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天寿を全うした俺は呪われた英雄のため悪役に転生します  作者: バナナ男さん
第二十二章

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839 来た!

(リーフ)


そしてまた黙々と素材を集めだした上機嫌なレオンを見つめながら一瞬無言に……。

その後はとりあえず、ボタボタと垂れてくる黒い水を切り裂きながら一旦上空へと戻った。


何で今日が大事な記念日なんだろう……?


黒い蝶から打たれる攻撃を叩き落としながら考えていると、ハッと思い当たる事が一つ。

以前森の中で修行中、たまたま鳥型モンスターの巣を発見し中にあった卵を見ていると、偶然にも全ての卵が孵化しピーピーと雛たちが騒ぎ出した。

それを微笑ましい笑顔で見ていたのだが、何とレオンは何を思ったのかそれを巣ごと唐揚げにしようとしたので、俺は慌ててソレを止める。


「卵から生まれた今日は、雛達の大事な記念日だから止めておこうね。」


そう言って聞かせると、レオンは素直にコクリと頷いていたので恐らくは『卵が孵化イコール大事な記念日』だとインプットしてしまったのかもしれない。

それに気づくと、地上でせっせと素材集めに勤しむレオンを見て、頭を抱えてしまった。


命を大事にする優しい子に育ってくれて嬉しい。

でも危険センサーが全く作動しないのは本当に良くない。

これは今後、命の危機に関わる重大な問題に……?


困り果てて頭を抱えていると、黒い蝶は小さな黒い塊を沢山宙に作り出しそれを全弾俺目掛けて打ってきたため、即座にスキルを使って回避する。



<魔術騎士の資質>(シークレット固有スキル)


< 無限のねずみ騙し >


多方面からの攻撃に対し、自身の存在そのものを騙し討ちして攻撃を完全回避する回避系スキル。

スピード値が高いほど回避率UP、さらに魔力値が高いほど騙し討ちの精度が上がる。

更に攻撃の未来予知も可能。


(発現条件) 

スキル<千匹のねずみ騙し>を持つこと。

格上の相手に一定回数以上スキル<千匹のねずみ騙し>をを使う事。

動体視力、スピード、体力値が一定以上であること



全ての攻撃を回避すると一度黒い蝶は大きく後退しそのまま後ろへと移動してしまう。


「あっ!!待て!!」


即座に追いかけようとしたが、突然下の方で大量のモンスター達が一斉に大行進を始めたので、俺の意識はそちらへと持ってかれる。


モンスター行進が始まった……!!


そこでピンッ!と大事な事を思い出し、俺は採集中のレオンに向かって大声で叫ぶ。


「レオ───ン!!悪いんだけど、急いでライキーさんを教会の待機所まで連れて行ってくれないかい?」


ライキーさんはこのままだと彼の『幸せ』の場所───あのキノコ小屋の中で死んでしまう。


「……助けたい。でも────。」


俺はライキーさんの楽しそうにキノコについて語る姿と、何故そうまでしてそこを守りたいのかその理由を思い出し、苦々しい気持ちを抱いた。


もしかしたら何を言ってもダメかもしれない。

でも────自分がそれでは悲しいから、できることはやってみよう!


そう決意して、ご機嫌がすごい勢いで引っ込んでいくレオンに続けて言った。


「でもね、多分てこでも動こうとしないと思うんだ!だから────……。」


俺はレオンが忘れない様、大声でライキーさんに伝えて欲しい言葉を伝え、嫌だを全身に滲ませムスッ!とするレオンに必死に頼み込む。


「新作10着……お膝枕……抱っこでご飯……。」


ブツブツと等価対価を口にするレオンに「いいよーいいよー。」と適当に頷くと、レオンはニヤッと笑い一瞬で消えてしまった。


どうやらライキーさんの所に無事に行ってくれた模様。

これで心残りは無くなった。


「────っよし!!」


気合を入れ直し、後ろに下がった黒い蝶目掛けて攻撃しようとしたのだが、今度は羽をバッサバッサと大きく羽ばたかせ上手く移動できなくなってしまう。


俺を近づけさせないつもりだ……!


なにくそ〜!!と顔を両腕で覆いながらそれに耐え、風の攻撃をトントンっと高速で移動し避けていると、また突然ビ──ッ!!ビ──ッ!!という警戒音の様な音が頭の中で鳴り響き四角いプレートが目の前に出現した。



呪災厄の成体(先天スキル)


< ???への進化 >


(進化条件)

ある一定以上の魔素、又は瘴気を体の中に取り込む事



こいつ……まだ成長するのか!!?


俺はそのスキルを見てギョッ!と驚き、同時に気づく。


この風の攻撃はこのスキルが発動するまでの時間稼ぎ。

呼吸をする事で魔素を身体に取り込んでいるから、このままではまた進化してパワーアップしてしまう!


「くそ───!!そんな事はさせないぞ!!」


焦りながら直ぐに黒い蝶に攻撃を仕掛けようとしたが、風をジグザクに打ってくるためその攻撃を避けた!と思ってもかなりの広範囲で風の抵抗を受け上手く近づけない。

どうする!?と困り果てていた、その時───……。


「クペェェェェェェ──────!!!!」


ものすごく聞き覚えのある声が聞こえたと思ったら、首の襟を掴まれそのままヒョイッと馴染み深いその背に乗せられてしまった。


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