友人からの秘密兵器
ディルクは私が起きるまで待ってくれたようだが、ギャオオス!という腹時計目覚ましで目が覚めた。恥じらうディルク。起き抜けだが、すぐに頭が働いた。
「………ごめん」
「いや、むしろ私がごめん!寝ちゃってた!お腹すいてるよね!すぐ用意するから!」
キッチンにダッシュしました。今夜はシチューなんですぐ温めて出すことができました。寒いと温かいのが美味しいですよねー。
さて、お風呂に入って、お楽しみタイムですよ。準備が整った所で、お風呂からディルクがでてきました。固まってます。ですよね。
「ロザリンド?」
「…に、にゃあ」
だ、駄目だ!試しに頑張ってみたけどキャラじゃない!なんだか精神的ダメージがはんぱない!!
「………………ぐっ!」
ディルクが崩れ落ちた。
「ディルク!?」
ディルクはなにやらはぁはぁと胸をおさえて苦しそうだ。え?この魔具、特殊効果があったの?
「ディルク、大丈夫!?」
「うん……大丈夫。大丈夫だよ。俺には殺人的にかっっっわいい猫耳尻尾、しかもミニスカートもふもふ肉球付きロザリンドなんて見えてないよ!死ぬ!俺のお嫁さんが異常に可愛すぎて死んでしまう……いや生きる!」
どっかで自分が言ってたセリフである。ディルクの言った通り、今私には猫耳がついている。私の青銀の髪に合わせた耳と尻尾、肉球グローブにふかふかブーツ。そして、ミニスカートのフリフリメイド服は胸を強調する作りで、上から見れば谷間が見える。スカートもギリギリ下着が見えないぐらい短い。それにガーター付きニーハイをはいている。
この装備一式は結婚式に奥方様から直接渡された祝いの品である。
「ロザリンドちゃんへの結婚祝いだよ。私も年の差でなかなかダーリンが手を出してくれなかったからね…閨で誘惑する時に使うといい」
そう言ってウインクと共に渡されました。余談ですが、永遠の美少年だったじじいはジェス同様魔力不順による肉体年齢停止があり、解除したら泣かれました。賢者は普通に年を重ねることになったのです。
さらには奥方様との間にこの7年で子供にも恵まれました。一人目は奥方様そっくりな4歳の男の子。すでにフェミニストで将来が恐ろしい子です。二人目は奥方様のお腹のなか。今年夏に産まれる予定です。
さて、今こそ奥方様に渡された物を使うときだ!と開けたらビックリ。コスプレセットだったわけです。
『かつてダーリンを誘惑したアイテムの改良版です。ダーリンはこれでイチコロでした。猫耳と尻尾はダーリンと第1の奴らによって改良された魔具です。装着すると使用者の感情を読み取って本物さながらの動きをします。
服は以前ロザリンドちゃんに教わった店の店主に無理を言って男性を欲情させるモノというコンセプトで選びました。
いくら頑強な理性を持つディルク君でもイチコロでしょう。熱い夜をお楽しみください』
猫耳と尻尾は、奥方様と賢者と魔法院の第1による合作であるらしい。正直、クリスティア最高の技術者集団が何してんだとつっこまざるをえない。
服やら肉球グローブなんかは恐らくミス・バタフライだろう。グッジョブ!以前紹介したら奥方様が気に入って常連になったと聞きました。ミニスカを履かされたじじいが一瞬頭をよぎりましたが、多分気のせいではないだろう。
さて、ディルクの反応は………効果は抜群でした。鼻血まで出ましたよ。
とりあえず、鼻血は魔法で治しました。
「…にゃあん」
すりすりとディルクにじゃれる。尻尾は自然とディルクの腕に絡んだ。この耳と尻尾、感覚もあるし自分でも慣れれば動かせる。これ応用したら義手とか義足なんかができるよね?なんという技術の無駄遣い。
「………可愛い」
「にゃ?」
「なんなの!?可愛いしエロいし、可愛いし可愛いし可愛いんだけど!いくら俺でも、こんなの………!」
ぎゅうっと抱きしめられた。可愛いと思ってくれてるらしい。
「……ディルク」
「何」
「私はディルクの猫さんだから…ディルクの………飲みたいの…にゃあ」
奥方様からお手紙でいたたいだ、賢者を落としたひとことを言ってみた。
ディルクのやる気スイッチを押せたようで、あれです。今夜はお楽しみ状態でした。
そして、朝。またしても朝、寝ぼけたディルクから色々されていて、土下座されました。しかし、最後までには至らず…ディルクはどうしたら誘惑されてくれるのでしょうか。




