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天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します  作者: バナナ男さん
第二十二章

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(二ール)862 強善薬

(ニール)

◇◇

「こんなぁぁっ!!こんな事があってたまるかっ!!

底辺生産職のゴミはこの俺、ゲイル様にぶっ殺されるべきなんだよぉぉぉっ!!!」


ゲイルが空を見上げながら大声で叫んだ事で、俺の意識は現実へ唐突に戻される。

怒りからか、まるで子供の癇癪の様に叫び、怒鳴り散らし、更に地面を何度も踏みしめるゲイル。

その姿を見たモルトがはぁ……と盛大なため息をついた。


「……あんな大人には決してなりたくないな。さっさと倒して〈聖浄結石〉を破壊しよう。」


そう言ってモルトが足を踏み出そうとした瞬間、錯乱していたゲイルが体の力を抜き、ニタ〜ッと嫌な笑みを浮かべた。

突然の変わりように、俺とモルトは怪訝そうな顔をしながら足を引っ込めると、奴は自分の胸ポケットから何やら黒いビー玉の様なモノを取り出す。


「ガ──ッハッハッ!!まさかコイツの出番があるとはなぁ?もしもの時のためにレイナの奴から貰っといて良かったぜ〜。

クソ雑魚野郎相手に使うのは勿体ねぇが、どうせあの化け物小僧はあの呪いの化け物に殺されるだろうしな。こいつの出番はねぇだろ。」


ゲイルは手に持つ黒い玉をニヤニヤしながら眺めている。


アレは一体何だ……??


モルトも同じことを思ったらしく、ゴクリと唾を飲み込みながら、慎重にゲイルに話しかけた。


「それは一体何なんだ?魔力を感じないにも関わらず、可笑しな気配がするとフラワー・フェアリー達が怯えている。何らかの攻撃型魔道具か……?」


「ああん?コレが気になるのかぁ?

これはなぁ〜一定時間飛躍的なパワーUPができる【強善薬】の強化版らしいぜぇ?」



<強善薬>

一定期間自身のステータスをUPさせる事のできる非常に高価な薬。

ただし効果が切れた後副作用がでる為使用するタイミングには注意。

また使用者の戦闘レベルによって副作用の効果は違い、全くない者も稀にいるが、基本は嘔吐、高熱、痺れなどが挙げられる。



「……おかしくないっすか……?【強善薬】は、白かったはずっす。」


「だ・か・らぁぁぁ〜強化版っていっただろ?

普通のヤツよりもっとステータスがUPする代わりに、副作用が酷いらしいんだよな〜。

筋肉離れもするらしいから、できるだけ使いたくなかったんだが……。ま、仕方ねぇよな?」


ゲイルの持っている【強善薬】に疑問を感じたが、あっという間にゲイルはそれを飲み込んでしまった。


ゴクリッ────……。


そんな飲み込む音が聞こえた直後、突然周囲の風が止んだ。

何だ?と周囲を見渡したその瞬間、今度はゲイルから静かな……波風一つない泉の様な魔力が漂い始める。


「っ!!?何かおかしいぞ!油断するなよ、ニール!!」


異変を感じたモルトがそう言った直後、突然フッ!と黒い影が俺の前に現れる。


「遅せぇよ。」


ニヤニヤとニヤつくゲイルがいつの間にか目の前にいて、それに驚き、慌てて後ろに飛び退いた。


「────っ!!!エレファントゴーレム!!迎え撃つっす!!」


ズズンッ!と大きな音を立て、大盾エレファント・ゴーレムが長い鼻を振り回しゲイルを攻撃しようとしたが、ゲイルはそれをやすやすと止め、更に拳でゴーレムの顔を正面から殴りつけた。



<拳圧師の資質>(ノーマルスキル)


< 貫通拳(強) >


極限に威力を収束させて貫通力を高めた攻撃系スキル

超一点集中の攻撃であるため威力は高いが範囲は狭い

術者の攻撃力、スピードによりその威力が決定する

(◆◆◆の効果により一時的に威力が極大UP)



バキィィィ────ッ!!!!


大きな破壊音と共にゴーレムの体は粉砕され、俺はその攻撃の余波により後ろに大きく吹き飛ばされてしまう。


「うわぁぁぁ────!!!」


「ニール!!────クソっ!【ハナズオウ】!幻影の数を増やしてくれ!」


《うん!分かった〜!》


飛ばされた俺は地面にバウンドし体が地面に叩きつけられたが、即座に立ち上がり体制を立て直す。


「────たくっ!!これだから悪役は嫌なんすよ!!

負けそうになると、す〜ぐこういう反則技使ってくるんすから!!」


憤慨しながら俺はスキル<アニマル・ゴーレム>を発動し、大量の<ミラーズ・バット>を創り出して空に羽ばたかせた。



<ミラーズ・バット>

体長30cm程のコウモリ型Fランクモンスター。

まるで鏡の様な丸い盾がお腹についており、攻撃を跳ね返す事ができる。

攻撃しなければ襲いかかってこない比較的大人しいモンスターだが、他のモンスターとの交戦中に出現すると、うっかり攻撃が跳ね返り大ピンチを迎える事も……。



バサバサバサ〜!


ゲイルは自分の周りを飛び回る俺のバッドゴーレム達を見上げ、耳をホジホジとほじくりめんどくさそうな様子を見せる。

流石にコレでは無闇に攻撃できないはず!

そう思いモルトと形勢を立て直そうとアイコンタクトしていたら、ゲイルは耳をほじっていた指に息を吐きかけニヤ〜と笑うと、そのまま腰を落とし拳をゴーレム達に向かって振った。



<拳圧師の資質>(ノーマル固有スキル)


< 分裂幻影拳(強) >


凄まじい早さで繰り出される拳の連続攻撃で、まるでいくつもの手が現れた様に見える広範囲攻撃スキル。

その威力と範囲は術者の体力、攻撃力、スピードによって決まる。

(◆◆◆の効果により一時的に威力が極大UP)


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