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悪役令嬢になんかなりません。私は『普通』の公爵令嬢です!  作者: 明。
ロザリンド7歳・ドラゴンとヒーロー編

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ドラゴンと後始末

 ママドラゴンも正気に戻り、私はヴァルキリーから出てきてヴァルキリーを手の平サイズの省エネモードにかえる。


「ひどい目にあったわー。あ、ありがとね、お嬢ちゃん」


 ママドラゴンはすっかりと元のサイズです。コウとほぼサイズは同じだけど、ママドラゴンは二本角。コウの方が身体も立派で強そうです。


 私は黙ってママドラゴンの足元まで行きました。



「…正直すいませんでしたぁぁぁぁぁ!!」


 そして、流れるように古きよき日本の伝統・土下座をいたしました。


「え?」


「は?」


「なんで?」


「ロザリンド嬢?」


「お嬢様?」


 皆さんポカーンとしています。


「罪のないコウのお母様をボコボコにしたあげく、あのような恥辱を…本当にすいませんでしたぁぁぁぁぁ!他に手段が思いつかなかったんですぅぅぅ!!」


「ふは、気にしなくていいわよー。大した怪我はしてないし、アタシもアナタを殺しかねない状況だったんだから」


 あれだけしばいたのに、ママドラゴンは大して怪我をしてませんでした。ドラゴンスゴイ。

 そして、種族的に裸に羞恥心がなく弱肉強食的な理念があるらしく、ママドラゴンは私の暴挙を本気で気にしていないようでした。それもどうなんだ。見た目は人外だが、魔の方が思考が人間寄りのようです。



「結局、ロザリンド嬢は何を考えてあんな暴挙に出たんだい?」


「ああ、正直精霊王よりコウのお母様の方がかなり症状が進行してて肉体だけでなく魂まで魔に侵されてたから、魔をどうにかしなきゃいけなかったんです。無理に引き剥がすと魂を破壊されて廃人になる恐れがあったので、魔に精神的ダメージを与えて向こうから分離するよう仕向けました。魔はメンタル的に弱いですし」


「……よくわかった。ロザリンド嬢は頭がおかしい」


「どうしてそうなった!?」


「いやいや、お嬢様は流石ですよ!ヴァルキリーをわざわざドラゴン形態にして相手の無能を指摘したあげくのあの屈辱コンボ!女の子なら嫁にいけないレベルの恥辱ですよ!」


「…男でもかなり辛いと思うよ?」


 ディルクが顔をひきつらせてました。皆も頷いてます。


「とりあえず、さっきも言いましたが他に手段を思いつかなかったんですよ。でも、誰も死ななかったし大怪我もしてません。最善だったとはいいませんが…出来ることはしたと思います。ちなみにカバディにしなかったのは何度もやるとインパクトが薄れるからと、引きこもられると困るからです」


「…最善に近いと思うわよ?アタシも旦那も死ぬしかないと思ってたもの。また坊やを抱っこできるなんて思ってなかったわ。本当にありがとうね、お嬢ちゃん」


「私はロザリンドです」


「アタシはマリアよ。この恩はいつか必ず返すわ」


 穏やかにマリアさんは笑った。ドラゴンって意外に表情が豊かだよなぁ。マリアさんにじゃれつくミニサイズになったコウを穏やかに眺めていたら、けたたましい音が鳴り響いた。これは緊急時の通信魔具着信音である。


「こちらロザリンド!」


「お嬢様、先程の戦いと地震でレイデ火山周辺の魔物が溢れだしました!レイデ火山麓にて交戦中ですが、数が多すぎて街道と村に流れかけています!可能ならば助力をお願いします!」


 まあ、あれだけ派手にやらかせば、魔物もビビるよね。正直疲れてるんだけど、まだ休めないみたいです。


「こっちは片付いていますからすぐ向かいます。頑張ってもちこたえてください!総員、戦闘準備!3班に分け、なるべく殲滅しますよ!」


『おう!!』


 皆さんやる気です!あれ?マリアさんもですか?


「まだまだ暴れたりないわ!」


 マジですか!?タフですな……



 精霊王はまだ火山が不安定なんでお留守番です。


「では、私・ディルク・コウ・マリアさんは遊撃部隊として魔物が多い場所に行きます。ジェラルディンさんとジェンド、オルドはジャッシュの所に、アルフィージ様、カーティス、ラビーシャちゃんは街道の魔物を殲滅してください!作戦開始!!」



『おう!!』


 こうして、雑魚殲滅大作戦が開始されました。

 懺悔します。ジャッシュを忘れていました。ごめんなさい!


 ジャッシュは途中で騎士達と近くの村に念のため待機になったよと改ざんしときました。

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