんになります。

実際、出版業における電子書籍の売上割合は伸び続けていますし、紙の売上は落ち続けています。


ですが、その比率が逆転しそうな様相は一向にありません。

電子コミックスにおいては違法サイトが猛威を奮っておりますし、小説ではそもそも紙の質感が好き、という保守的なお客さんも多いようです。(自分もその1人です)


が、そうしたマクロな分析は他のデータを豊富に持っておられる方々にお任せするとして、ここでは個人的な体験として電子書籍にまつわるあれこれを書ければと思います。


「異世界コンサル株式会社」は、出版社との交渉段階から「電子書籍を紙と同時発売」にして欲しい、とお願いしていました。

ビジネス書では比較的よくあるケースですが、ラノベ界隈ではわりと珍しかったのではないでしょうか。


これは戦略的な理由というよりも、個人的な体験に即してのものです。

なにしろ部屋の本棚がミッチリと詰まっておりまして、新刊を購入する物理的なスペースがない・・・

本好きの人には、よくある光景と想像いただけるかと思います。


物理的空間には限界がある。買うと捨てねばならない。しかし捨てたくない。

「今は読まないけど後で読み返すかもしれないし・・・」の典型的な「捨てられない人症候群」に陥りつつ「地震で倒れてきたら絶対死ぬ本棚」を死んだような目で眺める日々が続きました。


解決の福音となったのが、電子書籍の登場です。

タブレットやPCで何十冊でも何百冊でも持ち歩いて読める!というのは文字を読まねば落ち着かない活字中毒患者の一員にとって、全てを解決してくれる魔法の杖に思えたのです。

いろいろと現行の仕組みに小さな不満はありますが、その解決は各企業様にお任せするしかありません。


さて、ここからが本題です。

ずいぶんと我儘を主張した結果の異世界コンサル株式会社の電子書籍同時発売でしたが、一定期間が経つと電子書籍はキャンペーンがうたれるのですね。


電子書籍は再販制度の外だから、なのでしょうか。何割引きとか1冊100円とか、とにかく驚くばかりのバーゲン価格で販売されていきます。

これまでは顧客として、また生活費における書籍係数高めの活字中毒患者として大変にありがたく思っていたのですが、いざ自分が売られる側に立つと、いろいろと気になることがでてきます。


疑問その一

割引販売されたら印税はその分下がるのだろうか?


私のような兼業はともかく生計を書籍に頼っている専業作家さんにとっては大変な問題です。

文字通り生死に関わります。

100円で叩き売られて印税が10円になったら毎日冷凍うどんを啜っても生きていけません。


いろいろと調べたり自分の体験に照らすと書籍サイトで割引されたからといって著者印税が下げられたりはしないようです。今のところは、ですが。

例えば世界一の通販サイトでは出版社にも定額を支払い差額を自社で負担しているようですね。

他の通販サイトと競い合う上での広告宣伝費の一部と割り切っているように見えます。


しかし、他のサイトを駆逐した後も現在の印税差額を負担する体制が続くかはわかりません。

市場独占となれば横暴に振る舞うのが流通の常ですから。

競争的環境を維持するためにも日本ローカルの書籍通販サイトの奮起を期待したいところです。

(理屈はわかりつつも、ついAM◯Z◯Nを使ってしまいます。便利なので・・・)


疑問そのニ

こうした販促キャンペーンは著者の断りをいれて行っているのだろうか?

結論から言うと、著者への断りは”一切”ありません。


ある日「へー。幻冬◯が電書フェアやってるのか」と軽い気持ちで自分のAM◯Z◯Nのページを開いてみると電子書籍が半額になっているのです!


「え!」と慌てて他のサイトはどうなっているのか調べてみましたが電子書籍販売サイトというのは思ったよりも数があるのですね。


b◯◯kwalker、楽◯、h◯nt◯、DM◯あたりまでは聞いたことはありましたが、B◯◯KLive、ReaderSt◯re、eb◯◯kjapanなど電子書籍販売サイトが戦国時代の様相を見せているのに別種の驚きを覚えました。※


このあたりの対応は版元によっても違いはあるようです。

電子書籍専門の出版社などでは事前連絡があったりキャンペーンから外してもらったりということができるとの情報をいただきました。


また、版元とは別に販売サイトで独自にうつ販促キャンペーンなどもあるらしく混沌とした現場の実態が伺えます。


疑問その三

電子書籍のキャンペーン価格は他のサイトでも共通なのだろうか?

これも結論から言うと、共通ではありません。違いがあります。

書籍という、どこの店舗でも同じ価格の商品に慣れていると違和感がありますよね。


各サイトの価格を調査していて興味深かったのは、例えば価格半額!としていても「紙の書籍の半額」か「電子書籍の半額か」で価格帯が2通りに別れるのですね。


このあたりは版元との契約の問題か、あるいは単純に販売サイトの設定の問題なのか。

電子書籍をめぐる混乱から考えると単純なオペレーションの不徹底という可能性も捨てきれません。

機会があれば原因の調査をしたいところです。


価格比較調査をしていて、ちょっと面白かったのはDM◯のサイト。

他のサイト価格より「1円だけ」安いんです。「よそが100円ならうちは99円!」とうちだす量販店の価格付けのロジックのようですね。

常日頃から、かなり競争的価格で勝負しているのであろうことが伺えます。


最後に、電子書籍でもうひとつ楽しみにしていることがあります。

通常、著者はどのくらい自著が売れているか、というデータは入ってこないのですが電子書籍は実売印税なので数字がわかるのですよね。


電子書籍と紙媒体の比率はおよそ1:10だと言われていますから、10倍すれば実際に売れた冊数を想像することができる、かもしれません。

結果がわかるのは数ヶ月後なので、今さらどうにもできないのが難点ですが。


なろう作家さん達の作品の電子書籍戦略については、今後とも着目していきたいと思います。

という内容を、今朝、電子書籍で半額キャンペーンになっているのを見つけて書いてみました。

いやあ、ビックリしますよ。


※企業名についてはできるだけ伏せておりますが、後ほど消すかもしれません。


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