840 俺に任せろ!
(リーフ)
「あげ玉!!」
あげ玉はニヤリとあまり上品ではない笑みを浮かべスキルを発動する。
(戦闘鳥)モンスタースキル
< ポッポ鳥のお散歩道 >
風属性の魔力で足場を作り出しそれを踏む事で空中でも自在に動き回る事ができる。
ただし風属性魔力が一定以上ないとつかえない。
(風属性魔力の取得条件)
一定以上の体力、スピード値を持っている事。
一定回数以上最大スピードを出す事で体力値が瀕死レベルに到達すること。
(発現条件)
風属性魔力を持っている事。
空一杯に小さな魔法陣の足場ができ、あげ玉は軽やかなステップでそれを踏みながら風の攻撃を難なく避けてくれる。
『ミ゙ミ゙あ”ぁぁ”ぁ”あああ”ぁぁぁぁ─────────!!!!!!』
そんなあげ玉を見て、黒い蝶は悲鳴の様な声を上げ、それに合わせて沢山の飛行型モンスター達が俺達に向かって飛んで来た────が、その瞬間、あげ玉の首に巻き付いていた黒みつがピョピョ───ン!と飛び上がった。
(聖王スライム)モンスタースキル
< 天人の刃 >
光属性と空間系魔法の融合魔法。
光属性の攻撃力を持った刃を作り出し空間系魔法によって同時にそれを出現させ四方八方からの攻撃が可能。
魔法の属性値と魔力量が多いほど威力、範囲共に大きくなる。
(発現条件)
一定以上家族認定した者たちへの信頼度、愛情度、貢献欲があること。
一定回数以上光属性魔法、空間系魔法を使用する事。
黒みつのスキルにより、空に巨大な魔法陣が出現。
そこから流星の様な刃の雨が降り注ぐと、それにより飛行型モンスター達はなすすべもなく砕け散った。
「黒みつ!!」
俺が叫ぶと、黒みつはピョピョ〜ンと俺の頭の上に着地し、出した触手を握る。
俺は助けに来てくれたあげ玉と黒みつにジ──ンと感動し「ありがとう!」とお礼を告げると、二人は『良いって事よ!』と言わんばかりに、あげ玉は勢いよく鼻息を吹き、黒みつはぷるるんっ!と身体を震わせた。
世界最速のポッポ鳥に、風の攻撃を当てるのは至難の技。
更にあげ玉は他のポッポ鳥を遥かに凌駕したスピードを持っているため黒い蝶の攻撃も避けられる。
これで奴に近づけるぞ!
よしっ!と拳を握った俺を乗せ、あげ玉は風を避けながらぐんぐんと黒い蝶へと近づいていく。
全く風の攻撃乱舞が当たらない事、そして縮まっていく距離に焦ったのか、黒い蝶は───……。
『ギギギぎぃぃぃぃぃぃぃ──────!!!! 』
羽についている沢山の口で一斉に叫び声を上げ、そのまま『コォォォォ......!』と大きく息を吸い込み始めた。
すると黒い蝶の周りに纏わりついているモヤモヤがぐるぐると渦巻きだし、それが巨大化していったため、即座にスキル<鑑定(全)>を発動しその情報を見る。
呪災厄の成体
(先天スキル)
< 呪いの螺旋砲 >
周囲の呪い属性の無形原素達を凝縮させ螺旋を作り大砲の様に打ち出す呪い属性の超火力型攻撃スキル。
呪い属性の攻撃!!
そんなモノを、呪い無効を持たないあげ玉が食らったら……!
「あげ玉!!もう良いからこの場から今直ぐ離脱して俺の後ろに!呪いの攻撃が来るよ!」
如何程の攻撃かは受けてみなければ分からないが、ここで俺が受けきらないと後ろの街に激突してしまうため、俺は覚悟を決めた。
しかしあげ玉は止まろうとせずに、俺を乗せたままぐんぐんと黒い蝶へと近づいていく。
「あげ玉!!駄目だってば!!このままだと……死んじゃうよ!!」
必死に叫びながらあげ玉の首元を引っ張るが、あげ玉は「クペッ!!」と鳴いて、ブンブンと首を横に振る。
黒みつも焦った様子でプルプルと震えるが、あげ玉は俺の代わりに、この攻撃を自分の身体で受けるつもりだ!
そして黒い蝶まであと少し────!という所で螺旋を巻いた黒い霧がビーム光線の様にこちらへ向かって一直線に放たれる!
しかしやはりあげ玉は全く避けようとはせず、俺と黒みつを咥えて黒い蝶の上空へ放り投げると、目を見開く俺と目を合わせニヤッ!と決め顔を決め────……。
────ドンッ!!!
そのままビーム光線の様な攻撃を、全て身体で受け止め大きく後方へふっ飛ばされてしまった。
「あげ玉っ────!!………ックソぉぉぉ───!!!」
俺は直ぐに空中に足場を作り出しスキルを発動させながら、黒い蝶を目掛けて思い切り飛んだ。
<魔術騎士の資質>(ユニーク固有スキル)
< 獣王のげんこつ >
巨大な獣王の『手』を創り出し、それを思い切り振り下ろす感情依存型の超火力攻撃。
その威力は術者の怒りボルテージが上がれば上がるほど威力を増し、更に体力、力、スピードが高い程攻撃力はUPする。
(発現条件)
精神汚染度が一定以下であり、更に感情ゲージの『怒り』が一定以上を上回る経験を持つ事
一定以上の精神攻撃に対する耐性値を持つこと
一定回数以上敵の攻撃を受け耐えた経験を持つ事




